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DVD『手紙』

手紙 スタンダード版
手紙 スタンダード版(2006/日本)

直貴の兄は、弟の学費欲しさに盗みに入った屋敷で誤って人を殺し服役中だった。大学進学もあきらめ、工場で働く直貴の夢は幼なじみの祐輔とお笑いでプロになることだったが、毎月刑務所から届く兄の手紙が彼を現実に引き戻す。そんな彼を食堂で働く由美子が見ていて……。 (シネマトゥデイ)
東野さん原作『手紙』の映画化。
原作では世間からの強い反発だったり兄への嫌悪感をもっと全面に出していたような気がするけど、映画の方では世間からの、そして兄の真っ直ぐな手紙からの逃亡を強く描いてます。
自分の為に兄は罪を犯してしまった…そのことに真っ向と向き合わなければと思う兄に対して、夢を絶たれてしまった弟の葛藤、そしてどこまでも追いかけてくる犯罪者の家族という重さ。
けれど、非常な世間の目とは反対に、弟を理解してくれる女性や上司など、暖かく受け止めてくれる人も居ます。
その人達や兄に対して弟がどう向き合うことが出来るのかが見どころです。

原作とはちょっと違うけれど、これはこれで良い出来だったと思います。
ハッピーエンドとかではないけれど一つ乗り越えられたのが伝わってきました。

手紙 (文春文庫)
手紙 (文春文庫)
東野 圭吾
2007.08.09 Thursday 22:31 | comments(6) | trackbacks(21) | 
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2024.03.19 Tuesday 22:31 | - | - | 
レンタルチルドレン (2007/08/20 6:02 PM)
東野圭吾好きなため、原作既読で映画を観ましたが、泣いてしまいました。いままでの東野作品が映像化されたもののなかで一番良かったと思います。本当に考えさせられるさくひんですよね。社長の言葉が強く胸に響きました。
みかん (2007/08/23 9:33 AM)
私もこの映画は良かったと思います。
何度引っ越しても付いてまわる噂に世の中の非情さが伝わってきますが、
何度も友人や妻に救われます。
社長の言葉も良かったですね。
最後の兄の泣き顔に私も泣いてしまいました。
kimion20002000 (2007/08/28 2:13 AM)
TBありがとう。
こういうベストセラー作品の映画化って、かえって難しいと思うんですよ。小説の作者のファンからは、いろいろ言われそうだし(笑)
この作品は、なかなか、謙虚に制作していたと思います。
みかん (2007/08/28 10:14 AM)
kimionさん、こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。

原作となる小説があるとどうしても比べてしまいますよね。
勿論それを承知で映画も製作されてると思いますが…。
有名俳優さんが沢山出ていましたが、
全然主張してませんでしたね。
むしろ役の立場での当然である反応に
リアルさを感じました。
それぞれの思いがあるからこそ葛藤も生まれる
…その辺が上手く(映画では特に)描かれてたと思います。


あかん隊 (2007/09/01 1:06 AM)
TBありがとうございます。とうとう原作は読まずにいます。泣かせどころのある映画は、どうにも苦手で、敬遠すれば良かったかもしれません。どうにも理不尽な思いしか残らなくて。すみません。映画そのものより、お話の主旨が自分向きではなかったのかなぁ、と思います。
みかん (2007/09/01 11:45 PM)
そうでしたか。
きっと原作を読んでも変わらないかも知れませんね。
ドラマ化されてたので知ってるかもしれませんが、
『繋がれた明日』真保裕一 
は、読まれたでしょうか。
似たような時期に話も似たような感じの小説で
出版されましたが、雰囲気は随分違います。
当時は読み比べたりしてましたが、
読まれるならこちらの方が合うかもしれません。









「手紙」
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