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■未完成日記2007■7月分まとめ。

[ その他 ]
<<本>>5
『犯人のいない殺人の夜』東野 圭吾
『悪人』吉田 修一 オススメ♪
『佐藤さん』片川 優子
『つきのふね』森 絵都
『くちぶえ番長』重松 清

<<エッセイ・ノンフィクション・他>>2
『あしたはアルプスを歩こう』角田 光代
『いのちのおはなし』日野原 重明

<<ビデオ・DVD>>10
『TV見仏記1〜6』
『地下鉄(メトロ)に乗って 』
『日本沈没2006』
『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』
『ハチミツとクローバー 』

<<音楽>>
『TDK Presents TOSHIKI KADOMATSU Performance 2007〜2008 “Player's Prayer”RETURNS in 名古屋』
『NATURAL SIGN』友成好宏
『T-SQUARE "SINGLE" COLLECTION』T-SQUARE

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2007.07.31 Tuesday 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『あしたはアルプスを歩こう』 角田 光代  講談社文庫

あしたはアルプスを歩こう (講談社文庫)
あしたはアルプスを歩こう (講談社文庫)

歩くことは書くことと似ている。
登山経験ゼロで挑んだトレッキング紀行。
なんかへんだ。雪が積もりすぎているのである。視界は白く染まり、風に飛ばされそうになりながら、標高二三二〇メートルの小屋に駆けこんだ。―トレッキングをピクニックと取り違え、いつもの旅のつもりでイタリア・アルプスの雪山に挑んでしまった作家が見たものは?自然への深い感動を呼ぶ傑作紀行。


NHK・BSで放送され、自然への感動を呼んだトレッキング紀行。
『あしたはドロミテを歩こう」(岩波書店 2004年刊)の改題

既に放送されているわけだが、本の中では角田さんの登山中の心の声だったり、頭の中をグルグル駆け巡っていた事など、映像では伝わりにくい角田さん自身が見えてくる。

とても旅慣れている角田さんが、今回はTVクルーと現地の人と一緒にアルプスを目指す。私も低山を登ったりするけれど、イキナリ雪山の2〜3000m級のは登れない…。けれど角田さんは登っちゃったのだ(凄い)。
その中で、角田さんは沸々浮かぶ疑問を現地の案内人マリオさんに聞き、その答えにただ感嘆するのだ。また黙々と歩くことはそれだけ考える時間があるわけで、角田さん自身がその疑問だったり不思議に思ったことを少しずつ消化していくのだ。

>歩くことは書くことと似ている。
の、他にも、
>目の前にあるものを見てしまったらそれを信じるしかない…
など、自然の凄さに人生だったり自分が写りだされていくのが伝わってきます。
また、出会った人達との関わりだったり、食事のシーンは角田さんらしく大胆で、旅の楽しみ方を知っていて、充実した旅だったことが解かります。

旅好き、山登り好きな方にはオススメです…。
2007.07.26 Thursday 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) | 

TDK Presents TOSHIKI KADOMATSU Performance 2007〜2008 “Player's Prayer”RETURNS in 名古屋

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TDK Presents TOSHIKI KADOMATSU Performance 2007〜2008 “Player's Prayer”RETURNS

リターンズです…。

昨年のツアーで、角松さんとしては作品もプレイヤーも演奏も最高のものが出来上がったけれど、思いのほか客の入りが良くなかったのと、十数名のプレイヤー達が、もう少しこのメンバーで続けたい…とのことで、始まったこのツアー。
しかし、多忙な人達ばかりなので、Tripod・T's Gang・T&T・Okinawa Special・T's Land・PP〜とバンドを変えながら全国を廻る…そんなお得のような大変なツアーです。

以下、ネタバレ注意↓
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2007.07.25 Wednesday 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『犯人のいない殺人の夜』  東野 圭吾  光文社文庫 (再読)

犯人のいない殺人の夜

犯人のいない殺人の夜
犯人のいない殺人の夜

親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。

表題を含む7編の短編集。
初出は1990年7月。読んでいて古さは感じません。
短編集なので大きなトリックはありませんが、日常の殺意というのがテーマでしょうか。何気ないところから殺意が沸き、普通の人達が犯罪を犯してしまいます。
「さよならコーチ」は『放課後』に似たテイストですが、東野さんらしいトリック、「犯人のいない殺人の夜」は金田一少年の事件簿を彷彿させますが、いかにもミステリって感じがいいです。

8点
2007.07.24 Tuesday 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『悪人』 吉田 修一  朝日新聞社出版局

