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2017.06.18 Sunday  | - | - | 

訃報 宇江佐真理さん

2015年11月7日乳がんのためお亡くなりになりました。
闘病中なのは知ってましたが、66歳というのは若すぎますよね…。

ファンの立場からから見れば当然もっと作品を読みたかったし、髪結いシリーズはまだまだ終わってません。
なにより宇江佐さん自身のファンなので…やっぱりショックです。

積極的な治療はしないということで、自然の流れというか、成り行きにまかせていたそうです。
推測ですが、抗がん剤治療をすると、その間は仕事もできなくなりますし、余生を執筆に向けてくれたのかな…なんて想像します。
宇江佐さんの書かれる時代には、そんな治療なんてないし、その時代に身をまかせて生きていく…そんな作品を書かれていたので、そのように生き抜いたんじゃないかな。。。

宇江佐さん、お疲れ様でした。
素敵な作品を残してくれてありがとうございました。。


 
2015.11.10 Tuesday 01:40 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『夜鳴きめし屋』  宇江佐 真理  光文社

宇江佐 真理
光文社
¥ 1,728
(2012-03-17)

本所五間堀にある「鳳来堂」。父親の古道具屋を、息子の長五郎が夜鳴きめし屋として再開。朝方まで営業している店には、父親の友人たちや、近くに住む武士、芸者や夜鷹までさまざまな人々がやってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉がいた……。『ひょうたん』の世界から十数年後、待望の続編登場!

前に出ていた『ひょうたん』の物語のその後となっている。父親から店を引き継ぐが合わず、生きていくために小料理屋として商いを始めるのだが…長五郎ののんびりした性格とで成り行きに任せた感じに進むけど、実は一人の女性を思い続ける淡くも強いラブストーリーも隠されていてなかなか面白かった。日常の中の流れの波の中に生きる人たちの、一つの物語が描かれていて、スッと入ってくるのが良かった。

 
2014.11.01 Saturday 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ウエザ・リポート 見上げた空の色』  宇江佐 真理  文藝春秋

函館に住む、人気時代小説作家の日々

「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなどで人気の時代小説作家によるエッセイ集第二弾。函館在住、主婦でもある彼女が日々を綴ります。




宇江佐さんのエッセイ集第二弾となります。
殆どが北海道新聞の夕刊に、ちょうど宇江佐さんが還暦を迎えた前後に書かれたもので、そのことに触れた話が多いです。
子ども達も離れ、夫婦二人となった生活。つつましく生きるのが江戸の時代に共通するのか、今の生活と当時と重ね合わせた表現も多かった気がします。
函館出身とのことですが、チャキチャキな感じは江戸っ子と変わらず…
宇江佐さんの思うまま、できれば一生小説家でいてほしいなと思います。。




2013.06.25 Tuesday 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話』  宇江佐 真理 文春文庫

人気シリーズ、待望の新章スタート

江戸の大火ですべてを失ってから早十年。伊三次とお文は女の子を授かった。一方、若き同心不破龍之進も身を固めるべき年頃だが……。
 


感想は前回書いたので、今回は文庫本でのあとがきについて。。
ここ最近宇江佐さんの心境の変化があったようで、この本から急に話が10年ほど一気に進んでいる。その理由は、ぜひこのシリーズを自身が亡くなる前に完結させたいという気持ちからのもの。
・・・ということは終わりはあるにせよ、まだしばらく 長く構想があるのかな。
いづれはこのシリーズに絞りたいとも書かれていて、もはや宇江佐さんの分身的な作品になってるのかも。
読み手の私もこのシリーズの登場人物たちを追いかけるのが当たり前・・・というか見届けたいと思ってますし・・・。
しかし、また宇江佐さんの気持ちの変化もまたあったりして・・・
・・・いやいや、どちらでも宇江さんについていきますよ、どうなってもそれが自然なことですから。
2013.01.05 Saturday 11:42 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『彼岸花』 宇江佐真理 光文社文庫

江戸の小梅村で庄屋を務める家に生まれたおえいは気の強い母親と一家を切り盛りしていた。武家に嫁いだ妹は時折物やお金を無心に実家を訪れる。そんなちゃっかりした妹が許せないおえいは、ある日母親の不在を理由に妹の頼みを断る。やがて妹の婚家から届いた知らせは―。嫁ぎ先でいじめ抜かれた妹に手を差しのべられなかった姉の後悔を描く表題作など傑作全六編。


