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『7月24日通り』 吉田修一 新潮社

7月24日通り
7月24日通り

どちらかというと、男っぽくてドラマティックな話〈笑〉が多いと思っていた吉田さんだが、今回は女流作家が書いたような女性が主人公の恋愛小説。

もともとケータイ小説として発表されたこの作品は主人公小百合の日記のように読める。章ごとにちょっと変わったタイトルが付いているのはブログ日記風にも感じた(…のは私だけ??)。
小百合は特に目立つことも無いOL。自分が住む街をポルトガルのリスボンに見立て、日々の生活を送っている。勿論実際に行くわけでもなく、冒険は出来ないけど誰にも言わず楽しんでいる。空想の世界で、今の自分より綺麗で理想を行動を起こさずに求めている姿、心の中では思っていてもそれは空想の中・・・という女性を見事に描いている。
上司が学生時代の上級生だったなど、社会人になってからも学生時代の関係がズルズル引きずっていたり、また、いい人を知らない内に演じている小百合。女性にもてる弟を見ながら、周りに集まる女の子達を自分に合わせてみているあたりは、内向的な女性の気持ちがよく出てる。

間違ってるとわかっていても自分の気持ちに正直に行動する。。

うん・・・上手いなあ。
後半に出てくる警備員の男の子もいい味出している。。
シンプルで起伏の少ない展開だけど、心理描写が良かった。

9点

Yahoo!インタビュー
2005.03.21 Monday 21:22 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2020.07.07 Tuesday 21:22 | - | - |