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■未完成日記2008■9月分まとめ。

[ その他 ]
<<本>>4
『その日―信太郎人情始末帖』杉本 章子
『平台がおまちかね』大崎 梢
『乱鴉の島』有栖川 有栖
『モロッコ水晶の謎』有栖川 有栖 

<<エッセイ・ノンフィクション・他>>1
『鏡の向こうに落ちてみよう』有栖川 有栖

<<ビデオ・DVD>>1
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

<<音楽>>1
『T-SQUARE SUPER BAND Concert Tour 2008 Final “Wonderful Days”』 T-SQUARE SUPER BAND


今月は前々から好きな作家さんの作品が読めて良かった…というか、後回しにせずちゃんと読んでおこうと思った月かも。
続々本が出てるんです…嬉しい悲鳴なんですが、追いつきません(>_<)。
2008.09.30 Tuesday 15:46 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『その日―信太郎人情始末帖』  杉本 章子  文藝春秋

その日―信太郎人情始末帖
その日―信太郎人情始末帖

光を失いつつ、美濃屋の主として忙しい日々をおくる信太郎と、その身を案じるおぬい。ある日、江戸を大きな揺れが襲った。崩れる町、失われるいのち、それでも揺るがぬかけがえのないもの。家族の幸せとは何かを問う時代小説。

信太郎人情始末帖シリーズの6冊目になります。
目が見えなくなった信太郎の元でどうしても
お世話をしたいということで、おぬいは女中となり
信太郎を守ろうとするのですが…。
それにしてもおぬいさんは、機転がきくというか、
でも自分の考えを曲げない女性なんですね…。
強い女性です。
それにくらべ信太郎はしっかりしてるけど熱くなったり。
その頼りない部分を周りがしっかり固めてくれている。
そんな中、まさに〈その日〉がやってくる。
〈その日〉を境に良い事もあれば別れもある…。
平安な日々はなかなか訪れないものだが、その中でも
必死に逞しく生きている姿は本来あるべき姿で
見習わなければならないのかもしれない。

この本を読んでこれで最終話かと思ったら続きがあるとのこと。
なかなかハッピーエンドにはならないのかしら…続きは気になるが
心休まれない展開にドキドキしっぱなしです。

8点
2008.09.29 Monday 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) | 

DVD『T-SQUARE SUPER BAND Concert Tour 2008 Final “Wonderful Days”』   T-SQUARE SUPER BAND

T-SQUARE SUPER BAND Concert Tour 2008 Final “Wonderful Days”
T-SQUARE SUPER BAND Concert Tour 2008 Final “Wonderful Days”

T-SQUAREデビュー30周年記念コンサートから、2008年7月5日に東京JCBホールで行われたツアー・ファイナルの模様を収録。サックス・デュオ、ドラム・バトルなどを交えたファン垂涎のパフォーマンスを展開する。

【DISC1】
1 All About You
2 Medley 2008
3 Anthem
4 Calera
5 A Feel Deep Inside(Sax Duo)
6 Blues For Monk
7 Eurostar
8 Wonderful Days(Drum Duo & Bass Duo)
9 Explorer
10 Islet Beauty
11 宝島
12 Truth
13 Sayonara

【DISC2】
1 Japanese Soul Brothers
2 Cape Light
3 Omens of Love〜Credit
<SLIDESHOW>
a piece of Wonderful Days

T-SQUARE SUPER BAND・・・・・・・・・
安藤正容(g),伊東たけし(sax,fl,EWI) ,和泉宏隆(key) ,田中豊雪(b)
則竹裕之(ds),須藤満(b),宮崎隆睦(sax,fl,EWI) ,河野啓三(key) ,坂東慧(ds)

行くかどうか迷ってる間にSelloutになってた(>_<)ツアー。
…やっぱ行けばよかったYO!!
(毎回後悔するくせに何故毎回迷うんだろう…)

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2008.09.24 Wednesday 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『平台がおまちかね』  大崎 梢  東京創元社

平台がおまちかね

平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
 
自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、なぜか冷たくあしらわれ、文学賞の贈呈式では受賞者が現れない…。個性的な面々に囲まれながら波瀾万丈の日々を奮闘する、新人出版社営業部員・井辻くんのハートフル・ミステリ。

