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『風に舞いあがるビニールシート 』 森 絵都 文藝春秋

風に舞いあがるビニールシート
風に舞いあがるビニールシート

「大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。」

第135回直木賞受賞作。
6編の短編集ながら、どれも中身の濃さを感じる充実した一冊です。

『器を探して』『犬の散歩』は、読み進めるうちに気持ちの変化が読み手自身も変わってきます。それだけ主人公に投影してしまうんですよね。またその気持ちへ変化させる方向もジンワリポジティブにさせます。
『鐘の音』25年ぶりにあった仏像の修復師の主人公が、25年前当時を振り返りながら仏像への思いや修復した仏像の秘密を知っていくという、ミステリーの要素もあり一気に読ませます。仏像一体に歴史があることなど普段あまり知られてない仏像の説明があったり、またタブーのような危険な部分に入るようなそんなハラハラした感じも伝わってきて良かったです。
『ジェネレーションX』は良かったですね。若者の方の電話を聴きながら年上の方があれこれ勝手に想像して若者を勝手に決め付けてしまう…。しかし、電話先の人物が会話だけで伝わってくるのも面白いですよね。電話をするたびに表情が変わるのが想像できそうです。また、上手く話が展開していくんですよね。これは面白い。
『風に舞いあがるビニールシート』は一転して重め。エドとの出会いから一気に燃え上がる恋、そして結婚してからの相手のギャップと不安感がのしかかってくる…。主人公の心の高ぶりと揺れが伝わってきます。タイトルが示すものがとても重く、幾つもの事に掛かってます。

それぞれの作品の主人公たちは、確たるものを持っているのだけれど、それに作品の中で見つけ、これから前へ進んで行こうという姿がみれる。
ちょっと綺麗過ぎるかもしれないけど…。

>9点
2006.09.11 Monday 11:53 | comments(8) | trackbacks(13) | 
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2018.08.18 Saturday 11:53 | - | - | 
☆すぅ☆ (2006/09/11 11:43 PM)
 こんばんは。
短編集というより、6つの長編を読んだ気分になりました。
バラエティに富んだ1冊ですね。(^▽^)

森さんの大人向けの小説はもちろんですが、児童文学も、まだまだ読んでみたいです。
藍色 (2006/09/12 12:38 AM)
こんばんは。
長編にできそうな題材を
ぎゅっと短編にしたような印象でした。
児童文学の新作、書かれることを
ちょっと期待しています。
ゆう (2006/09/12 9:00 AM)
おはようございます。みかんさん。
TBありがとうございました。
「ジェネレーション勝廚蓮∈埜紊砲浪晋里涙がでそうになりました。
一生懸命な若者の姿、今の自分にない情熱をみたような気がしました。
最後には、「よかったねぇ、よかったねぇ」って心から言いたくなりました!忘れられない一冊です。
みかん (2006/09/12 9:31 AM)
◎☆すぅ☆さん、おはようございます。
TB&コメントありがとうございました。
>短編集というより、6つの長編を読んだ気分になりました。
そうですね、私もそう思いました。ひとつひとつがしっかり練られて作品の深さを感じました。

◎藍色さん、、おはようございます。
TB&コメントありがとうございました。
>長編にできそうな題材をぎゅっと短編にしたような印象
そうですね〜物語がどれも濃い内容でしたね。
短編ながら余韻を感じられる物語が多かったです。
私は「守護神」あたりを長編にして欲しいな〜なんて思います(^^ゞ

私も森絵都さんの児童書から入ったのでもう一度児童書の方も書いて欲しいと思います。


◎ゆうさん、おはようございます。
TB&コメントありがとうございました。
「ジェネレーション勝廚蓮△海涼司圓涼罎任楼貳峭イです。
私は野田と同じ視線で読んでたので、若者に同じようにツッコミ入れてましたが…事情が分かってくると一緒にドキドキしたり上手くいくようにと応援してました。
年月を置いても仲間って良いなって思わせてくれる、第二の青春を見たような気分でしたね。

いわゆる森さんの大人向け小説は、それほど得意ではなかったのですが、この本はその気持ちを変えさせるほどの作品でした。
かいくん (2006/09/12 9:45 AM)
みかんさんへ

よかったですよね、これ。これぞ「森絵戸だ!」て感じで。かいくんは「守護神」が好きでした。
普通の人々の苦悩と喜びが、かいくんは好きです。

でも「ジェネレーションX」は、野球好きにはちょっと頷けないかな?
たとえ外野手であっても甲子園準優勝の人なら、野球人にとっては神様ですよ。彼の反応なら、県大会ベスト4ぐらいが妥当かな?
みかん (2006/09/12 11:41 AM)
かいくんさん、こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました。

段々磨きが掛かってきましたよね、直木賞受賞・納得です。
「守護神」も良かったですね。社会人学生っていうのも題材として面白かったですね。

なるほど!〜かいくんさんならではの気づきですね(^^ゞ
しかしこれで急速に野田さんと若者の距離が縮まりましたね。実力や年齢に拘わらず一緒に話せてプレイも出来る、これが野球の素晴らしさなんでしょうか。
『DIVE!!』もですが森さんスポーツモノも上手いです。
june (2006/09/12 12:51 PM)
みかんさん、こんにちわ。
ほんと、どれも内容の濃い短編でしたね。
しかもバラエティに富んでいて頼めました。

なのに私は、ついつい直木賞がらみのうっぷんを感じながら読んでしまって・・、それが残念でした。
そういう先入観なしに読んでたら、また感想も違っていたかも・・です。
みかん (2006/09/12 11:20 PM)
juneさん、こんばんは♪
TB&コメントありがとうございした。
そうですね〜。
いろんなシーンを沢山読めてお得感もありました(笑)
…読んだ時期が良くなかったのかしら。
確かに、どれもイイ位置で話が終わってるのが
面白さに欠けてる…と感じた話もありました。。









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