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『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』  石田 衣良  文藝春秋

目覚めよと彼の呼ぶ声がする
目覚めよと彼の呼ぶ声がする

人気絶頂作家が恋愛を、趣味を、そして人生を語る。いま、最も活き活きと現代を描く作家が恋愛を語り、スポーツや音楽を楽しみ、憲法論議にも独特の視点で切り込む刺激的エッセイ集。

石田さんがこの数年色んな雑誌などに寄せてきたエッセイを一冊にまとめたもの。
どれも短くてサラリと読めるのは、よくTVでコメンテーターをされてるからでしょうか?誰にでもスッと入ってくる言葉はとても分かりやすくテーマを端的に捕らえてます。
色んな雑誌ごとに沿って書かれているので政治経済について〜から最近の子ども達へ、巷の事件についてと幅広く書かれてるのですが、私が興味を持ったのは石田さん自身が何故作家となったのか、今作家としてのスタンスは…というのがチラホラ見えてるところ。
またTVに出る際、事件を知りすぎてしまうことについて語られていたのが印象的でした。

先日、石田さんの本をとってベタ過ぎるな〜と思い本を置いてしまったことがあったけど、どうもわざとベタな話を書いてみたかったそうだ…。ウム…また手に取ってみよう(^^ゞ
2008.02.04 Monday 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『東京DOLL』  石田 衣良  講談社文庫

東京DOLL (講談社文庫)
東京DOLL (講談社文庫)

マスター・オブ・ザ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター。背中に濃紺の翼をもつ少女ヨリが彼の孤独を変えてゆく―。青く透明なビルと虚ろさが混在する東京湾岸―石田衣良がハードにシャープに描くパーフェクトな人形に恋をした男の物語。

久しぶりに石田さんの作品を読みました。
MGは、鼻に付くようなクールさとドライな男性、コンビニで出会った女性にモデルとして数ヶ月パートナーになって貰うのだが、人形のように彼女を扱うのだが、次第に彼女に惹かれMGは普通の男性となっていくのだが…。
ゲーム開発の業界の男性とは現代らしく興味を持つが、反対に嫌悪感を感じる男性。反対にビジュアル的に良い女性は特別の力があるという少しファンタジックな雰囲気の持ち主、この二人が読んでいて現実離れしていて、愛着が持てない。そこから少しずつ変わっていくのだが、最後まで好きになれないまま読了。
簡単に言うと美男美女が恋に落ちるのは読んでいて、それほど魅力を感じないわけです。
都会的な雰囲気は石田衣良作品らしいのだが…。

タイトルに惹かれてた分、ちょっと物足りなかった。。

7点
2007.12.20 Thursday 00:41 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『約束』 石田 衣良 角川書店

約束
約束 オススメ♪ 

もういちど、生きよう-。苦しみから立ちあがり、うつむいていた顔をあげて、まっすぐに歩きだす人々の姿を色鮮やかに切りとった短篇集。『KADOKAWAミステリ』『野性時代』掲載をまとめて単行本化。

「約束」「冬のライダー」「青いエグジェクト」「ひとり桜」「夕日へ続く道」「ハートストーン」「天国のベル」の短編集です。

全部ではないのですが、子どもに降りかかる試練や病気など、傷の痛みだけではなく心の痛みに関する物語が多いです。後書きにによると、連載を始めるときに児童殺傷事件が多くあったそうですが、この子ども達に宛てた物語のようにも感じられ、私にはどの物語も心打たれる作品ばかりです。

少しメルヘンチックな部分もありますが、心との会話という部分ではこの表現がとても良かったと思います。
石田さんには『うつくしい少年』『4TEEN』と少年少女を扱った作品がありますが、この作品もそれに並ぶものだと思います。
子ども達の悩みや心の苦しみを少し開放させてくれる物語ばかり、心がホッとなります。
泣かせる作品ではなく泣いてしまう作品です。

10点
2007.03.27 Tuesday 00:26 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ぼくとひかりと園庭で』 石田衣良  徳間書店

ぼくとひかりと園庭で
ぼくとひかりと園庭で 

幼い子どもの恋愛と試練…となってますが、友達が3人になったときの友情、そして3人の距離感は年齢は関係なく当てはめて読めますね。イラストもモノトーンで美しく、そして怖さと脆さを感じさせます。

