配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組む。元書店員が描く本格書店ミステリ。
本格ミステリ…は聞いたことがあるけど本格書店のミステリって!(笑)。
本屋さんってよく行くけど謎も多いって感じてた。あのPOPって手作りで作ってるの?それとも手作り風?平積みされてる本や位置ってどうやって決めてるの?破れた本はどうしいてるの?…なんて買い手にはどうでもいい謎なんだけど、独自のルールがあるんだろうな…。そしてレジ先で見かける難解な注文をしているお客さんと店員さん。(店が静かだから話してる内容筒抜け…)。
そんな本屋の店員さんの一日が見える内容で、謎を吹っかけるのはお客さんが登場する。謎を解くのは、本屋店員歴が長い彼女かと思えば実はアルバイトの女子学生。難解とはいえお客さんの為に頭をグルグルフル回転で答えようとする姿は、そこに本があるからなのか??
本屋さんならではのミステリが続々5編。
「パンダは囁く」
ここ最近話題のあの本やこの本のタイトルが出たり、各出版社の企画イベントだったり某パンダの話題のでて本読みにはニヤリとさせられる。けれど、謎が解けた時のゾッとする感じに驚かされる。イキナリレベルの高いミステリです。
「配達あかずきん」
実家近くの本屋さんは実家にも配達してくれてました(週刊マンガだけど)。配達もカナリ手間のかかる仕事だったんですね。。そして事件が起こるのも理容店と読んでる側から見ても身近なところですよね…目の付け所が良いなぁ。
「ディスプレイ・リプレイ」
本屋では一番目に付く場所ですよね。一夜にして起こる奇怪な出来事にビックリです。ちょっとオチが読めてしまったのですが噂話からの発展が面白かったです。
ネット本屋もいいけどリアル本屋も頑張ってる、そしてこんな店員さんが居る本屋に行ってみたいですね。。
5編の短編集なので読みやすいし、キャラクターもしっかり出ていて楽しめました♪
>9点
毎日、暑いので、もうまいっています。
みかんさんは、お元気ですか?
本屋さんならではのミステリー、楽しめましたよね。
わたしは、このシリーズ第3弾の「サイン会はいかが?」を読み終わったところです。
成風堂を舞台にした事件まだまだ続きますよ。