『真夜中のマーチ』 奥田英朗
『黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理
『青空のルーレット』 辻内智貴
『スポーツドクター』 松樹剛史
<<ビデオ・DVD>>11(感想なし)
『タキシード』
『TAXI3』
『8Mile』
『ベッカムに恋して』
『ココニイルコト』
『魔界転生』
『雨あがる』
『マトリクス・リローデット』
『LOVE SONG』
『ベル・エポック』
『ガラスの脳』
<<音楽>>1
角松ライブDVD
みかんのReading Diary♪…本など諸々の感想、あと気になるものをUP。。
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■未完成日記2003■10月分まとめ。
[ その他 ]
<<本>>4
『真夜中のマーチ』 奥田英朗 『黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理 『青空のルーレット』 辻内智貴 『スポーツドクター』 松樹剛史 <<ビデオ・DVD>>11(感想なし) 『タキシード』 『TAXI3』 『8Mile』 『ベッカムに恋して』 『ココニイルコト』 『魔界転生』 『雨あがる』 『マトリクス・リローデット』 『LOVE SONG』 『ベル・エポック』 『ガラスの脳』 <<音楽>>1 角松ライブDVD
『真夜中のマーチ』 奥田英朗 集英社
[ >>>奥田英朗 ]
真夜中のマーチ パーティー屋を稼業にしているヨコケンが、あるパーティを主催した時に、三田財閥の御曹司が参加していると知り、近づくが実は・・・。 ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人が、あることをキッカケに10億のお金をヤクザから横取りする計画を立てた・・・。 『イン・ザ・プール』の伊良部先生よりは控えめだが、それでも個性のカタマリ3人組が集まってするヤリトリは、とても面白い。 軽めのタッチで書かれているので、話の流れがスムーズで、大きなことを考えてる割に思いつきや準備を殆どしないまま行動していく主人公達にとても合っていた。 ヤクザとかも一応出てくるが、それほど緊迫感がないのが、ヨコケンとミタゾウの軽さなのか、、最後まで楽しめた。 男2人女1人で、微妙な距離感を保ちつつ、そのまま終わってしまう。 この泥棒?劇も3人の関係も、深く踏み込まない所がかえって良かった。 >8点
『黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理 文藝春秋
[ >>>宇江佐真理 ]
黒く塗れ―髪結い伊三次捕物余話 髪結いシリーズ5作目。6編の短編連作集。 伊三次とお文との間に子どもが・・・というメインの話があるのだけど、その話の流れとは別に、伊三次たちの周りに居る緑川平八郎の夫婦や、不破友之進といなみ夫婦、美雨と乾監物との関係、箸屋の主・翁屋八兵衛とおつな夫婦、直次郎とお佐和の切ない関係・・・それぞれの夫婦や男女のあり方が見える。 子どもが生まれて伊三次達が成長するように、同時進行で周りも変わって行く。 その人たちにかかわっていくことで伊三次も威勢がイイだけじゃない、妻子をもつ、新たな人生の始まりがこの本からスタートしたように思える。 子どもを産むまでのお文と伊三次の気遣いが、今までの威勢の良い会話のやり取りが減って、少しおとなしめだったけど、捕り物の方はミステリ色が強く出て良かった。 また次が読みたくなる・・・ >8点
『青空のルーレット』 辻内智貴 筑摩書房
[ >>>辻内智貴 ]
青空のルーレット 「青空のルーレット」「多輝子ちゃん」の2編。 どちらも読了後、爽やかで人間関係の優しさや繋がりが感じられ、とても心温まる話だった。 どちらが好きとは選べない・両方良い。 「青空のルーレット」 >小説家やバンド、漫画家など、それぞれが別の夢を持ちながら、窓拭きに明け暮れる職人達。 仲間の中でも妻子もちの萩原さんは、ある事故をきっかけに東栄ビルサービスを辞める事になる。。。 天気の良い、窓清掃のエレベーターの上での会話、高い階から見た風景、夢を追いかける人たちの輝きや苦悩が、とても簡潔だけど真っ直ぐに書かれている。 「人間は夢を見るから人間なんだ〜・・・」 〜と、ちょっと照れるセリフも難なく聞けてしまうから不思議だ。 単純だけど真面目な登場人物たちにとても弾かれた。 作者も、この仕事をしていたらしい、本当に見たことのある風景が書かれているのだから、それは読み手にもきちんと伝わってくる。 イイ人の周りにはイイ人しかいないのか。周りの人までイイ人にしてしまうのだろうか。 「多輝子ちゃん」 第16回太宰治賞受賞した作品。 こちらも良かった。 一人の少女が恋をする話だが、その後ずっと続いていく話はとても引き込まれる。。が長くなるので書かないが、カナリ好きである。 ----ごく小さなことでも、誰かの役に立ち、それは誰かの一生を支え続けてくれるものになる。 >10点
『スポーツドクター』 松樹剛史 集英社
[ 本作家別ま行 ]
スポーツドクター タイトル通り「スポーツクリニック」を開業している、靫矢(うつぼや)は知らない間に、故障した部分を隠しながら練習をする高校三年の女の子の怪我の理由を本人に教える。 本人の怪我だけでなく心のケアまでしてしまう、ちょっと?おせっかいで、優しすぎるクリニックの人々。 娯楽としてのスポーツではなく、勝敗を競うスポーツは、勝敗のために身体を酷使する。根性とか名誉の為誰かの為。怪我を治せば終わる訳ではない。選手としての怪我は、深ければ深いほど治らない。 心のダメージのことまで考える、靫矢本人が経験してきたことをおりまぜて、いろんな競技の選手に助言していく。 少年野球をテーマとした、第二章。は、読んでいてカナリ痛かった。勝つ為には監督またはコーチの言うことを聞かなければならない。判断の出来ない小学生がとても痛々しく・・・実際の少年野球の世界も近いものがある・・・と聞いてなおさら胸に刺さるものがある。スポーツをされた方なら、怪我はなくとも何かうなずく場面があるのでは・・・と思う。 この本も女子高生が出てくるが、スポーツ少女なので?とてもサッパリしていて、違和感無く読めた。 そんなにスポーツに詳しくなくても読める。読みやすい。 >8点
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