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『ボトルネック』  米澤 穂信  新潮社

ボトルネック
ボトルネック

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

ファンタジックミステリーというのでしょうか…
もし姉が無事生まれ、僕が生まれてない世界。そこでは自分の周りの人はどうなってたんだろう、そもそも僕の生きた道は良かったのだろうか、それとも僕が仮の世界の住人で…。
夢の世界に引き込まれたような感覚、しかし見覚えのある風景の中、実際には出会うことの無いはずの姉と出会ってしまう。
その姉と会うことで、モヤモヤした部分が少しずつ分かり始めると同時に自分を否定してしまうことになる。
もしも、このときに選んだ選択が別なものだったら…と考えることがあるが、そもそもの出発点から【もしも】が始まってしまう。

パラレルワールドのなか、姉と僕との間違い探しに惹きつけられます。
初読みの作家さんなのですが、とても読みやすいですね。
たまたまですが何年か前に東尋坊に行ったので、あの高さを思い出すところから(つまり最初から)この舞台に入り込めたのかもしれません。

久しぶりのこの手の作品、新鮮に読むことができました。

8点
2008.10.15 Wednesday 00:24 | comments(4) | trackbacks(10) | 
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2019.10.03 Thursday 00:24 | - | - | 
Roko (2010/02/26 8:15 AM)
みかんさん☆おはようございます
パラレルワールドへ来てしまった主人公は、様々な「もしも」を考えることになりましたよね。
彼が考えること、想像することに目覚めて、違う人生を歩んでくれるように祈っています。
みかん (2010/03/01 9:46 PM)
Rokoさん、返事が遅れてすいません。
さらなる「もしも」があるならば、ハッピーエンドで終われる「もしも」もあるのかも…ですね。
ディック (2010/03/10 8:24 PM)
みかん さん、お久しぶりです。

パラレルワールドとか、この手の「もしも」には食傷気味のはずだったのですが、ひき込まれました。
厳しめの後味も新鮮でした。
みかん (2010/03/17 2:04 AM)
ディックさん、お返事遅れてすいません。
独特の世界なのに、とても引き込まれる作品でしたね。
タイトルもインパクトあったけど、なんだか不思議な話で衝撃的。
私もこの変な後味が結構続きましたが、嫌いじゃないです。









ボトルネック
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