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■未完成日記2010■9月分まとめ。

[ その他 ]

<<本>>3

『闇の喇叭』  有栖川有栖 
『西の魔女が死んだ』  梨木 香歩
『今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理

<<エッセイ・ノンフィクション・他>>6

マンガ『くるねこ丼 2』 くるねこ大和  
『作家と遊ぼう! ミステリーカレッジ メモリアルブック 』
『日本の国宝、最初はこんな色だった 』  小林泰三
『国宝 よみがえる色彩』  小林 泰三
マンガ『ヤマありタニおり(3)』  日下 直子
マンガ『テルマエ・ロマエ II 』 ヤマザキマリ 

<<DVD>>2
『BALLAD 名もなき恋のうた』
『みうらじゅん いとうせいこう TV見仏記 12 播磨/大阪 編』

<<音楽>>1
『夏の思い出』 ケツメイシ


(* ̄O ̄)ノ…
本は手に取ってるけどジャンルが…(苦笑)
2010.09.30 Thursday 13:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理  文藝春秋

 明暦の大火から10年、伊三次とお文の夫婦は、長女お吉を授かった。そんな2人の目下の悩みは、独身を続ける不破龍之進と、絵師になる修行をしている息子・伊与太の身の上で…。『オール讀物』掲載をまとめて単行本化。

髪結いシリーズの9作目となります。
今回も話は不破龍之進中心の話、もう28歳となっていてすっかり大人…の筈ですが、未だ結婚せず。何度か見合いするも断られ、日本橋の芸妓屋に居続ける龍之進に見かねたお文に叱咤されるが…。
と、しっかり者だった十代と違って、なかなか結婚が出来ず、また女性の気持ちにとても鈍感な龍之進は事あるごとに囃されて年頃の女性を見るのだが、自分に合ってるのかどうかも分からず、また命幾ばくかという友人に婚約者を進められ、右往左往するという…まあとっても女子に関しては不器用すぎ。そんな龍之進の周りには母のいなみや妹の茜、伊佐次の家族など、いつもの人たちが彼の周りに立ち支える。
今回はその嫁取りにいたるまでの出会いや別れなどもあり、新たに個性的な登場人物も多くドタバタも多かった。
その中で伊三次の息子伊与太がチラリ出てくるが、こちらもしっかり者だが苦労も多いようなのだが、それを口にするタイプでもなく、静かにがんばっている様子が見えた。
茜ときィちゃんとの会話も楽しい。
全体的に若い子たちの登場が多く華やかな1冊になっていて面白かった。
しかし伊三次達は年齢を重ねていて、若い子達を見守る方に徹しているようだった。
歳を取るってこういうことなのかも。
長年読み続けるうちに伊三次は同世代ぐらいになっている。
ますます、この後が気になります。

9点
2010.09.27 Monday 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 

DVD『みうらじゅん いとうせいこう TV見仏記 12 播磨/大阪 編』

 みうらじゅんといとうせいこうが全国のお寺を巡り、爆笑トークと共に“珍仏”を紹介するTVシリーズ第12弾。今回は、大阪と神戸から悶絶必至の仏像をピックアップ。雪と暗闇に包まれた山寺で発見した“磨崖仏”などを収録。

2008年に京都チャンネルで放送されたシリーズ第12弾。
今回は珍しく神戸のポートタワーという街中から雪が降る中スタート。
今までにないオープニングでうろたえる二人。
それにしても行くお寺はどこも静かで大きな仏像やたくさんの菩薩などが多く収められている。
転法輪寺で現代の画家が書いた襖があり、二人はインスパイヤされていた。
そして、1日目終了時は神戸にもどりホテルのラウンジからのトーク。情報番組っぽい?
二日目は大阪城前から。
大阪にも結構状態の良いものが多く、魅せられるブツが多いし、見せ方も良い。
今回はどのお寺もご住職が出てこられて仏像の解説やお二人が知らない仏像の関係性とか、言い伝えとかも語ってくれていて面白かった。

