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■未完成日記2003■4月分まとめ。

[ その他 ]
<<本>>14
『永遠の出口』 森絵都
『見知らぬ妻へ』  浅田次郎
『月のしずく』 浅田次郎
『鉄道員(ぽっぽや)』 浅田次郎
『リトル・バイ・リトル』  島本理生
『いつでも夢を』  辻内智貴
『FINE DAYS』  本多孝好
『あやめ横丁の人々』  宇江佐真理
『第三の時効』  横山秀夫
『半落ち』  横山秀夫
『桜さがし』 柴田よしき 
『半パン・デイズ』 重松清
『ゴールド・フィッシュ』 森絵都
『リズム』 森絵都

<<ビデオ・DVD>>14(感想なし)
『タイムマシン』
『海辺の家』
『ジョンQ・最後の決断』
『ハリーポッターと秘密の部屋』
『チェンジング・レーン』
『ボーン・アイテェンディティ』
『猟奇的な彼女』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
『ロード・トゥ・パーデション』
『ピンポン』
『リターナー』
『TRY』
『黄泉がえり』
『星に願いを』
2003.04.30 Wednesday 14:07 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『永遠の出口』 森絵都 集英社

永遠の出口
永遠の出口

主人公紀子が。小学三年(四年かな?)から高校卒業までを綴っている。

小学生のころ、友達や先生の一挙手一投足に左右されたり、中学では親や周りの人への反発、高校では…と女の子が通るべき道を、繊細に感じたり、また大胆に行動したり〜とその時その時を精一杯考えている様子がとても共感出来た。
それだけリアルなのかもしれない…。ただちょっとラストは少し物足りない感じがしたかな。。

8点
2003.04.30 Wednesday 14:06 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『見知らぬ妻へ』  浅田次郎  光文社文庫

見知らぬ妻へ
見知らぬ妻へ

表題を含む8編の短編集。淋しさと切なさを感じる一冊。
どれもハッピーエンドで終わらない

『うたかた』
 古い団地の最後の住人がベランダから顔を出して餓死、していた。
偏屈なおばあさんだと思われていたが…。
 餓死する最後の日、おばあさんが見たものは。。
黙々と一生懸命働き生きてきた夫婦の最後の会話は、ヤハリ泣いてしまった。

7点
2003.04.29 Tuesday 14:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『月のしずく』 浅田次郎  文春文庫

月のしずく
月のしずく

表題を含む7編の短編集。
『月のしずく』『花や今宵』などが、お気に入り。

「月のしずく」
 三十年近くコンビナートの荷役をしてきた辰夫。
学がないというコンプレックスから、ただひたすら働き、自分を支えてくれた母親を亡くなった今でも大切に思う。
そんな辰夫の前に十五夜の晩、男の車から飛び出してきた若い女性と出会う。
辰夫の不器用ながらも、相手を大切に想う気持ちは読んでいて切なく、でも暖かさを感じる。

「花や今宵」
 三十回目の誕生日が最悪の日となってしまった真知子。帰宅する為に乗った電車で眠ってしまい、気付けば終点まで来てしまった。困り果てている駅のホームにもう一人乗り過ごしてしまった男性が…。
5年付き合ってきた彼に振られた女性と、婚約者の言いなりになってきた男性との掛け合いが面白い。

8点
2003.04.28 Monday 14:10 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『鉄道員(ぽっぽや)』 浅田次郎  集英社文庫

鉄道員(ぽっぽや)
鉄道員(ぽっぽや)

短編集といえば・・・とおもって出してきたのがこの本。
〜で再読(*^^*)
『ラブ・レター』だけは絶対読みなさい!と念押しされて読み始めた本だったけど、どの話も良い。

表題含む8編の短編集。
『鉄道員』高倉健と広末チャンの映画を先に見てから、こちらを読んだけどヤハリ本の方が断然イイ。
簡潔に娘への想いが書かれていて、それこそ「不器用」な鉄道員の姿があった。

『ラブ・レター』『角筈にて』も特にお勧め。ハンカチを用意。。。
人に勧められる本・・勧められて読んでよかったと思えた本でした。

9点
2003.04.27 Sunday 14:12 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『リトル・バイ・リトル』  島本理生  講談社

リトル・バイ・リトル
リトル・バイ・リトル

明るい母と年の離れた妹の三人暮らしのふみは、大学受験を一年延ばして、バイトをしながら家事を手伝ったり妹の面倒をみたりする、おとなしめの女性。母に紹介されたキックボクサーの周や、最近習い始めた習字の先生など少ない人数と係わりながらも日々を送っている。。。

