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『光ってみえるもの、あれは』 川上弘美  中央公論新社

光ってみえるもの、あれは
光ってみえるもの、あれは

江戸翠(みどり)は16歳の高校生。
フリーライターの母・愛子と祖母・匡子との三人暮らし。それからよく家に来る大鳥さん。不思議な距離感があり、個性的な大人の中で、翠が大人へと成長していく。

主人公が、普段平静を保ちながらも、内面はとても冷めたり、ふとしたことに色々考え熱くなったり・・・、と少年期の気持ちの揺れが表されていた。
そつなく大人の言うことを聞いてきた翠が、友人の花田や平山水絵との出会いで、次第に自分の中にある、本当の気持ちを見つけていく様子が良い。

四年生の時から、言葉にはしなかった思いが、花田との夏の経験から決断へといく姿はナカナカ良かった。

寓話的な話が多い川上さんの作品の中で、この作品は少年の成長記になる。
読み始めの少し変わった家族の理由も最後まで読めば、私は納得できるものだと思ったし、その部分が一番話の大事な所だった。
その点が最後にはとてもリアルに感じる話だと思う。
高校生から見る、複雑な大人の事情は読み初めに感じたものと、同じなのかも知れない。

主人公と母との設定から、川上さん自身に近い作品ではないか…と勝手に想像した。

8点
2003.09.17 Wednesday 12:06 | comments(2) | trackbacks(1) | 
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2020.02.17 Monday 12:06 | - | - | 
やぎっちょ (2008/01/12 12:46 AM)
みかんさん
こんばんは〜♪
なんかTB飛ばなくてすみあません。結構よくあって困ってます(汗)
それで飛ばないときは言ってくだされば記事に直リンク貼りますので!!(この記事も直リンク貼りました)
平山水絵だけなぜかいつもフルネームでしたね〜。
みかん (2008/01/12 9:08 AM)
やぎっちょさん♪
TB…直リンクもありがとうございました。
全ての記事が飛ばない〜というわけでもないのが不思議なのですが…
お手数掛けてすいませんでした(^^ゞ

いつも登場人物につける名前が独特ですよね。
カタカナ表記が多かった気がしますが、
これは初期の作品だからかな?









光ってみえるもの、あれは 川上弘美
光ってみえるもの、あれは ■やぎっちょ書評 最近川上弘美さんの短編ばかり読んでいたせいか、そしてヘンな物の怪系が出てくるものが好きなせいか、久々に短編連作の長編を読んでみるととても違和感が・・・。 長編書けたのね川上さん・・・などと畏れ多い感想を抱い
| "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! | 2008/01/12 12:43 AM |