図書室で夢中になった『秘密の花園』『小公子』、でも本が無い家だったので愛読書はなんと『家庭の医学』だった。13歳で出会った『アンネの日記』に触発されて作家を志す。オースター、ブローティガン、内田百〓(けん)、村上春樹…本への愛情がひしひしと伝わるエッセイ集。思わぬ出会いをたくさんもたらしてくれた『博士の愛した数式』誕生秘話や、愛犬の尻尾にふと白毛を見つけた感慨なども。
1.図書館の本棚・2.博士の本棚・3.ちょっと散歩へ・4.書斎の本棚…と四章に分けられ、それぞれの場所で読んできた本などを紹介だったり、その場所のエピソードだったりが書かれていて、その様子が目に浮かぶような…。確かに小学校の図書館で外国文学なんていうのを読んだな〜なんて懐かしく思ったり。でも手にしてる本が全然違うけど。4.は本絡みのエッセイと本の書評みたいなのが書かれている、本棚って感じではないかな。しかし読みやすい。読んでる本に被るものが…ない(苦笑)。しかしその本で感じた思いなどは不思議と共感できる。戸惑いや不安が分かる気がする。読書によって感じることはそれぞれで、何かを感じたり思ったりする点が似てるのかな。不思議だがエッセイは面白く感じた。ただ小説は心に入りすぎて読めないんだな…。挫折本になってるのが残念、いつか読めるときはあるかもしれないが、メンタル的に私次第かな。ファンの人には作品に繋がるエッセイが隠れてると思うけど。