6編の短編集ですがどれも読みごたえあるものばかり。
身にかかる困難にどう抗っていくか、逃れられないけれど一つの幸せを大きな喜びに出来たり、失敗して気づくありがたさだったり。
感動とかではなく
短編だからこそ、気づかせてもらうことが多い。
タイトルに季節感はあるけど、いつ読んでもいい。
特にこれが好きというのはなく、全部良かった。

9点

2012.12.01 Saturday 15:20 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『十日えびす 花嵐浮世困話』  宇江佐 真理  祥伝社

十日えびす 花嵐浮世困話
十日えびす 花嵐浮世困話
 
錺職人の夫が急逝し、家を追い出された後添えの八重。先妻の子・おみちと日本橋堀江町に引っ越し、小間物屋を開くが…。人生いろいろ、厄介事もいろいろ。度重なる揉め事にもめげず、たくましく生きる母娘を描く人情時代小説。

夫を亡くし6人の子が居ながらも、血の繋がらない末の娘おみちと2人で小間物やをしながら暮らす八重。ご近所のことから、自分の息子や娘たち、その夫婦の事から、常にトラブルに巻き込まれ、解決すればまた別の厄介事が起きる。
息子や娘のことになれば、是が非でも何とかしたいと思う親心。ご近所の厄介者のお相手から、人のうわさに振り回される…なんてことは、現代も起こりうることで、読んでいて共感したり心苦しくなったり。
それでも八重は生きていて生き続けていかなければ…ということ。
決してハッピーエンドではない話の終わり。それはまだ八重の人生がこの物語の中ではまだ終わってないからだとおもう。
懸命に暮らしてる…っていうのが、読んだ時の私の心境にはくるものがあって、はまってしまった。
自然と終わってしまう作品の最後に物足りなさを感じる人もいるかも・・・。
わざとこういう終わり方にしたのかな。

私にはちょっとツボにはまった一冊でした。

9点
2011.07.05 Tuesday 15:06 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『深川にゃんにゃん横丁』 宇江佐 真理   新潮社

深川にゃんにゃん横丁
深川にゃんにゃん横丁

お江戸深川、長屋が並ぶ「にゃんにゃん横丁」は、その名の通り近所の猫の通り道。のんびり暮らす猫たちを横目に、雇われ大家の徳兵衛は、今日も店子たちの世話に大忙し。けれども無病息災、茶でも飲みつつ猫に煮干をやれるなら、こんな日々も悪くない―下町長屋の人々をあたたかく描き出す、待望の連作集。

人情長屋に猫が通る、いつしかにゃんにゃん横丁と呼ばれるように。
雇われ大家の徳兵衛と幼馴染の富蔵とおふよが横丁にあるごくありふれた悩みや出来事に係わっていくといった話…そこにはいつも猫が背景に映りこんでいる。
夫婦の事、親子の事など、それぞれの家のそれぞれの事情は今も江戸の時代も一緒かも、その人達はどのように解決していくのか、主人公達はどう見守り手を差し伸べるのか。
ハッピーエンドになるだけではない、それでも時は流れてく…というのにリアリティが感じられ、心に何かを感じられます。

と、読み終えて気付きましたが、私も引っ越す前、長屋ではありませんが似たような環境にいたんです。日常に猫がいておふよのような男気のあるおばさんもいました。
そして、この本にたびたび出てくる「よもぎ猫」…この猫は今のキジトラなんですが、やっぱりのらのキジトラ猫がいて、餌付けをしてた一人暮らしのおばあちゃんが倒れた時、近所の人に見つかるまでずっとそばにいて暖めていた…って事がありました。(その後おばあちゃんは亡くなられてしまったので、その猫は我が家の子になりました)
…数年前の話なんですが思い出して、またこの物語のリアリティさを感じてしまいました。
猫好きだから惹かれたのもありますが、私にとってはとても印象的な一冊となりました。

10点
2011.06.02 Thursday 00:58 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『通りゃんせ』 宇江佐 真理  角川書店

 気を失った25歳のサラリーマン・大森連は、介抱してくれた時次郎とさなの兄妹から今は天明6年だと告げられる。驚きながらも江戸時代を懸命に生き抜こうとする連に、さなは想いを寄せていく…。『野性時代』掲載を書籍化。

なんと時代小説作家さんのタイムトリップもの。
主人公・連は、休暇を利用してマウンテンバイクに乗り小旅行に出るのですが、その先で突然過去の時代に来てしまう…。
と、タイムトリップするまでは現代なんですよね。よくある家庭環境で大学を卒業したあと就職し彼女も出来たけれど振られてしまって…なんていうエピソードもあるのですが、物と情報、何より食に困らない生活のなかから、一転大飢饉にみまわれた時代。
そのなかで、とにかく助かって生きていること、助けてくれた人への感謝、そして村の復興のために、現代で知っている常識的な知識のみで全力に尽くそうとする。その反面、必ず現代に戻る事をあきらめずにいる連の真面目さと前向きさはとても魅力的です。

