『麒麟の翼』 東野 圭吾
<<エッセイ・ノンフィクション・他>>1
『銀の匙』 荒川 弘
<<DVD>>1
『新TV見仏記 ~平城遷都1300年スペシャル~ 1 奈良編』
<<音楽>>1
今月は何故かよく本が読めた。
この熱が冷めなければいいけど。。
あさのあつこさんの作品は全然読んでなかったし、読んでも挫折してたけど、今回のは読めた。続きもあるので読んでみたい。
島田荘司さんの作品も久しぶり。
どうも最近の作家さんを見つけ出せないので、大御所の作品に手を出してしまう傾向にあるようだ…。
みかんのReading Diary♪…本など諸々の感想、あと気になるものをUP。。
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■未完成日記2011■7月分まとめ。
[ その他 ]
<<本>>7
『UFO大通り』 島田荘司
『麒麟の翼』 東野 圭吾 『七人の敵がいる 』 加納朋子
『さざなみ』 沢村 凜
『弥勒の月』 あさの あつこ
『五郎治殿御始末』 浅田 次郎
『十日えびす 花嵐浮世困話』 宇江佐 真理
<<エッセイ・ノンフィクション・他>>1 『銀の匙』 荒川 弘 <<DVD>>1 『新TV見仏記 ~平城遷都1300年スペシャル~ 1 奈良編』 <<音楽>>1 『sensitive sources 』 米倉利紀 今月は何故かよく本が読めた。 この熱が冷めなければいいけど。。 あさのあつこさんの作品は全然読んでなかったし、読んでも挫折してたけど、今回のは読めた。続きもあるので読んでみたい。 島田荘司さんの作品も久しぶり。 どうも最近の作家さんを見つけ出せないので、大御所の作品に手を出してしまう傾向にあるようだ…。
『UFO大通り』 島田荘司 講談社文庫
[ >>>島田荘司 ]
鎌倉の閑静な住宅街で起きた奇妙な殺人事件。時を同じくし、事件があった家のそばに住むお婆さんが、自宅前の道をUFOが通過し、裏山で宇宙人が戦争を始めたと吹聴し始めた。目撃されたUFOと事件との関係に御手洗が迫る。
御手洗シリーズ、中編が2編、それはタイトル通り奇天烈な事件…?。
「UFO大通り」
事件は昭和56年、御手洗と石岡が共同生活をしていた頃を振り返っている。
白装束の集団に白い霧…まるで宇宙人の到来か?
事件が起こった家の隣のおばあさんが証言しているといい、小学生の女の子から依頼を受ける。
当時を思い起こすとロケット開発の話題や、白装束といえば、そのような宗教団体を連想させるが、御手洗はそのおばあちゃんの話をじっくり吟味。その話を信じてこの奇奇怪怪の事件を独自の視点で解決していく。
かなり変わった切り口のように見えるが変わってるのは御手洗だけで、ラストまで読めばなるほど…と思わせる。御手洗視線だから面白いのでしょうね。読んでるだけでしっかり振り回されました。
「傘を折る女」
深夜のラジオでリスナーから車にワザと傘を轢かせているずぶ濡れの白いワンピースの女性を目撃した…という話が流れた。そのリスナーとDJの会話から、御手洗はこの女性が事件にかかわっているのを見つけ出す。
何故そんなことをしているのか。御手洗は彼女はそうした方が自身に得になるからという。ならば傘を折って得になる事とは…。
御手洗が緻密な仮説を立てるとともに、後半はそのずぶ濡れの女性の独白へ繋がる。これが実に二転三転と展開していくところが面白い。
中編なだけに話の展開も早くていいですね。安楽椅子探偵よろしくの結構真面目な推理の御手洗の推理が面白かったです。
御手洗シリーズは『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』しか読んでなかったので、シリーズを飛ばしてしまったのですが、時系列が既に違うので読んでも違和感なく読めた。
中途半端な長さに思えるけれど、読むには丁度イイ。まったく別々に発表された2作品をこの一冊にまとめたのは、ある共通のものがあるのですが…まぁ別々に収録するよりかは、読み手側の不満は軽減されたのかも。。
>8点
