<< April 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

『サマータイム』 佐藤多佳子 新潮社文庫

サマータイム
サマータイム

表題「サマータイム」含む4編の短編連作。
月刊MOE童話大賞受賞作の表題作は、デビュー作となる。

6年前の夏、一つ上のワガママな姉から追い出されるように家を出たぼくは、ドンヨリした日に市民プールで片手のない広一に出会った。彼は交通事故で片手と父親を亡くし、ジャズピアニストの母と二人暮しをしていた。雨に降られたその日、同じ団地内の彼の家で、右手だけでジャズのスタンダードナンバー、「サマータイム」を弾いてくれた。。

「サマータイム」はこの全体のストーリーの軸となる話。
小5のぼくと1つ年上の姉、ぼくより2つ上の広一の、三人で過ごしたひと夏の出来事と、空白の6年の後(今)を描いた物語になっていて、「五月の道しるべ」「九月の雨」「ホワイト・ピアノ」は、「サマータイム」で描かれなかった部分を三人の視点で描かれている。

片手でも上手に弾ける広一に憧れるぼく、自転車に乗れない広一を一生懸命練習させる佳奈、三色の不思議なゼリーを海の味といって食べた日。ぼくにとって見なれた佳奈の癇癪から喧嘩別れしたみたいに会わなくなってしまった、佳奈と広一。
確かに大事な出会いだったこの夏から、三人はどう成長したのか。
どれもが甘酸っぱく爽やかで、切ない青春物語。

単行本では童話として児童書コーナーに置かれていたこの作品。でも、大人でも十分心に響く物語です。

サマータイム

九月の雨

オススメ。
10点
2005.04.25 Monday 20:31 | comments(2) | trackbacks(4) | 
<< 『明日があるさ』  重松清 朝日文庫 | main | 『時計を忘れて森へ行こう』 光原百合 東京創元社 >>

スポンサーサイト

[ - ]
2018.04.26 Thursday 20:31 | - | - | 
june (2007/01/07 9:31 PM)
みかんさん、こんばんわ!
この作品、みかんさんの10点なのですね。
私もすごく好きなので、なんだかうれしくなってしまいました。
これ、大人でも充分響きますよね。
みかん (2007/01/08 9:07 PM)
juneさん、こんばんは♪
そうなのです、久しぶりに10点をつけました。
この雰囲気と彼ら彼女達の距離感など
すべてが美しく見えました。
これだけ余韻を味わえた作品は久しぶりで
ちょっと興奮しました。

>これ、大人でも充分響きますよね。
ええ、私にもドーンと響きました(^^)









「サマータイム」佐藤多佳子
サマータイム よかったです。男の子と女の子のキラキラとした季節が大切に大切に描かれています。とにかくピュアです。今の私が読むと、そこに切なさだとかほろ苦い痛みを感じるのだけれど、中学生くらいの頃に読んだらどうだったんでしょう。もっとリアルに強く痛み
| 本のある生活 | 2007/01/07 9:24 PM |
「サマータイム」佐藤多佳子
タイトル:サマータイム 著者  :佐藤多佳子 出版社 :新潮社 読書期間:2007/03/19 お勧め度:★★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼく
| AOCHAN-Blog | 2007/04/20 8:57 PM |
サマータイム 佐藤多佳子
サマータイム ■やぎっちょ書評 最近覚えた佐藤多佳子さん。3冊目のこの本はデビュー作だとか。 本屋さんで買ったんだけど、最近はちょっと薄い本がいい気分。体が薄さを求めてます。なんで?梅雨だから? 内容も気軽なのがいいな。 この本は純恋愛ではなくて、
| "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! | 2007/07/13 1:22 PM |
「サマータイム」佐藤多佳子
サマータイム佐藤 多佳子 (2003/08)新潮社 この商品の詳細を見る 単行本の「サマータイム」「九月の雨」が一緒になった本です。 佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。 どしゃ降りの雨のプールで、じたばたもがくような泳
| しんちゃんの買い物帳 | 2007/07/14 10:30 AM |