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『ラストシネマ』 辻内智貴 光文社

ラスト シネマ
ラスト シネマ

主人公が小学三年生の時にあった、『あの夏の出来事』を、47歳になった今改めて思い出す・・・。

突然都会から帰ってきて入院してしまった雄さんは昔映画に出演した事があった。私は雄さんの話を聞くのが好きだった。世間が白い眼で雄さんを見ても、父や、和子先生、有楽座のおじさんらが、当時全盛だった映画ブームの中、たった1本の映画の1つの台詞を言った。その夢を叶えた雄さんを認めていた。雄さんはなにも動かない、しかし、生き様がみんなの心を動かした。
少年から見た、この時代の一本の映画への想いが伝わってくる。

エピローグ・は、同感に思う。以下「」内引用。
「うんざりするほどにリアルにおぞましさが氾濫し、日々その潮位が増していくような時の中で、そこにわざわざ・・・・略」
このご時世だからこそ、暖かい作品を読みたいと思う。

>私=作者に少し似た主人公の、懐かしい雰囲気はあるけど古くない。号泣したり気持ちの高ぶることはないけど、とても優しい話で良かった。

9点
2004.06.06 Sunday 22:37 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2020.07.07 Tuesday 22:37 | - | - |