『富子すきすき』 宇江佐 真理
<<ビデオ・DVD>>1
『ハンサム★スーツ』
<<音楽>>1
『4×4 FOUR BY FOUR』 CASIOPEA
今月は4冊が手持ちの本から。
よく見ると全部女流作家さんばかりでした。
みかんのReading Diary♪…本など諸々の感想、あと気になるものをUP。。
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■未完成日記2009■8月分まとめ。
[ その他 ]
<<本>>6
『月曜日の水玉模様』 加納朋子
『富子すきすき』 宇江佐 真理 『レインレイン・ボウ』 加納朋子
『雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐 真理
『田村はまだか』 朝倉かすみ
『12星座の恋物語』 角田 光代,鏡 リュウジ
<<ビデオ・DVD>>1 『ハンサム★スーツ』 <<音楽>>1 『4×4 FOUR BY FOUR』 CASIOPEA 今月は4冊が手持ちの本から。 よく見ると全部女流作家さんばかりでした。
『月曜日の水玉模様』 加納朋子 集英社文庫
[ 本作家別か行 ]
一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。爽やかでちょっとほろにがい、お仕事ミステリの傑作。
毎日の通勤電車で見かける同じ車両に乗る男性、よく見ると曜日でネクタイを規則正しく変えている。 そのネクタイが規則通りではなかったその日、陶子の会社でちょっとした事件が起こった。 ・・・と、この男性が何度も出てくるトボケた萩という人なんですが。 まあ、個性ある面々が集うこの会社にこのビル・この通勤電車。思えば、よくすれ違う人でも実際は知らない人だらけ・・・。なのに同じように出勤して仕事してる。 よくよく知ってみたら、解けてくる謎。 短編連作となっていて、日常のちょっと不思議な謎を解決していくという、優しいミステリー・・・・…なんですが、『レインレイン・ボウ』を読んだ後だと、伏線にあるものも深いミステリーとなってるんですよね。2冊読んでシックリしたかな。 陶子さんも萩もいい距離感を保ちながらの会話も面白い。 1998に出版されたこの作品に既にノスタルジーを感じさせますが、そんな雰囲気がとても合っている用に感じました。 >8点 加納さんの作品に出てくる人達はゆっくりだけど成長していくのが分かります。ミステリーだけじゃないっていうのが、ホッコリさせてくれる一つだし、私も成長したいな…と思わせてくれるから、また読みたくなるのかもしれません。
『富子すきすき』 宇江佐 真理 講談社
[ >>>宇江佐真理 ]
富子すきすき 純で健気な江戸に暮らす女達を描く作品集 夫・吉良上野介を殺された富子は鬱々と暮らしていた。「富子すきすき」と言ってくれる、いい夫だったのに・・・。純で健気な江戸の女達を熟練の筆で描く作品集。 6編の短編集です。 統一感はあるのですが、話はバラエティになってます。 宇江佐さんらしい江戸の歴史に沿った話もあるので、本当に人物がそこに居た登場人物の人生を見たような…そんな自然な気持ちで読めました。 「藤太の帯」 百足退治が描かれた帯は持ち主を選ぶという。古着屋にあったその帯を選んだ女から友人の間を廻っていく。その先々で起こる出来事は。良くも悪くも迷いを断ち切る力を与えてくれるのだろうか。その様子を見届ける古着屋の主人。帯の作者の想いが知りたくもなる話。 「富子すきすき」 富子はあの吉良上野介の妻、主人亡き後の話なのだが、この討ち入りで誰もが幸せになってない…その部分に触れている。還暦を過ぎた主人公が思い出すもの…歴史の1ページに載るほどの人でも妻にとっては「富子すきすき」と囁いてくれた優しい夫でしかないのかも。 「おいらの姉さん」 「びんしけん」 …も良かった。 寂しさもどうしようもない切なさもひっくるめて、この時代の生き方なんだと感じさせられた。 >8点
CD『4×4 FOUR BY FOUR』 CASIOPEA
[ >>>J-fusion ]