悪人
悪人

保険外交員の女が殺害され、捜査線上にある男の存在が浮かぶ。そして、その男と出会ったもう一人の女。なぜ事件は起きたのか? 加害者、被害者、その家族たち、1つの事件の背景にあるさまざまな関係者たちの感情を静かな筆致で描く。

なかなか厚い本でしたが、一気に読ませる勢いのある作品。
そして登場人物も結構多く出てくるが、どの人物もしっかりとしたキャラクターを持っていて、個々に個性と自分を持ちながらも周りの人間と共存している。ただ主人公達はその共存が上手くいかなかった〜という感じかな。

この小説は生活感がとってもあってリアリティがあるだけに、グッと引き込まれてしまう。主人公達は成人となっているけれど、まだ未熟な部分も多く、恋愛事に関しては突っ走ってしまう若さがある。それだけに間違いもあるのだけど。
桂子は自分には正直に生きてきたタイプ、祐一と光子は大人しく今まで自分を抑えて生きてきている。最後にはそれが弾けてしまったのかも…。

ラストは、かなり切ない。
光子はなんだか長い夢から醒めたような感じ、祐一は。。。?

最初にも書いたけれど、この作品は登場人物が多い。けれど、読みにくさより上手く主人公達を浮かび上げている。
切ない物語の中に主人公達それぞれに、ちゃんと声を掛け心配してくれる人が出てくる。社会の中の孤独を感じている若者達だけど、本当は社会の中で誰かに助けられ、そして守りたいものがある。
だからこそ善人や悪人となってしまうのかな〜。
容疑者Xの献身』に似た感覚…愛情表現の下手な祐一はこんな表現になってしまったのかな…ちょっと悲しいラストだけど、充分心に響く作品でした。

久々の…
10点
2007.07.20 Friday 10:07 | comments(6) | trackbacks(7) | 

『佐藤さん』  片川 優子  講談社文庫

佐藤さん
佐藤さん

高校一年の少し気弱な主人公の男の子。彼が幽霊に憑かれている「佐藤さん」と出会い、彼女の除霊を引き受けたことから彼と彼女のふしぎな関係がはじまった。第44回講談社児童文学新人賞佳作受賞。

佐藤さんは、主人公がちょっと苦手とした女の子の名前。その子には霊が憑いていて、主人公にはそれが見えてしまうのだ…。
…と初めはホラーっぽい感じなのだが、実は青春恋愛もの。
気の弱い主人公は過去にイジメられていた過去があり、変えたいと思いながらも何も出来ないでいる。そんな中々一歩が踏み出せないで居る少年の物語となっている。
…一介の高校生が除霊出来るか〜というのは読んでのお楽しみなのだが、驚きは作者は中三の時に、高一の男女の悩みを入れた物語を作り出していたこと。‘なあなあ’な文章もあるけれど、とっても読みやすく等身大の高校生を描き出していた事。そして高校生の狭い生活空間の中でも、のびのび描かれている。

8点

しかし、表紙絵が内容と雰囲気が違う‥‥。
単行本のほうも。。↓
佐藤さん
佐藤さん
2007.07.17 Tuesday 23:02 | comments(2) | trackbacks(1) | 

『つきのふね』  森 絵都 角川文庫

つきのふね (角川文庫)
つきのふね (角川文庫)

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。

あることがキッカケで親友と絶縁関係になってしまうが、その相手の方はどんどん悪い方向へ行ってしまう。同級生勝田くんもストーカー並に張り込んだり情報収集に励むのだが…。
心の闇というのは誰しも持っているが、自分自身もそして周りもその対処の仕方がわからない。同級生梨利の心の内と24歳の智さんの心の闇。そして勝田くんの苦手とするもの…。みんな何か悩みを抱えている。そして何も出来ないでいる主人公が居る。
けれど、親友の為に、そして智さんの為に扮そうする姿はエネルギッシュ。どうしたらいいなんて考えない、ただ思いつくまま出来ることをするだけ…。

まだYA(ヤングアダルト)向け小説が浸透していない1998年の作品。
この中学生達もこの時代に生き、1999年のノストラダムスの大予言の話題が出てきている。大人になるっていっても私達の未来は無い…そう想像出来てしまうのが良くも悪くもこの世代と重なってしまった。
反対に言えばこのタイミングに丁度この年齢だった子達にしか感じられなかった、未来への不安が描かれている。
月日が経っても、中学生が持つ世界観の狭さや悩みの深さは変わらない、けれど、シンプルでいい言葉が次々出てくる。そして疾走感があり、友達っていいな、友達や相手のことを真剣に思うって大事なことだと気付かされる。