御手洗シリーズを読むにはそれなりの覚悟がいる…と聞いてたのですが、あんまり順番に読まなくてもいいらしい…ということと、シリーズといいながらこの2人が揃って出てなかったり出番が少なかったりする作品もあるらしい。『島田荘司読本』という本に作品の解説が載っていたのでそれでチェックして読み進めたい…気もする。(読書熱があるうちに/苦笑)
…いや御手洗シリーズに拘らなければいいだけですね。。
『麒麟の翼』 東野 圭吾 講談社
[ >>>東野圭吾 ]
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。
加賀シリーズです。
日本橋の麒麟像の下で亡くなっていた男性、その後近くで、車にはねられた青年が居た。何故2人はそこに居たのか、何故事件現場ではない場所で倒れていたのか…。そもそも2人には接点があるのか。
この2人の家族、身内からの目線でも描かれていて、また2人の足取りを追うと不思議な行動をとっている。
松宮刑事と加賀さんのコンビは些細な事も見逃さず、足で情報をかき集めるうちに日本橋での行動が見えてくる。被害者目線での捜査と合わせて、加賀と松宮との関係…それが、被害者家族にも繋がるものがあったり…。
と『新参者』であった家族とか日本橋界隈の繋がりとかがそのまま描かれてたり、また『赤い指』にあった社会派的な要素も含まれていて…上手いなぁって思いました。
なかなか繋がらない話にラストに来てバタバタっと解決してしまうのが勿体無い気がしますが、私には結構深い内容になってる…と感じました。
多分、不器用な青年だったり、被害者の気持ちに私自身が気持ちが入ってしまったからかもしれません(共感した…というわけではないのですが)
もう既に映画化なんですよね…(早い)
ドラマのイメージがあって、読み初めから既に阿部さんイメージだったので映画を見てももう違和感はないかも。
是非見たいと思います(DVDで)。
マンガ『銀の匙』 荒川 弘 小学館
[ マンガ ]
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!
農業高校といってもイメージが沸かないが、その辺を詳しく描いてくれている。
農業高校といっても酪農・養鶏などいろいろなのがあって、そこにかよう生徒達はみなそれぞれの将来を見据えて来ている。それに比べ将来の夢はない、という主人公との気持ちのギャップ。しらなかった生産者側の苦労が1巻で既にあらわれている。
なかなか個性的な人たちが居たり、家畜たちの生死なども扱われているし、読み応えもある。
が、基本コメディ、『動物のお医者さん』とはちがった面白さがある。
連載が続いて欲しいと思う一冊です。
『七人の敵がいる 』 加納朋子 集英社
[ 本作家別か行 ]
七人の敵…とは言わないまでも子育てするお母さん達には必ずぶち当たる壁(笑)ですよね。 かなりヘビーである種あんまり触れたくないテーマがズバリ書かれます。 それもこれも主人公の陽子が、かなり強めでハッキリした性格だからこその物語ですがノンフィクションに思えます(笑)。フルタイムのママさんが、みんなこんな感じ〜にも受け取れるような大胆な描き方ですが、それぐらいでないと…(苦笑)なかなか敵を作りやすい人で、人もバッサリ切り捨てますがやる事はやる……ここまではいかないけど、こんな人いたなぁ…。 私はこの7人の敵なるものを通り過ぎてきたり対処の仕方が分かってきた年頃なので、「こんなこともあったなぁ〜」なんて気楽に笑い話として読んでしまいましたが、この真っ最中の人が読んだらどう思うのか…聞いてみたいですね。。 ま、専業主婦なので、この陽子さんの言い様に!と思うこともあったりしましたが、みんながみんな同じだと思いませんが、フルタイムで働く母の気持ちは強く伝わってきます。 …でもかなり偏った考え方な気もしますね。。 そこが面白いところなんです。。 小学生のお子さんをお持ちの方は一度手にとってもいいかな。共感できたり、こんな人いる〜と思える人が出てくるかも。 >7点
『さざなみ』 沢村 凜 講談社文庫
[ 本作家別さ行 ]
三つ揃いを着て、雇主を「貴人」と思うこと―借金まみれで自己破産寸前に追い込まれた「俺」は住み込みの執事として雇われることに。賄いとガードマンと秘書にかしずかれて銀杏屋敷に住まう謎の若き女主人・絹子さんの無理難題に応えようとして思いついた「波紋のチンギスハンのシマウマ作戦」の反響は。
