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『富子すきすき』 宇江佐 真理   講談社

富子すきすき
富子すきすき

純で健気な江戸に暮らす女達を描く作品集 夫・吉良上野介を殺された富子は鬱々と暮らしていた。「富子すきすき」と言ってくれる、いい夫だったのに・・・。純で健気な江戸の女達を熟練の筆で描く作品集。

6編の短編集です。
統一感はあるのですが、話はバラエティになってます。
宇江佐さんらしい江戸の歴史に沿った話もあるので、本当に人物がそこに居た登場人物の人生を見たような…そんな自然な気持ちで読めました。

「藤太の帯」
百足退治が描かれた帯は持ち主を選ぶという。古着屋にあったその帯を選んだ女から友人の間を廻っていく。その先々で起こる出来事は。良くも悪くも迷いを断ち切る力を与えてくれるのだろうか。その様子を見届ける古着屋の主人。帯の作者の想いが知りたくもなる話。

「富子すきすき」
富子はあの吉良上野介の妻、主人亡き後の話なのだが、この討ち入りで誰もが幸せになってない…その部分に触れている。還暦を過ぎた主人公が思い出すもの…歴史の1ページに載るほどの人でも妻にとっては「富子すきすき」と囁いてくれた優しい夫でしかないのかも。

おいらの姉さん
びんしけん
…も良かった。
寂しさもどうしようもない切なさもひっくるめて、この時代の生き方なんだと感じさせられた。


8点
2009.08.23 Sunday 04:50 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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2020.07.07 Tuesday 04:50 | - | - | 









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