おまけ映像にはサプライズもあって今回も楽しめました…。

◆収録寺:
播磨/大阪 編
〜鶴林寺・転法輪寺・太山寺・磨崖仏(不動明王)・無動寺・法案寺・正圓寺・東光院(萩の寺)・孝恩寺〜
2010.09.26 Sunday 16:56 | - | trackbacks(0) | 

マンガ『テルマエ・ロマエ II 』 ヤマザキマリ  エンターブレイン

[ マンガ ]
突如、湧いて出た『風呂漫画』!! 日本中を石鹸……いや席巻し、第2弾!!
マンガ大賞2010、手塚治虫文化賞受賞!! 各種媒体で大評判!! 快進撃を続ける異色の風呂漫画『テルマエ・ロマエ』!! さらにパワーアップし、さらに馬鹿馬鹿しくなって2巻登場!!  

1巻を紹介した覚えがないけれど・・満を持しての発売…?
真面目すぎるルシウスが常にローマ皇帝や市民のためにと新しいお風呂の提案をするのですが、自分の事となると…。
実に不器用な男なんですが、毎回タイムスリップする旅に現代の日本にやってくるたびに、新発見、それを全部受け入れてくるなんて…堅物なのか柔軟すぎるのか。この彼のキャラクターと共に、当時のローマの様子が説明されたり、逆に今の日本の先頭の良さを教えてくれます。(何故か日本の先頭にいる人たちは皆良い人達…)
また、合間に入る作者のエッセイも面白かったです。
2010.09.25 Saturday 08:19 | comments(0) | trackbacks(0) | 

マンガ『ヤマありタニおり(3)』  日下 直子   講談社

[ マンガ ]
 折り紙少年・義経は悩んでいた。折り紙同好会の3人の足並みが揃わないことを――。恋する乙女による『この想い届け隊』の活動が破天荒なことを――。そして、自分の将来が見えないことを――。折り紙つきのハイパーギャグコメディ、最終巻!

あっという間の最終巻…。
まん丸めがねの神谷さんと布施くんの妹雪子さんがバレンタインの季節に乗って登場。妄想が暴走気味のお二人に押されながらも、二人のお手伝い。
また新学期になると、折り紙同好会のメンバーは別々のクラスに…。寂しいと思ってる義経とは裏腹に他の二人はそうでもなさそう。せっかく絆らしきものが芽生えたのに…。
・・というところであっと驚く?最終回への動きあり。
主人公が男の子なので、割とサラリと書いてありますが、これって女子にありがちな悩み、それを『ガラスの仮面』風の絵柄に似た絵でコミカルに描いてます。
本当キャラクターが濃い人たちが集まったドタバタコメディなんですが、終わってみれば寂しいような。
この折り紙大会の全国大会みたいなのを見てみたかったし、この三人の数年後っていうのも見てみたかったなぁ。。

…また楽しみが減ってしまった。。
2010.09.20 Monday 11:43 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『国宝 よみがえる色彩』  小林 泰三  双葉社

 高松塚古墳壁画、東大寺大仏殿…。国宝の本当の色を知っていますか? WOWOW「美術のゲノム」案内役の小林泰三が、古墳の壁画から絵巻物まで、デジタル技術を駆使して失われた当時の色と姿を復元する。

『日本の国宝、最初はこんな色だった 』を書かれた小林泰三さんの最新刊?こちらは本のサイズも大きくフルカラー。子どもにも分かりやすく面白く書かれている。
古墳の壁画は今はもうカビや汚れなど年月が経ち保存状態も悪く、表情さえ見えない。それをCG上で再現するが、今度は書かれている位置がずれている。どうしてなのか…。など、色を再現することによって新たな事の疑問と発見が出てくる。