「銀杏屋敷」「奥山史嗣」「ケース」と、三つの舞台をそれぞれ平行して描かれていて、それがだんだん繋がってくる… …なんてことはなく、最後の最後でやっと…というので、実に読んでいて??が何度も出てくるし、登場人物に感情移入も出来ないので、最後まで楽しめるか…というと、私としては?だった。 ただタイトル『さざなみ』の意味はなんとなく分かった。 最後まで読めば納得なのだけど、ラストへいくまでの読み手(私)のモチベーションが続かなくって残念。 だらだら読まずに一気に読めばよかったのか…。 前作〜というか4文字シリーズ?は、とっても好き、好きすぎ!だった…がゆえのこの気持ち。 でも次回も4文字シリーズがあればやっぱり読むかな。 >6点
『弥勒の月』 あさの あつこ 光文社時代小説文庫
[ 本作家別あ行 ]
小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める…。“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?哀感溢れる時代小説。
おりんの水死によって同心信次郎と岡っ引の親分伊佐治は遠野屋主人の清之介に興味を持ち、無理で横柄な態度をとることで、遠野屋の本心を探ろうとするが、更に事件は次々と起こる…。 殆どが親分の伊佐治の目線から描かれているが、無礼な態度をする信次郎の狙いと、遠野屋の正体…そして本心が見え隠れし始め、実は2人はとても気持ちや本心を表に出さないけれど、秘めたる気持ちを持った二人。 そして事件が続く中で、実は裏で繋がってくるのが見えてくるのが徐々に分かり始めるうちに、事件の深さを感じさせる。 読んでいて時代小説に思えないし、読みづらさを何度も感じてしまうけど、キャラクターが凄くたっていて、その人物それぞれに惹かれてしまう、結果的には面白く読めたし、ジーンときた。 最後まで読んでもまだまだ主人公達の全体はまるで見えてこない…。そこがいいところで、実は続きの作品も出ているらしい。 続きの気になる作品です。 >9点
『五郎治殿御始末』 浅田 次郎 新潮文庫
[ >>>浅田次郎 ]
武士という職業が消えた明治維新期、最後の御役目を終えた老武士が下した、己の身の始末とは。時代の境目を懸命に生きた人々を描く六篇。
明治維新後、元武士だった男達の苦難と哀愁が感じられる6編。 どの作品もちょっと地味だし、時代の流れ…つまり刀を置き、外国文化を受け入れようと扮そうするあたりは少し笑えるところでもあるけれど、悲しくも感じる。 華やかな部分が伝えられることの多い明治初期に、こういう人たちもいた…というのが描かれていて、なかなかよかった。 >7点
CD 『sensitive sources 』 米倉利紀
[ >>>邦楽 ]
2年ぶり、通算16枚目のアルバム。声の万華鏡とでも表わしたいような、低音からファルセットまでを自由自在に扱っている感じが実にゴージャス。近年サウンドの核となっていたスロー・テンポな楽曲は2曲に抑えられ、今回はミディアムからアップ・テンポの曲を中心に構成された。快感要素でいっぱい。
1. that’s enough 2. superwoman/superman 3. characteristics 4. love story 5. あたし 6. one love -no question- 7. hands 8. bacio 9. respect/disrespect 10. one last (2009.10.21) 前回紹介したCDを聴いた時にビビビッってきたので、早速一番新しいCDを買いに。 むぅ… 私好みの曲に、なにより……歌上手いし、大人の色気があってイイなぁ
夏スイッチ
[ 音楽 ]
暑い日が続きますね。
みかん地方も梅雨明け… いつもこの方の曲を聴いて、夏の始まりを感じております。 ▲山下達郎 FM LIVE SPECIAL 7 SOMEDAY(いつか) ▲恋は流星 - Yoshida Minako いつも聴いてたんですけど、記事にはしてなかったようです。
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