そのなかで、どうしてこのような時代に飛ばされてきたのか…なども触れられているのですが、理論的なものも少し書かれてるのですが、整合的にって言葉が良く使われていたのが印象的。
ちょっとネタバレが入るかもしれないので反転↓

なるべくしてなった、来るべきとしてこの時代に来た、ということなんでしょう。
豊かな時代で、周りの人と協力してやっていくなんてなかった連が、一致団結していかなければ生きていけない、その時代の想像を超える飢えへの厳しさなどが、今の人たちへの欠けてる部分を出してるようでした。

またラストの展開・・ああ、そうなるのか〜無事戻れるのかどうかだけしか見てませんでしたが、読み終えれば現代ものなのかな。
私は結構嬉しいラストなんですが、そう落ち着いちゃうの?と思う人もいるかも。


まあ、この手の小説も書けるんだっていう驚きもあり、『ほら吹き茂平』のある短編とリンクしてる部分もあり、楽しめました。

10点

余談ですが…
宇江佐さんにはこのぐらいの年頃の息子さんがみえる…と記憶してたのですが、この主人公に息子さんの影を映してたのかな〜なんて思いながら読んでました。
2010.11.26 Friday 11:32 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ほら吹き茂平』 宇江佐真理 祥伝社

 やっかいな癖、おかしな癖、はた迷惑な癖…。いろんな癖をもった人がいるけれど、泣いたり笑ったりの、身のたけに合った倖せが一番−。江戸の人情を鮮やかに描いた全6編を収録。『小説NON』掲載作を単行本化。

6編の短編集。どれもしっかりした設定と深い人情が込められた作品ばかり、どれも長編になりそう。

印象が強いのは「千寿庵つれづれ」「妻恋村から」。同じ尼寺での話となっている。
穏やかに過ごせたらどんなにいいことだろう、けれど意に反して苦難が巡ってくる。千寿庵の中は穏やかだけど、訪れる人は何かの悲しみを持っている。
…と、ちょっと変わった設定だけど面白い。
「律儀な男」は昔旅先で愚痴をこぼした事からはじまるある事件。その時の事件は犯人も捕まり解決したはずだが、市兵衛はまだ胸につかえた物がある。

話はどれも江戸の町に住む普通の住民たち。しかし、それぞれに長い過去があり、それに縛られてる部分がある。夫婦だったり親子のつながりがそれを支えてるのにホッとさせられる。

宇江佐さんお得意の…と言ってしまえばそれまでだけど、だからこそどれも粒ぞろいの物語ばかり、でした。


9点
2010.11.03 Wednesday 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話』 宇江佐真理  文藝春秋

 明暦の大火から10年、伊三次とお文の夫婦は、長女お吉を授かった。そんな2人の目下の悩みは、独身を続ける不破龍之進と、絵師になる修行をしている息子・伊与太の身の上で…。『オール讀物』掲載をまとめて単行本化。

髪結いシリーズの9作目となります。
今回も話は不破龍之進中心の話、もう28歳となっていてすっかり大人…の筈ですが、未だ結婚せず。何度か見合いするも断られ、日本橋の芸妓屋に居続ける龍之進に見かねたお文に叱咤されるが…。
と、しっかり者だった十代と違って、なかなか結婚が出来ず、また女性の気持ちにとても鈍感な龍之進は事あるごとに囃されて年頃の女性を見るのだが、自分に合ってるのかどうかも分からず、また命幾ばくかという友人に婚約者を進められ、右往左往するという…まあとっても女子に関しては不器用すぎ。そんな龍之進の周りには母のいなみや妹の茜、伊佐次の家族など、いつもの人たちが彼の周りに立ち支える。
今回はその嫁取りにいたるまでの出会いや別れなどもあり、新たに個性的な登場人物も多くドタバタも多かった。
その中で伊三次の息子伊与太がチラリ出てくるが、こちらもしっかり者だが苦労も多いようなのだが、それを口にするタイプでもなく、静かにがんばっている様子が見えた。
茜ときィちゃんとの会話も楽しい。
全体的に若い子たちの登場が多く華やかな1冊になっていて面白かった。
しかし伊三次達は年齢を重ねていて、若い子達を見守る方に徹しているようだった。
歳を取るってこういうことなのかも。
長年読み続けるうちに伊三次は同世代ぐらいになっている。
ますます、この後が気になります。

9点
2010.09.27 Monday 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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