表題含む5編の短編連作になってる、大崎さんの新シリーズ。
今度は出版社の営業くんが主人公。
大型書店から個人書店まで、本を作った側からのアプローチは新鮮です。
それに日常ミステリーがついてくるのですから面白いわけです。

「平台がおまちかね」平台といえば買い手側には真っ先に目に留まる場所。けれど、その場所(平台)は版元から言えば売り上げさえも左右する大事な場所、そこに不可解なことが起きれば、そりゃ大騒ぎです。

「贈呈式で会いましょう」晴れて作家さんの仲間入りをする、その記念の日。出版社も大きなイベントの一つのはずなのですが…これは井辻くんが頭をフル回転させてなんとか解決しようと奔走します。これが一番ミステリーっぽいかも。

「ときめきのポップスター」 これも面白いです。各出版社担当がオススメの一冊を出しPOPも付けるのですが…。
この話のなかで、チラリと出てくる人…ここに出てくるか〜いや〜、面白い。

話の中には沢山の本が出てきますが、本当に出版されてる本が殆ど。実際作家さんやその本などは既に読んでいる本ばかりなので、余計に親近感が沸きます。
なかなか本好きの方の心を突いてくるような憎い演出です。

結構主人公が突っ走ってしまうのが、唯一現実的ではない気がしますが、どの話も面白く読めました。

9点
2008.09.21 Sunday 23:19 | comments(2) | trackbacks(6) | 

『乱鴉の島』  有栖川 有栖  新潮社

乱鴉の島
乱鴉の島

友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた臨床犯罪学者の火村英生は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。絶海の孤島に集まり来る人々。奇怪な殺人事件…。火村シリーズ、4年ぶりの長編。

作家アリスシリーズ初の孤島もの。
間違ってつれて来られた黒根島には、有名作家とファンらしき人達が集まっていた。そこには共通する秘密が隠されているようだが、部外者の二人には明らかに隔たりがあり、仲良く時間を過ごせそうにもないのだが、次に船が来るのが明後日。携帯も通じないこの島に、更に招かれざる客が訪れるのだが…。

この二人が事件も無いのに旅に出るというのが不思議なのだが、イキナリトラブルの連続、烏が飛び交う島に不思議な人達が11人もいる。これまでのシリーズにあまり出てこない子どもが出てくるのが新鮮。そして不穏な雰囲気が結構続いてから起こる殺人事件。
…と、今回は事件トリックや動機がメインではなく、その集まりが何故起こったか、その背景が重要な意味を持っている。
ある程度の情報は火村達も分かってるのに頑なに拒まれ、部外者ゆえに身の危険さえも感じさせる。そして孤島に群がる烏達が実に不気味。しかし、殺伐としているというわけではないのでホラー感はゼロ。。
確かに読み応えはあるけど、盛り上がり(驚き)が少なく物足りなさは感じる。
〜まぁ細かくというか何を書いてもネタバレしそうなので書かない(しかし後で記事を読むとまるで内容の無い感想になるのだけど)が、本格ミステリという枠の中で、今までと違ったアプローチをしてきてると思う。
この事件を終えた二人、特に火村はどう感じるのだろうか〜などと思う。作家アリスももう少し大人になってほしいと思うのだが、彼は知らん間に随分年下になっていた(笑)
ちょっと暴走してしまうのも彼の魅力かしら…。

作家インタビュー

8点
2008.09.13 Saturday 01:13 | comments(0) | trackbacks(1) | 

DVD『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版]
ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版] (2007/日本)

昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。黙って去ったヒロミを思い続けながら淳之介と暮らす茶川のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。(シネマトゥデイ)
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2008.09.04 Thursday 02:18 | comments(5) | trackbacks(20) | 

『モロッコ水晶の謎』  有栖川 有栖  講談社文庫

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫 あ 58-14)
モロッコ水晶の謎 (講談社文庫 あ 58-14)

