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『建てて、いい?』  中島 たい子 講談社

建てて、いい?
建てて、いい?

30代半ばの独身女性はある日、重大な決意をする。それは、家を建てること―。仕事よりも、恋よりも、結婚よりも、家…それは正しい女の生き方ですか。別れて1ヵ月以上たった彼から突然届いた「宅急便」。はたして中身は…?傑作短編「彼の宅急便」同時収録。

特に仕事に燃えてるわけでもないけれど、彼氏も出来ず、見合いをしてもまとまらず、実家にも帰りにくくなっている今、どうしても落ち着ける場所が欲しかった。
そんな彼女が『家』を持つという一大決心から、金銭的以外の壁にぶち当たりながらも、現地の下見やら設計の打ち合わせなど、家の完成図を想像しながら語っていく様子は、とても新鮮。
30過ぎの独身女性だけど奥様〜と声を掛けられるシーンに、'一戸建ての家は家族が住むものとして考えるのが当たり前で、でもなおさら自分には自分らしい家が必要なんだ…'と、改めて自分の家にこだわりはじめる…そんな主人公に強い決意が感じられた。
設計事務所の人と熱心に構想を練るあたりに恋心が芽生えるのでは〜なんて思ったけど、…いやはやガード固い。そこが彼女らしさかな。
マンションを買った〜という話は数回読んでますが、オリジナルの一軒家を建てちゃった物語は始めてかも?。とっても新鮮で興味深く読めました。

2編の短編集ですが、「彼の宅急便」はカナリ短いです。
こちらも主人公の女性の気持ちの揺れが面白いです。

8点
2007.09.17 Monday 00:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2020.07.07 Tuesday 00:56 | - | - |