<< July 2004 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

■未完成日記2004■7月分まとめ。☆☆

[ その他 ]
<<本>>9
『余白の愛』 小川洋子
『love history』 西田俊也
『棘の街』 堂場瞬一
『十八の夏』 光原百合
『博士の愛した数式』 小川洋子
『天国はまだ遠く』 瀬尾まいこ
『長崎乱楽坂』 吉田修一
『桜花を見た』 宇江佐真理
『臨場』 横山秀夫

<<エッセイ・ノンフィクション・他>>2
『教育とはなんだ』 重松清
『自暴自伝――ポンタの1972→2003』 村上ポンタ秀一
『読書力』 齊藤孝

<<ビデオ・DVD>>14
『あの子を探して』
『g@me』
『嗤う伊右衛門』
『ミスティック・リバー』
『ラブストーリー』
『スカイハイ  劇場版』
『至福のとき』
『ライフ・イズ・ビューティフル』
『風花』
『花』
『東京ぬけ道ガール』
『天使といた夏』
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
『ラブ・アクチュアリー』

<<音楽>>2
TOSHIKI KADOMATSU 20th Anniversary Live AF-1993~2001-2001.8.23東京ビックサイト西屋外展示場-
『CK5』 Crystal Kay


追記*
自身の為のメモとして…
ブログデビューはこの年のこの月からです。
(それまでは日記として別のところで書いていました→もうWEB上にも残ってません)
よくブログ何年目と計算するのに忘れてしまうので…(苦笑)

続きを読む >>
2004.07.31 Saturday 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『余白の愛』 小川洋子 福武文庫

余白の愛
余白の愛

夫に好きな人が居ることを知ってから、ひどい耳鳴りに悩まされるようになり入院することになった主人公。ある日、速記者の男性に出会うのだが、彼の指先に惹かれてしまう。

至ってシンプルな登場人物に、その場の雰囲気がとても心地よく伝わる文章は、知らない内に不思議な世界に引き込まれる。
雑音が無い、美しい文章と世界観で読みふけることが出来た。

7点
2004.07.30 Friday 07:14 | comments(0) | trackbacks(0) | 

ビデオ『あの子を探して』

あの子を探して
あの子を探して(1999/中国)
時代背景が少し前と思ってたら、現代モノだった。都会と田舎の格差はこれほどまで違うのか。少女が理由はどうであれ(笑)必死になることは凄い(っていうか頑張り過ぎ。)邪心がないから一直線なのか。少女のオープニングと違ってエンディングの表情は素敵だ。ラストの字幕によって映画が「ほのぼの」だけじゃない、現実も見せてくれた。


2004.07.29 Thursday 07:15 | comments(0) | trackbacks(0) | 

DVD『g@me.』

g@me.
g@me.(2003/日本)オススメ♪

原作:東野圭吾『ゲームの名は誘拐』のタイトル通りこのゲームに勝っているのは誰なのか?入れ替わる主導権。誰が掴んでるのか、誰が騙し、騙されてるのか、とにかく最後の最後まで凄い。
小説で読むミステリの良さを映像で表すとこうなるのか…。まず、映画の導入部分は面白かった。主人公演じる佐久間を藤木直人がやってたのだが、それに合わせたようにアンティーク調の部屋に椎名桔平が出てたのには笑えた。藤木クンの演技は…だったが。
この作品は、原作より映画の方が面白かった…というのは東野さんに失礼かもしれない…がそう感じてしまった。
またもう一度原作を読み直してみるべきかな??
2004.07.28 Wednesday 07:19 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『love history』 西田俊也 メディアファクトリー

love history
love history

結婚式の前日、今までの恋の思い出の品が詰まった段ボールを捨てに行こうと、由希子は雪の降る中自動車で走り出したが…。
気がついた時は、19歳の頃の『恋の時代』に逆戻りしていた。
だが、不思議なことにそれは一つの時代にとどまらず、24歳、17歳、22歳、30歳…と自分の意思とは関係なく飛んでしまうのだ。。忘れたい恋愛・忘れたくない恋愛、この時こうしていたら…。

当時まだ若くて理解できなかったことも、今なら理解できただろう。主人公を通して、自分の思い出を昇華できるような。
ある曲を聴くと、その当時のことが思い出されることってよくある。この主人公はユーミンに反応したのだが、人それぞれ思い出の曲があるはずだ。
読み手自身もタイムトリップできるような作品で面白かったし良かった。

9点
2004.07.27 Tuesday 07:20 | comments(0) | trackbacks(0) | 

DVD『嗤う伊右衛門』

嗤う伊右衛門
嗤う伊右衛門(2003/日本)

泉鏡花賞受賞を受賞した京極夏彦氏の映画化。
『四谷怪談』に新たな解釈を加え、ラブ・ストーリーとした作品。。

原作を知らずに見たのだが、物足りなさを感じた。原作に忠実に台詞を語っているということだが、肝心のト書き部分はサッパリ映像だけでは分からず残念だった。主人公2人自体がぼやけて見えるのはどういう経緯で伊右衛門が浪人になったのかなどの説明が足りなさすぎで、登場人物に深く思いいれ出来なかったからだと思う。またお岩が美しすぎてかわいそうだとか惨めだとかの悲痛さが薄く、更には、伊右衛門とお岩の愛とかがなかなか伝わってこなかった。変に伊藤喜兵衛の変質的な部分が浮き出たような感じ。おどろおどろしい場面を想像してたが…。

