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『ミーナの行進』  小川 洋子  中央公論新社

ミーナの行進
ミーナの行進

美しくて、か弱くて、本を愛したミーナ あなたとの思い出は、損なわれることがない―懐かしい時代に育まれたふたりの少女と、家族の物語。

1972年、中学1年生の私(朋子)は1年間芦屋の伯母の家で暮らすことになった。清涼飲料水フレッシーの会社を経営する伯父さんの家は優美な洋館で、そこにはローザおばあさんや伯父夫婦、小学生の従姉妹ミーナ達が暮らしていた。
1年間限定のこの生活。この洋館に住む人達だけのルールと雰囲気はとてもゆっくりで優しい。そして大切な物を大事にしている。そしてみんなが朋子を一人の人としてみている。
一つ年下のミーナとはとても大人びている面ととても幼い部分が同居する女の子。
この子には主人公だけでなく私もとても興味深くてとても新鮮な女の子。コビトカバに乗って通学し、マッチ箱をあるルートで集めてはひとつひとつに物語を添えていく。
一つ一つを大切にし、大人ばかりの中で育った彼女は空想したり物語を作るのが自然となっていた。1972年という時代はそんなに昔ではないが、でもその時代背景を取り混ぜるとレトロな感じに映る。
期間限定の生活だけどこの一年は充実していて、他では経験できないこともいっぱい出来た朋子。この二人が一気に大人の階段を登ったような、大切な一年が描かれていて面白かった。
そして挿絵も良かった。これもレトロな感じ。マッチ箱の絵はミーナが惹かれるのもよく分かる。。一つのイラストに一つの世界‥ミーナの感性は素晴らしい。

9点

本やタウン書評

本よみうり堂
2007.04.11 Wednesday 00:58 | comments(5) | trackbacks(7) | 
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2019.09.18 Wednesday 00:58 | - | - | 
藍色 (2007/04/13 3:20 AM)
こんばんは。
昨年の私のベスト1でした。
大切な一年が描かれて、素敵な物語でしたね。
こころが温かくなりました。
寺田順三さんの装画も素敵でしたね。
トラバさせていただきました。
みかん (2007/04/13 8:37 AM)
藍色さん、こんにちは♪
TB&コメントありがとうございます。
ベスト1でしたか〜(^^)
たった一年間ですがギュッと詰まった大切な一年が描かれてましたね。
装画もキュートだしあの色使いも良かったですね。
私にもお気に入りの作品となりました。
ミチ (2007/04/13 6:25 PM)
こんにちは♪
いつもお世話になっております。
私にとってもこの作品は昨年のベスト1でした。
小川さん独特の感性が惜しみなく現われていましたよね。
挿絵とかマッチ箱の物語なんかにも惹かれてしまいました。
(2007/04/14 10:19 AM)
こころあたたまる素敵な作品でしたね。
バレーボールを応援した私なので、猫田への手紙が、心に響きました。
みかん (2007/04/16 12:14 AM)
>ミチさん、こんばんは♪
ミチさんもでしたか。
ゆったりとした雰囲気に淋しさだったり切なさだったり暖かさがギュッと詰め込まれた素敵な一年を描き出していましたね。
マッチ箱の物語は一つの世界が描かれているようでとても素敵です。
マッチ箱…私も低学年頃には細々したものを空箱に入れてました(小さい消しゴムとか「おはじき」とか/笑)すっかり忘れてた事を思い出しましたよ(^^ゞ

>花さん、こんばんは♪
私も猫田選手はカッコイイというより上手い人って印象に残ってます。
この年代を思い出すのにバレーが強かったというは直ぐに思いつかないのですが、すっかり忘れかけていた事を沢山思い出させてくれました。
猫田選手への手紙も素敵でしたね。手紙に想いを込めるっていうのに一途さを感じました。









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