屏風に描かれた絵は左右対称じゃなかった訳。ど派手な地獄絵図の意味は…。など今まで気付かなかったことが次々と出てくる。その謎が解けたときの胸のすく思いは感動に似ている。
今になれば国宝級な物たちも、その当時は需要があって作られたものでどれも意味のあるもの。その当時の人と同じ目線で見ることで現代と違う見え方がする。

見ているだけでも面白いが、復元するに当たっての調査を知るだけで、その物への興味度が上がるし当時の様子が分かる。
興味のある方は是非…。
2010.09.18 Saturday 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『日本の国宝、最初はこんな色だった 』  小林泰三  光文社新書

 実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図…。学術的な根拠にもとづきながら、作品誕生当初の色彩に復元すると、作者の気持ちや時代の空気が見えてくる。さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接してみよう。私たちは、往時の人びとの目線―屏風やふすま絵など、日常生活に美術を取り入れてきた伝統―を体感することができる。本書は「地獄草紙」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「桧図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作である。

国宝級の美術品や建築物などを修繕するには、莫大な時間とお金、なにより手間と技術が必要なんだけど、少なくとも美術品の色や形をデジタルという形で再現することは、出来るようになっているらしい。
WOWOW『美術のゲノム』という番組では作者が「美術刑事」(いとうせいこう氏命名)として、美術品の過去と歴史背景を元にデジタルで再現する番組をされてるそうだ。
つまり、ただ色を再現するのではなく、その色を復活させることによって、その当時の民たちが、どのような目線で、見ていたか、逆にその色彩によって信仰のつよさや影響力を与えていたのかが分かる。
その昔は色は5色しかなくそのなかでの組み合わせにはルールがあった。そして時代を振り返ると、当然今は焼失などをして存在しないものも浮かび上がる。
一番分かりやすく書いてあったのが東大寺の大仏…実は三尊仏の形をとってたそうだ。そしてきらびやかな色彩とその大きさで仏さまが守ってくれているとアピールしていたのだという。
この「美術刑事」とはその時代背景をも捜査してくれてるのだ…!

…などと珍しく活字大目で書いてみたけれど、普段私は仏像などを美術鑑賞目線で見ているので…書いてあることが私のツボというか興味を持っていたことばかり、それを分かりやすい文章で書かれているのだ。色彩再現…ということで写真はみんなカラーなのが良い(小さいけど)。
堅苦しくなく、それでいて結構バッサリ今風の言葉なので、気持ちいい。

興味もたれた方は是非。
2010.09.17 Friday 16:47 | - | trackbacks(0) | 

『作家と遊ぼう! ミステリーカレッジ メモリアルブック 』  角川グループパブリッシング

 2007年11月11日(日)於・立教大学――。日本推理作家協会60周年を記念して、読者の方々とふれあうイベントが開催されました。人気作家たちの知られざる素顔に迫る、ミステリーファン必読のメモリアルブック!

当時ネットでこの話題を見ていたのですが、本になってたんですね…。
1日にトークショーやVTR上映 フラメンコ、ミステリー講談ミステリー落語 ミステリー検定など、大学の中で、普段拝見することの出来ない作家さんがワラワラと。。
限定1500人だったそうですが、随分ラッキーなお客さんですね。

今回は石田衣良さんと恩田陸さんのトーク、作品のプロットが思いつく時や、締め切り前に火事場の馬鹿力をつかってしまう話とか、息の合ったトークですね。それまで親交がそれほどあったように思えないのですが(笑)お二人ともお話も上手いようですね。
またトークセッションとして「乱歩賞作家のからさわぎ」として東野圭吾さん・福井晴敏さん飯田和敏さん薬丸岳さん 真保裕一さんの江戸川乱歩賞受賞者が勢ぞろい。東野さんがさんまさん的役で、毒?のある進行とともに他の作家陣のデビュー前後の話を聴かれてました。あとで入ってきた真保さんは、今回の60周年記念のこの集まりの裏方もされてたようですが、飄々とした東野さんとのやりとりは笑えました。