やはり原作を読むべきなんだろう。
それから見たら…楽しめると思う。
2004.07.26 Monday 07:21 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『棘の街』 堂場瞬一 幻冬舎

棘の街
棘の街

一年前に北嶺で発生した誘拐事件で、上條はミスを起こし捜査から離れた。しかし未だに解決されておらず、また自分の故郷でもある北嶺へ戻ってきた…この誘拐事件を解決するために。

警察という組織の中で、一匹狼のごとく一人で決着しようとする上條。一年前の誘拐事件と、記憶喪失の少年。生れ育った町の居心地の悪さと、死別した妻と家族、実の父とのかすかな思い出…勝手気ままに動いているようで、すべてに絡み、その中で右往左往する主人公。
「自分は逃げている」と気付きつつもいつかは決着を着けなくてはいけない。
大きな決断と行動で正面から向き合おうとする刑事の勘と父親の勘。
冷酷な部分もあり・・・しかし守りたい者を守ろうとする本能、したことが良かったのかどうか分からないが…良かれと思った行動は、結果本人に伝わるかどうか分からないが行動としては間違っていないと思う。

長編だが、苦にならず読めた。4章になってからは一気に読める。
事件を追う側と追われる側…の視点の違いが飽きさせない。
ラストの言葉に救われる。

8点
2004.07.25 Sunday 07:23 | comments(0) | trackbacks(0) | 

DVD『ミスティック・リバー』

ミスティック・リバー
ミスティック・リバー(2003/アメリカ)

ジミー、ショーン、デイブはいつものように3人が路上で遊んでいたところに、突然見ず知らずの大人たちが現われ、少年デイブを車で連れ去っていってしまう。残ったジミーとショーンは、見送ることしか出来なかった。数日後、少年は無事保護されたが、この事件を境に3人が会うこともなくなった。それから25年後。ある日、ジミーの19歳になる娘が死体で発見される。殺人課の刑事となったショーンはこの事件を担当することになる。一方、ジミーは犯人への激しい怒りを募らせる。やがて、捜査線上にはデイブが浮かび上がってくるのだったが…。

すべては冒頭のシーンに繋がる…もし、あの時車に乗ったのが別の少年だったら。もし別の道を選んでいたら。
徐々に明らかになる事実と、また新たに謎が…娘に対する思いと犯人への憎しみ・疑惑…。ラストまで、ドキドキさせられたが…。
あの人は何故捕まらないの??ラストに少々不満があるが、でも、まあ良かったかな。
2004.07.24 Saturday 07:24 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『十八の夏』 光原百合 双葉文庫

十八の夏
十八の夏

表題(日本推理作家協会賞短編部門受賞)含む、花をモチーフにした4編の短編集。

何気ない日常の風景の中から始まる話はどれもゆったりしている。
読み終わったときにミステリーなんだな・・と思わせる雰囲気は、爽やか系と和み系を合わせた感じで良い。

「十八の夏」
 さわやかな青春ものと思いきや…。伏線がとても効いていて短編でも中味の濃い話だと思う。

「ささやかな奇跡」
 大型チェーン書店の主任は父子二人暮し、近くにある個人書店の女店主を見初めてしまう。。
亡くなった妻もそうだが、義理の父母にもお世話になってる以上、ささやかに思うだけの純情な主人公。次の恋愛へ進む時の大きなハードルなのだが、それが結構のんびりした雰囲気の中のリアルさ。主人公に共感してしまう。

「兄貴の純情」
 唯一、個性の強いキャラクターの兄貴は、とっても分かりやすくって良いな〜笑

「イノセント・デイズ」
 塾の講師をする主人公は久しぶりに教え子に会うが…。ぎっくり腰になり弱々しいのだが、徐々に分かる彼女の過去は、弱々しい主人公を動かす。この作品が一番ミステリー色が強く話も重いが、夫婦とか家族とかを意識させる。講師の教え子に対する最後の台詞がとても良かった。

全体にとても優しい話ばかりで良かった。4つとも花がメインではないが、ちゃんと彩りとして存在感はある。
4編とも良かった。

9点
2004.07.23 Friday 07:26 | comments(0) | trackbacks(1) | 

DVD『ラブストーリー』

ラブストーリー
ラブストーリー(2003/韓国)

『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督による恋愛映画。

現代に生きる女子大生ジヘは、ある日母が大切にしまってあった沢山の手紙と日記をを見つける。35年前、母がまだ学生の頃のものである。母が作る歴史は自分へと繋がる…現代の娘が静かに振り返る。。。

娘と母のラブストーリーが並行して進む。純粋に惹かれあう二人の行く末に娘たちの世界があるのだが…35年前、母が娘と同じように恋に落ちても、時代背景の違いが同じような進み方はしないのである。例えば階級の差、ベトナム戦争…そういう時代に巻き込まれながら貫こうとする二人の行く末は最後まで本当に目が離せないものだった。

ジヘの父は若くして亡くなっていて母は長期旅行中という設定なので最後の最後まで、ジヘの父親は誰なのか分からなかった。偶然じゃなく運命なんだという台詞もラストで納得。日本では意識の薄いベトナム戦争がリアルに感じられ、歴史に惑わされた時代というのも感じられた。

この手のものは…やはり韓国映画でないと。
切ないけど嬉しくなる作品でした。

>>オススメ
2004.07.22 Thursday 07:27 | comments(4) | trackbacks(3) | 
 | 1 / 3 PAGES | >>