推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」など、全4編を収録。

作家アリスと火村とは、ある程度の距離を持ったお付き合い。それは火村が言葉少なでミステリアスなせいなのかもしれないけど、その分作家アリスは思ったまま話してくれるのでこちらに感情移入しやすいです。

◇「助教授の身代金」
 助教授っていうからてっきり…と思ったら違ってた。動機・アリバイ・身代金の受け渡し〜など、なかなか繋がってこない展開に惹きこまれました。

◇「ABCキラー」
 アガサクリスティー『ABC殺人事件』になぞられたような事件が起きるが挑戦状には愉快犯な一面も匂わせる。被害者達の共通点は、犯人の動機は…
 モチーフにされて書かれてるだけに、ABC〜と出てくるのですが見事に交わしてありました(笑)
ただ、もう少しネーミングを何とかして欲しかったな。BやCで始まる名字は珍しいかしら…ちょっと強引な名前で冷めますね

◇「推理合戦」
 掌編だけど面白い。言葉少ない火村と先輩作家の会話でどこまで推理出きるのか。作家アリスらしい最後のセリフは…ふふふっ。

◇「モロッコ水晶の謎」
 表題にもなっているこの作品、ほぼ地名は関係無い。しかし響きは良い(笑)
久々にみる毒殺系のミステリ。アリスがその場に居合わせたという実に活躍出来そうなシチュエーションなのだが、見てしまったからこそ柔軟に発想出来ないでいるのでちょっと残念。水晶に全てを委ねてしまっている家族だからこそ起きる奇怪な事件。超現実派の火村がどう解いていくのかが見物です。
 しかし、やはり動機と毒殺する手口にやや不満
どうしてもアリスと火村に注目がいくので、そのほかの人達がどうも翳りがち、キャラが弱く感じてしまうからかな。

とはいえ、毎回最後まで読まなきゃスッキリできない。
今回は火村とアリスとの掛け合いが少なかった〜。
次作はひさびさの長編なので楽しみです。

7点
  …好きだからこそ…ですョ
2008.09.03 Wednesday 10:42 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『鏡の向こうに落ちてみよう』  有栖川 有栖  講談社

鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集
鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集

鏡の向こうは有栖の世界。謎に満ちた世界にようこそ−。著者のミステリ的思考回路は何を考えているのか? 日々の生活、映画、不思議な事件、そして阪神タイガース。デビュー20年目を迎えた著者が紡ぐ、透明なエッセイ集。

4冊目のエッセイ集。
書いた雑誌とテーマ別に4章に分け書かれているのですが、読み応えあります。
◇本格だったり、ミステリだったり
 台湾で開かれる国際書展に参加することになり、その経緯と台湾での日本のミステリについてなど、詳しく書かれていた。やはり質の良い本(私的表現でスイマセン)は、世界共通なのですね。。
あと、数年前にあった某小説『X』の論争について、某雑誌に寄せたエッセイも載せられてました。今ではその作品がドラマ・映画化され話題作となってるので、読者・視聴者は作品を支持したということなんでしょうか。
有栖川さんのエッセイでも論理的にキッチリ書かれていてツッコミさえも受け付けない感じに書かれてました…。

◇観たり、聴いたり
これは某新聞の夕刊に書かれた映画のコラム。私はホラー系がダメなのであまり参考にはならないけど(笑)同じ映画を観ても感想の表現が違うものかと、惚れ惚れする。
しかし旬の映画ではないので…これは夕刊で読むべきなんだろうなぁ(笑)

◇日常だったり、生活だったり
 これは有栖川さんの日常のエッセイ。作品の話は勿論、飼い猫の話や、解説の時に付くあのロゴマークのことだったり。
自身の作家生活15周年や20周年に向けての話なども書かれている。

◇勝ったり、負けたり
 タイガースファンの有栖川さん、この本に書かれてるのは丁度リーグ優勝した2005年の記事。ファンならではの考察…なのですが、私はタイガースファンではないので(^^ゞですが、当時のファンならではの心理は面白く読ませてもらいました。

…と、エッセイ集だと時間差があり、テンション高めには読めないのですが、あとがきに代えて〜で、補足も書かれていました。

うむ…エッセイでもしっかり読ませます。

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2008.09.01 Monday 01:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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