…とこの調子で書いてくととても長くなりそうなのでやめますが、大御所佐野洋さん、三好徹さん、西村京太郎さんに現会長の大沢在昌さんがインタビューなんて凄い組み合わせ。
カラー写真も多く入っていて、普段見れない作家さんが見れるちょっとお得な一冊となってました。

次回は2017年…その頃は出版業界も変わり、ミステリーの形もかわってるんでしょうか。
でも作家さんが話を作ることには変わりなく読者もそれを読むことには変わりないはず。
私としては女性ミステリー作家さんが増えてるといいな〜なんて思いますが。。

2010.09.16 Thursday 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『西の魔女が死んだ』  梨木 香歩  新潮社文庫

 中学校に入ったばかりのまいは、学校へ行けなくなった。そして田舎のおばあちゃんのところへ行くことになった。畑や林、川や緑の山に囲まれて過す日々、何よりもおばあちゃんとの生活が楽しいまいであったが、「西の魔女」とはだれだろうか?

いきなりおばあちゃんが亡くなったと知らせが入るシーンから。
そこから主人公まいが2年前、ほんの少しの間一緒に二人で暮らした日々を思い出す。

自然に囲まれた家で、料理をつくったり、庭に出来た野いちごでジャムを作ったり…。そうした自然な生活とおばあさんと一緒にする。毎日決まった朝食のセッティングも自然と自分でもする。それをおばあさんは魔女になるための修行と言った。
こども扱いではなく一人の人としての接し方、そして自分で考え自分で決め、実行出来るように促してくれる。
親と子より、祖母と孫という関係は互いに思いやりを持てる関係なのかもしれない。
日常から少し違った時間の流れのなかで、まいは色んな感情を経験する。

おばあさんが亡くなって、一人の人生が終わったことを知ったまいは、これから自分はどういう人生を歩みたいかを考えると思う。おばあさんは最後までまいに語り続けてたんだと思うとちょっと泣ける。

話としては短いものだけど、奥深いと感じなぁ。
大人の私としては、子ども目線と大人目線で読んでるからだと思う。
大きくて包み込むような優しさとピリッとした鋭さを持つ祖母と、協調性があまりなく自分を持っているが目線は狭く深く思い込みやすいまいが、ハッキリ書き分けてあるところが、余計にそう思わせるんじゃないかな。

中学生にオススメの図書…というけど、大人でもOKだと思う。
映画化もされてるので、そちらもチェックしてみよう…。

9点
2010.09.15 Wednesday 11:19 | comments(2) | trackbacks(1) | 

マンガ『くるねこ丼 2』 くるねこ大和  エンターブレイン

[ マンガ ]
 キュートな絵と粋な文体で5匹の猫との暮らしを描く「くるねこ」のファンブック第2弾。須藤真澄・有川浩・くるねこ大和の座談会、描き下ろしマンガ、くるねこ愚連隊フォトアルバムなどを収録。

アニメくるねこ、セカンドシーズンと共に出たくるねこ丼2 。
本編?くるねこのマンガとは別にカラーや写真が多く、対談も多いのが「DON(丼)」。
三匹のおばさん、新世界を行くでは須藤真澄さんと有川浩さんとの対談、というかお出かけ日記みたいな。
あと対談は夢枕獏さん、喜多條忠さん、関口尚さん。
あと歌手のaikoさんへくるねこへの出会いとか、反対にくるさんが、苦労してたころに聞いたaikoさんの曲との出会いについて。あと、くるさんがイラストに目覚めた経緯をマンガでかかれてました。

愚連隊はカラーの写真が大きく写ってましたが、座ってるか寝てるかの写真が多かったのでくるさん自身が写されたものかも。

ファンにはなるほど…と頷けるものが多かったのですが、愚連隊に癒される・・・っていう内容は少ないかな。写真が多いけど。。。

カラーが多い為かちょっと値段がお高いのが難。。
私としてはくるさんのカラーイラストが見たいかも。。
2010.09.14 Tuesday 06:55 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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