1.Mid-Manhattan 2.Pavane 3.Transatrantic 4.Galactic Funk 5.Kauai 6.Chandelier (1982/12/16) 野呂一生(G)、向谷実(Kb)、鳴瀬喜博(B)、神保彰(Drs)、 LEE RITENOUR DON GRUSIN NATHAN EAST HARVEY MASON カシオペアがまたまたドでかい仕事をした。リー・リトナー・グループとの日米共同大ジャムセッションである。聴いている方もエキサイトしてくるけど,演奏している方はもっと楽しくてスリリングだろうな。2がバツグン。
第65回記念 現展名古屋展
[ その他 ]
2009/08/04(火)〜2009/08/09(日) 去年に引き続き、今年も『現展』愛知芸術文化センター(愛知県美術館 美術館ギャラリー8F)に行ってきました。 どれも大きなサイズに描かれた生の作品…筆遣いに色彩に細かさに大胆さに、まさに圧倒されるほどの作品ばかり。 私的に目を引くのは和柄のデザインのものや曼荼羅のような作品、そして私はパッチもするので色の組み合わせに目が入ってしまいます。 本来の見方じゃないですよね・・・・ しかしこんな色の組み合わせ方があるのかとかなり衝撃を受けました。さすが芸術‥・・。 あと、毎回そうなんでしょうか、去年と今年、同じ作家さんの作品が同じ場所に展示されてるんですよね。去年見た記憶を思い返すと、現展に出す作品はある程度同じテーマで描かれているような…それとも作家さん自身のスタイルなんでしょうか。ともかく面白く1時間ほどじっくり見てきました。 また私を招待してくださった方の作品、これまたビックリ。 詳しく説明できないのですが、また別の刺激。自分を作品に表現させるっていうのは本当に難しいと思うのですが、人の心を震わせることが出来るなんて、本当素敵です。 で、去年も似たようなことを書きましたが、今度はこの場所で角松さんのコンサートがあるんですよね〜。またもや角松さんに縁を感じた一日でした。。 余談ですが・・・会場から駅までの5分の間に3人に道を聞かれました。何故?? 行きにキョロキョロしながら歩いてたので聞かれた場所は説明できたのですが、年に一度しか来ない場所なのに・・・。おばさんの1人歩きには声掛けられやすいようです。 チェックしておいてよかった…ポケモンセンター‥・・。 2009.08.13 Thursday 09:58 | - | - | ▲
『レインレイン・ボウ』 加納朋子 集英社文庫
[ 本作家別か行 ]
高校ソフトボール部仲間の通夜で再会した、七人の女性たち。二十五歳を迎え、それぞれが悩みやトラブルを抱えていた。過酷な仕事に疲れた看護師、厄介な職場で奮闘する栄養士、過去のあやまちを引きずる主婦…。彼女たちは、傷つき、迷いながら自分だけの答えを見つけていく―。ミステリのエッセンスを加えながら、前向きに生きようとする女性の姿を描いた、爽やかな青春群像劇。
ソフトボール部にいたメンバー一人一人の視点から描いた短編連作となっている。 クラブのメンバーの1人が亡くなったことで集まり、その当時のことを思い出しながら25歳の今を生きる女性たち。その頃の思い出はそれぞれで、誰と仲が良かったとか先輩後輩だったとか、その子自身の性格とかで、その後の印象は様々である。その記憶は点だけれど、亡くなった子と通夜に出てこなかった子以外の7人の記憶と、卒業後に会ったことのあるメンバーの話をつなぎ合わせると…。 群像劇のように、それぞれの思い出が一同に返しくるなか、ミステリーの部分も忘れない。 何か変…気になる謎が随所に散りばめられていて面白い。怖いという感覚はないが不思議な事に、出会ってしまってる感じ。これが面白いんでしょうね。 謎解きと共に、この女性達の悩みと思い出に共感する部分も多く、盛りだくさんなのにスンナリ読める、当りの一冊でした。 実はこの本には、この最初と最後の章で出てくる子が主人公となった話『月曜日の水玉模様』という作品が既にある・・・知らなかった(積読の山に埋もれてた) 〜〜が、知らなくても充分読めるし、『月曜日〜』の続編というストーリーではないので、どちらから読んでも良いと思います。 >10点
『雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐 真理 文藝春秋
[ >>>宇江佐真理 ]
雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話 北町奉行所町方同心見習い組には6人の若者がいる。伊三次の仕える不破友之進の嫡男、龍之進を始め、緑川鉈五郎、春日多聞、西尾左内、古川喜六、橋口譲之進という面々。俗事に追われ戸惑いながらも、江戸を騒がす「本所無頼派」の探索に余念がない。一方、伊三次とお文の関心事は、少々気弱なひとり息子の成長だが。 髪結いシリーズ7作目。前作の感想にも書いたけど、徐々に話は次の世代への移ってく様子とそれぞれの親子の様子などが描かれている。 話の流れは不破の息子龍之進の見習い同心達の関係や、伊三次のまだ幼い息子伊与太、まだ芸者の仕事につくお文など、物語の中で月日の移り変わりと成長が見られて面白い。 また龍之進が追いかける無頼派との様子などは、それぞれを巻き込んで展開していく。 大人たちの生活と子ども達との気持ちの揺れなど、現代物にも通じるものがあって読み応えがある。 なんといっても、魅力的なのは龍之進、この人は真面目で融通が利かないところもあるけど、何気なく言葉を気にしたり美しい文章を書く感受性が強い人のよう。 各編のタイトル「おれの話を聞け」「雨を見たか」などは彼が反応した言葉。そして「本日の生き方」は龍之進が反省文として書いた文章の一部。 これを見て、ますます興味を持てる人物と成長している。 >9点
DVD『ハンサム★スーツ 』 (2008/日本)
[ 映画タイトルは行 ]
定食屋を営む大木琢郎は優しくて料理上手にもかかわらず、ブサイクでメタボリックな体型が災いし、33年間彼女がいない。ある日、紳士服店を訪れた彼は店長から1着のスーツを勧められる。言われるままに袖を通してみると、琢郎は顔も体型も見違えるようなハンサム男・光山杏仁に変身していた……。(シネマトゥデイ)
『田村はまだか』 朝倉かすみ 光文社
[ 本作家別あ行 ]
【吉川英治文学新人賞(第30回)】深夜のバー。小学校クラス会の三次会。40歳になる男女5人が、大雪で列車が遅れ、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、軽快な文体で描く。
ススキノにあるスナック、そこに集まる小学校の同級生5人。既に3次会となっているのに、まだ田村を待つ。
彼を待ちながら、その頃の思い出やそれぞれの思い出を短編連作として描いた作品。
「田村はまだか」そう何度もつぶやく面々を見守るマスター。彼も田村を待つ一人となる。
小学生の頃からいろんな逸話があった田村。彼は今どんな風に暮らしてるのだろう。既に集まってる中の良い人達もそれぞれの人生を歩んで、そして悩んでいる。
彼に会えば、何かに気付けるのではと皆思ってるのに、肝心の田村が来ない。
アラフォー世代の五人が過ごす一夜を一気に魅せてくれる一冊。
>9点
『12星座の恋物語』 角田 光代,鏡 リュウジ 新潮社文庫
[ >>>角田光代 ]
12星座の男女24人が出てくるショートショートとその星座の男女に分かれて鏡リュウジさんが分析解説している、新感覚の一冊。
星占いと言えば自分の、もしくは家族・恋人ぐらいのところまでしか見ないと思う。
実際この本も私はまだ自分に近い人の星座中心に読んでいて、たまたまその星座の知り合いがいない所はピンとこない。
…しかし、自分や家族などの星座を見ると…かなり当ってるというか思い当たる節が。。
その星座の持ち主の登場人物は、何故か客観的に自分を見てるようで、フシギな感覚。
また角田さんの短い文章での人物の描き方が鋭くてビックリ。角田さんの目ではズバッと見抜かれてしまうんだろう…。
少し前に読んだ『トリップ』を読んだ時に感じた、なんでもない人にスポットをあてた書き方にドキッとしたような感覚、それがこの本でも感じられた。
特に女性の方が女子だった頃(笑)、星占いの本に手を伸ばしたことがある人が多いと思うけど、その感覚をまた味わえる。
私には年頃の息子がいるので、その星座の男子部分は食い入るように読みましたが、うなずくことばかり。。
当然自分の星座のところも見ましたが、嫌なぐらい見破られていて悔しい。
ちなみに私は乙女座女子…上の解説どおり1人の時間が好きで、どんなに眠たくても必ず趣味のこととかをやってからでないと寝れないちょっとかわいそうな人(T_T)
今のところ見るのはこの辺までにして、またお友達などの星座が分かった時には、また手に取ることにしよう…(そんな機会ないか・・・・)
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