これも大人も中学生さんにオススメです。

9点
2007.07.11 Wednesday 09:13 | comments(0) | trackbacks(0) | 

CD『NATURAL SIGN』  友成好宏

NATURAL SIGN

NATURAL SIGN
NATURAL SIGN

基本的にはフュージョンだが,ロックやジャズのテイストを加えて,変化のあるサウンドを展開したのは,角松敏生の力によるものなのだろう。曲によってデコボコがあるが,全体としては「心地よさ」を追求したというコンセプトが感じられて気持ちいい。 オススメ♪

1. HER MINOR OFFENSE
2. THROUGH SOME WINDOW
3. NIGHTS GO ON
4. THE BLUE CLIF
5. HIPS
6. THE ODD STREET
7. I SAW THE LIGHT
8. WONDERING UNDER THE MOON
9. WHITE STEPS
10. DISTANT RAIN
11. LET ME SAY
 (1993/12/16)

友成好宏さんのファーストアルバムで、角松さんプロデュース作品です。
〜が、角松色は殆どなく、どれも心地いい音色でビックリ!
1. HER MINOR OFFENSE 2. THROUGH SOME WINDOW は、友成さんらしい優しい曲ばかりで、癒される〜♪
その後はちょっとポップな曲が続き、またメロウな曲へ…。
いや〜本当に良いんですが、ボキャブラリーが無くて

いつもどの曲が好き…と書くことがあるのですが、このアルバムに関しては全部好きです♪出会っちゃった!というビビビ!というのが走りましたよ〜。
出会えてよかった〜。もう廃盤になってるようだけど、もっと沢山の人に聴いてほしい1枚。
今はMaoChicaやバックバンドでの活動が多いけど、セカンドやソロも聴きたいなぁ。
角松さんも忙しいと思うけど、友成さんへ一押しして欲しいよ〜(^^ゞ

浅野祥之(G),増崎孝司(G),吉川忠英(G),青木智仁(B),高水健司(B),角松敏生(Key・Cho),菅沼孝三(Ds),村上”ポンタ”秀一(Ds),田中倫明(Per),勝田一樹(Sax),本田雅人(Sax),小池修(Sax),小林正弘(Tp),菅坂雅彦(Tp),松本治(Tb),中川英二郎(Tb),山田洋(Mani)
2007.07.10 Tuesday 15:49 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『くちぶえ番長』 重松 清  新潮文庫

くちぶえ番長

くちぶえ番長
くちぶえ番長

小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。
サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。


雑誌『小学四年生』に連載されたものに書き下ろしを加えた、文庫オリジナル作品。

最初は作者が4年生だった頃を思い出す…というような書き出し。
女の子だけど、番長になる!と宣言。ツヨシとマコトはお互いの親が親友だったこともありクラスの子達より放課後マコトと会う機会も多かったのだが、そのうち淡い恋心をもったりもする。学校の中には年上のガキ大将みたいな子達も、クラスの女子達もだんだんマコトを認めつつあったけど…。

大人になって子どものころのことを思い出すことはあるけれど、こんなにヒーローっぽい子が居たらなぁ…なんて思っていた。グイグイクラスの子を引っ張っていってくれる子、クールだけど、大事な時に発言したりする子…なんてね。
私の子どもの頃の記憶にはこういう子が出てこないけれど、居たらいいな…っていうこがこのマコトかも。
こんな子がいたから、積極的になったりと、楽しい思い出が出来ただろうな。
主人公ツヨシはきっと思ったと思うし、こうやって振り返ってるけれど、マコト自身はどうだったのかな…4年生の時はよい思い出となったと思うけど、その後のマコトのことが心配になる。
過去の思い出は美化されていくが、その記憶の横に出てくる、マコトと両親達のエピソードは、綺麗だけじゃない大人の事情も見えたりする。

悲しくなったら口笛を吹こう…。
大人も子どもも是非。

8点
2007.07.09 Monday 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | 

DVD『TV見仏記1〜6』

みうらじゅん・いとうせいこうのTV見仏記 1
みうらじゅん・いとうせいこうのTV見仏記 1

いつもレンタルで借りてきていたけど、巷のお笑いブームのせいか、店頭に並ばなくなってしまった…ガーン。。
結構これ見て、「次ここに行きたいな〜」なんて言ってたのに。

ということで、1巻から6巻まで購入してしまいました(^^ゞ
(いわゆる大人買い…)
うふふ〜♪なんて喜んで見てたわけですが…

なんと…
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2007.07.08 Sunday 00:54 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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