8編の短編集。倒叙ミステリーなので犯人は最初に分かっている、その犯人側からの視点で書かれてるのが面白い。
その手の話ばかりなのだが、意外と飽きない。完全犯罪が出来る・出来たと思っている犯人の心理は傍から見るには滑稽にも映る。(巻き込まれる方は大変だが…)今の時代なら難しいトリックになりそうだが、それが出来てしまう時代背景もある。
短編で変な遠回りもないので、サクサク読める。
頭をフルに使うのもいいが、この手の作品集もいいと思う。
みかんのReading Diary♪…本など諸々の感想、あと気になるものをUP。。
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『崩れた偽装―ベストミステリー短編集 』 鮎川 哲也 光文社文庫
[ >>>鮎川哲也 ]
8編の短編集。倒叙ミステリーなので犯人は最初に分かっている、その犯人側からの視点で書かれてるのが面白い。 その手の話ばかりなのだが、意外と飽きない。完全犯罪が出来る・出来たと思っている犯人の心理は傍から見るには滑稽にも映る。(巻き込まれる方は大変だが…)今の時代なら難しいトリックになりそうだが、それが出来てしまう時代背景もある。 短編で変な遠回りもないので、サクサク読める。 頭をフルに使うのもいいが、この手の作品集もいいと思う。
『猫といっしょにいるだけで』 森下 典子 新潮文庫
[ 本作家別ま行 ]
まだまだ未婚である作者とその母の二人暮らしの生活のなかに、突然やってくる猫との生活。 その割にはなんとなくこんな感じといった風に気負いもなく飼いはじめてるのがすごいかも。猫を通して母と娘との会話が増えたり、コミュニケーションが取れるようになったり…日々の生活に+α何か微笑みが増える。 タイトル通り、いるだけでいい、それ以上求めない。そういう生活も幸せの一つなんです〜よね。
『夜鳴きめし屋』 宇江佐 真理 光文社
[ >>>宇江佐真理 ]
前に出ていた『ひょうたん』の物語のその後となっている。父親から店を引き継ぐが合わず、生きていくために小料理屋として商いを始めるのだが…長五郎ののんびりした性格とで成り行きに任せた感じに進むけど、実は一人の女性を思い続ける淡くも強いラブストーリーも隠されていてなかなか面白かった。日常の中の流れの波の中に生きる人たちの、一つの物語が描かれていて、スッと入ってくるのが良かった。
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