『おしまいのデート』 瀬尾 まいこ
<<エッセイ・ノンフィクション・他>>1
<<音楽>>1
『Ray Of Hope (初回限定盤) 』 山下 達郎
みかんのReading Diary♪…本など諸々の感想、あと気になるものをUP。。
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■未完成日記2011■8月分まとめ。
[ その他 ]
<<本>>5
『おしまいのデート』 瀬尾 まいこ 『ウエディング・ベル』 五十嵐 貴久
『年下の男の子』 五十嵐 貴久
『十九歳の葬式』 笹沢佐保
『誰でもよかった』 五十嵐 貴久 <<エッセイ・ノンフィクション・他>>1 『仏像に恋して 』 真船 きょうこ <<音楽>>1 『Ray Of Hope (初回限定盤) 』 山下 達郎
『おしまいのデート』 瀬尾 まいこ 集英社
[ >>>瀬尾まいこ ]
5編の短編集ですが、どれも別れのシーンのデートでの食事シーンが描かれている。 男女の…ではなく、祖父と孫・恩師と生徒・同級生と2人など。 食事といえば、幸せを感じる時だと思うけど、それとおしまい(別れ)とを組み合わせてるのが、おもしろいというか…。 恩師との別れや祖父との別れは悲しいものなのだが、食事…つまり共に食べる、という事は悲しみさえも癒す効果があるんだと、教えられた気がする。 また描かれた食事シーンがとても美味しそう。 瀬尾さんといえば、離婚した親を持つ子どもが主人公というのが多い…。 今回もまぁ何回かその設定はあるのが気になるところだが、瀬尾さんはこういうシーンをいくつも見てきてるのだろうか。 命の危険に冒されてるような悲しみではない、けれど心を痛めてる人が居る。そのとき傍にいる人はどうしたらいいのだろう、と考えた時の一つのヒントをもらったような気がする。また自分がその時はこうやってしてみてもいい。 とっても薄い本で、話も短いのだが、結構思う事のできた一冊でした。 >8点
『ウエディング・ベル』 五十嵐 貴久 実業之日本社
[ >>>五十嵐貴久 ]
『年下の男の子』の続編…。 14歳年下の児島君との結婚へ向けて双方の親への説得…これがかなり高い壁となっていて、両方の親が良く思っていない。まず年齢・働いている会社の大きさの違い…収入の格差。まぁ親なら最初は反対しますよね。その後の説得の仕方を見てみたいな…という感じで読み始めたけれど、晶子の仕事シーンはとっても格好良いのですが、プライベートになると、38歳とは思えぬ子どもっぽさで。。そりゃ親も反対するでしょう…本人は頑固な親父!と思ってるようなのですが。 最後の作戦に出た二人ですが、この後どうなるのでしょう… といった感じでちょっと物足りなさを感じてしまった。 三部作といった感じになるのかしら、続きがあるような終わり方だったので。。 それなら三作出た後で通して読みたかったかも。 >7点
『年下の男の子』 五十嵐 貴久 実業之日本社
[ >>>五十嵐貴久 ]
銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。契約翌日、新製品の健康ドリンクの宣伝用フリーペーパーをめぐってトラブルが発生。価格欄が空白のまま刷り上がってしまったのだ。これは、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の契約社員・児島くんと夜を徹してのシール貼り作業を敢行。なぜか二人は話が合って…。
結婚をあきらめたわけではないけれど、年下の男の子からの猛烈なアタックと、そこまで熱くなれない主人公の葛藤…恋愛への温度差もあって、なかなか心を開かない。 他人が作った年齢の壁を自分でもつくっている。 キャリアウーマンとして社会で活躍し持ち家もある女性が必要とする男性とは、地位とか金持ちとかではなく、自分の心に必要な人となるのかな。 そう思えるのなら、年下の男の子でも…。 揺らぐ大人の女性は見所…かな。 サクッと読めるし面白い、けど児島くんのような男性は。。。読んでる限りあんまりタ好きなイプじゃないな…。 >8点
『十九歳の葬式』 笹沢佐保 光文社文庫
[ >>>笹沢左保 ]