作家が若いと分かっていたので返ってすんなり読めた。
言葉に出せず自分一人で考え込んでしまう主人公の様子は日記のように書かれた文章からもよく分かる。また周が主人公のフォローしたりするところは好感触。
日常の一つ一つが新鮮で大切に思える年頃…は、やはり主人公と等身大に居る若い作家サンでないと書けないんじゃないかな。背伸びしてない文章は、私はマァ好きかも。
毎日を少しずつ少しずつ成長しながら暮らしている、日常を表現したかったという「リトル・バイ・リトル」は良く感じ取れた。
8点

2003.04.21 Monday 13:12 | comments(0) | trackbacks(4) | 

『いつでも夢を』  辻内智貴  光文社

いつでも夢を TOKYOオトギバナシ
いつでも夢を TOKYOオトギバナシ

ジローは相手の事を思うが故に積極的になれず、触れてどこかに行ってしまわないように見守っている優しさ……。
洋子は、一目で気に入ってしまった彼に、何とかしてあげたい、という気持ちとは反対に、汚れた自分を見せたくないとう想い…。
…と、一緒に生活(同棲というより同居)している様子がなんとも、可愛らしい。
ラストのアノシーン(爆)は遠くから二人を見守ってるよ…と皆に応援されてるんだな〜と感じさせるところが、良かった。

読んでいて、最初気になった文章の書き方…何だろ?と思ってたけど、これも読了してみると、なるほど、この間の取り方とかが距離や雰囲気を作ってるんだな〜と。

爽やかな、ほのぼのした恋愛物で良かった。
9点
2003.04.20 Sunday 14:14 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『FINE DAYS』  本多孝好 祥伝社

Fine days―恋愛小説
Fine days―恋愛小説

恋愛小説・と最初から書いてあるが、4篇ともサラリとしている。本多さんのいいトコロだ。
4篇とも独特の雰囲気がある、恋愛物に良くあるその人達だけの世界。
「FINE DAYS」では学校にある不思議な噂や事件をドライな目で少年が見つめている。「イエスタデイズ」父の思い出の中に息子が尋ねて行ったり「シェード」では中古家具屋のおばあさんから昔話を延々と聞くのだが、おばあさんの長〜い昔話の世界にドンドン引き込まれていく。「眠りのための暖かな場所」は、暗い過去を引きずる女性と過去にそして今も怯えている男性とが共鳴しあう所など…それぞれ変わった雰囲気…なのにそれぞれの世界が不思議といい感じなのである。

どの話もガンバル・とか、真剣とか強気になるような積極的な部分がほとんど無い。
それは強制が無く主人公達の思ったそのままを表しているからサラリとして、爽やかに感じるのかもしれない。

装丁がこの本の内容をそのまま表しているな…と、読了後改めて思った。
8点
2003.04.19 Saturday 14:15 | comments(4) | trackbacks(1) | 

『あやめ横丁の人々』  宇江佐真理  講談社

あやめ横丁の人々
あやめ横丁の人々

「この横丁に住む人々の過去は謎ばかり・・・この町から出てはいけません・・」
紀藤慎之介は、追っ手から身を隠す為、あやめ横丁に逃れてきた・・・。身分の違う下町で「宇治屋」という葉茶屋で過ごすうちに、横丁の謎が徐々にわかってくる。

慎之介が追われた事情・あやめ横丁の人々それぞれの事情・「宇治屋」の娘、伊呂波や下町の子供達とのやりとり…
又、10編からなる話のそれぞれの題の言葉遊び・・など、楽しい・・・けどその裏にある切ない部分とあって・・・(^^ゞ

うむ・とても好きな作家さんなので、うまく感想が書けないのが悲しい(泣)
〜けど、読んでいて独特の世界にアッというまに惹き込まれた。
『斬られ権佐』や『髪結いシリーズ』並に好きな作品。

10点
2003.04.17 Thursday 14:18 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『第三の時効』  横山秀夫  集英社

第三の時効
第三の時効

F県警本部、捜査一課の強行犯係・三班が、次々と事件に向き合っていく。表題を含む短編連作、6編〜。
各編、それぞれの班長、他が話を進めていくが、
まず、登場人物の個性がとてもハッキリしていて話をドンドン進めていく。それだけスピード感があり、一編ごとにしっかり読ませてくれる。
登場人物がしっかりしているので、班長や部下の動きがリアルに感じられる。読みやすさや臨場感があって、一気に読了。

9点
2003.04.13 Sunday 14:20 | comments(2) | trackbacks(1) | 
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