「あの人たちさえこの世からいなくなれば…」。ボーイフレンドとともに、裕福な養父母の殺害を企てていた十九歳の女子大生・美和。ところが、養父を殺害するはずだった佐賀県・武雄の地で、その美和自身が死体となって発見された!捜査は難航し、事件は迷宮入り。しかし15年後の時効直前、3人の刑事たちの執念が新たな事実を浮かび上がらせた―。
今回も佐賀県警の定年真近の刑事が、もう一度事件を洗いなおしていると、ある雑誌のコラムに出会い、そこから意外な方向へ。 どうして美和がその場所で殺されていたのか、そもそも美和は何故その人を殺そうとしていたのか…。美和と犯人との動機がわかるにつれて、事件の深さを物語っていくのですが…。 意外な容疑者が浮かびあがってくるのですが、今回は落しの達人と呼ばれる水木警部補が登場し、取調べをしていきます。 容疑者と水木警部補との駆け引きの中で事件の真相が見えてきて読み応えがあります。 事件の背景と、刑事達とのチームワークとの対決と言いますか…面白いです。 取調べ室シリーズの番外編ともいえるこの作品、 最初のこの事件の再捜査へのきっかけの部分、アリバイくずし、物証の部分など面白い仕掛け(といっていいのか分かりませんが)で、飽きさせません。 沢山ある笹沢作品の中で、取調べシリーズや初期の作品が好きな方にはオススメ出来ると思います。(この本を見つけるのは難しいかな…偶然見つけた私のようなビギナーファンの方には是非) >9点
CD『Ray Of Hope (初回限定盤) 』 山下 達郎
[ >>>邦楽 ]
2011年春デビュー36周年を迎えた山下達郎の、ソロ名義としては通算13作目となるオリジナル・アルバムが遂に登場!ドラマ『冬のサクラ』主題歌「愛してるって言えなくたって」、ドラマ『新参者』主題歌「街物語」、アニメ映画『サマーウォーズ』主題歌「僕らの夏の夢」等を収録。初回限定盤のみ、8cmシングル時代にカップリング収録されていたライブ音源を中心にセレクトし、新たにリマスターを施したライブCD「JOY1.5」付。
【ディスク1】
『誰でもよかった』 五十嵐 貴久 講談社
[ >>>五十嵐貴久 ]
2008年6月におこった秋葉原無差別殺人事件をモチーフに書かれた作品。 インターネット掲示板、ちゃんねるQにに書かれた殺人予告、それから秋葉原の歩行者天国へトラックで突っ込む…というあたりまでは同じだが、その後の展開を作者風に書き換えられている。 それはその時の犯人の心理と警察・交渉人とのやりとりがメインとなる。 以下ネタばれ含むので反転↓ やはり冒頭のシーンが一番緊迫する、それは事実とほぼ同じだから。しかし途中から交渉人目線の話が多く、犯人の心理状態があまり見えなくてじれったい感じ。 それはラストまで読むとその意味が分かってきますね。 オチ…というか、なるほどねと思うのですが、あくまでも交渉するというのがメインとなっていているのが残念というか、どうしても犯人本人の心理が知りたい…というのがあるので、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。 しかしタイトルに隠された意味、怖いですね。 >8点
『仏像に恋して 』 真船 きょうこ 新人物往来社
[ 本・その他 ]
これも筆者が京都の美術大学に進学し仏像にハマっていった経緯から色々めぐった場所でも襲名どころをマンガにして紹介した、how to本。
京都・奈良では有名なお寺を数箇所…あと広島や鎌倉などなんですが、イラストと共に結構詳しくその寺や仏像の歴史が書かれています。本人のイラストはシンプルですが仏像やお寺の概観は丁寧に書かれていて、この手の本にしては見ごたえもあります(イラストですがカラーです)。
また広島遠征のも細かく描かれてたし、途中からガン○ム好きらしき彼氏の登場で、新たな視点からも…(笑)
この手の本で絵も内容も両方よく描かれてるのは少ないので、読んでいて好感が持てるんですよね(私視点です)。
本当に好きというより恋してる…といった感じです。
改めて思うのは、基本的なことですが、仏像は美術品として、またブームとしてみるのもいいのですが、その仏像はあくまでも信仰の対象として作られたもので歴史があればあるほど人々の想いが込められているということ。
まずはその気持ちを持って接する(鑑賞)する、改めてもう一度会いに行きたいですね…。
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