でも、読むべきは大人と少年少女たちのように思います。。

「わたしたちがしあわせになるだけじゃ
じゅうぶんじゃないんです」


これってとても難しいことだと思うのです。
中学生でも高校生でも、大人でも。
困難で、そして危険なことにも逃げないことが大事なのでしょうか…かなり難しい物語です。

…深く考えすぎかしら(-.-)
2006.04.20 Thursday 08:06 | comments(4) | trackbacks(2) | 

『アキハバラ@DEEP』 石田衣良 文藝春秋

アキハバラ@DEEP
アキハバラ@DEEP

秋葉原のオタク系6人はネット上で知り合い「アキハバラ@DEEP」というベンチャー企業を立ち上げ、この6人でAIサーチエンジンCROOK(クルーク)を開発する。それぞれに飛びぬけた才能を持っているが、社会に適応しにくいハンデを持つ若者達。一人一人では無理でも仲間が集まればハンデも個性に変えられ大きな力となる。。。。

秋葉系・オタクというフレーズがよく出てくるのだが、実際読み出すと、別段容姿を細かく描かれてはないが、一歩秋葉原の街に出るとすぐに廻りに溶け込んでしまう、そんな一見普通の青年達。しかし内にある、ハンデや適応できない障害も持っている。このとっても他の人には説明の出来ない悩みをもった青年達を、見事に描いている。どの人物も強いリーダーシップは持ってないのだが、ある人の言葉で徐々に意識を変え始める。このある人がスゴイのだが、この設定がとっても面白い。
ラストシーンというか敵に向っていくのに、どうしてああいう風に向っていくのか不思議だが、まぁ青年という設定だからこういう動きになるのだと理解する。

専門用語がたくさん出てきて、大きくは判るが詳しくは知らない…という私にはちょっとファンタジックというか近未来物語に読めたのだが…この解釈が合っているのか…??合ってないかも。

7点
2005.03.13 Sunday 22:37 | comments(0) | trackbacks(3) | 

『ブルータワー』 石田衣良 徳間書店

ブルータワー
ブルータワー

21世紀の新宿。瀬野周司は、高層マンションの一室で、悪性脳腫瘍の痛みに苦しんでいた。ある日、激痛のなかで意識だけがスリップし、200年後の高さ2千メートルの塔に居た特権階級のセノ・シューという男性に意識がうつった。その世界は世界戦争の最中であった。

9.11貿易センタービルのテロに触発されて作られた作品。
SF小説というより、SFアニメのような感じに受けられたのでちょっと勿体ない。ブルータワーが核シェルターだったり、アンダーグラウンドみたいで似たような作品はあるかもしれない。
話の流れが少し甘いような気がする。戦争や対立を扱ってる割に主人公達の危機感が伝わりにくかった。

7点
2005.01.18 Tuesday 15:50 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『約束』 石田衣良 角川書店

約束
約束

【大切なものを失ったことのあるすべての人に捧げる、七つの再生の物語。】

死と直面した主人公達が立ち直っていく姿を描いた作品など、7編の短編集。

「約束」
表題にもなったこの作品は池田小学校の事件をモチーフとしたもの。
小学四年生のカンタは親友のヨウジを英雄だと思っていた、だけど僕のせいでヨウジは殺されてしまった…。
>自分を責めるカンタは声が出なくなりそのうち重度のPTSDとなってしまう。自分を追い込んでいってしまう少年が痛々しい。落ちていく

「天国のベル」
母子家庭の雄太はある日突然耳がおかしくなったといいだした。どうも高い音以外は聞こえないようだ…。
>これも、ゴーストっぽい感じです。ちょっとファンタジー系みたいかな。

子どもが発するサインに大人がどれだけ気付いてあげれるか…。

話はどれもちょっと甘いというか実際、リアリティには欠ける話である。
でも、叱咤激励が逆効果になる場合だってある。此処に登場する人たちは自分を責めている人ばかり、そんな人には優しい言葉掛けもいいのでは…と思う。
私はこの手の話には弱いだけかもしれないけど。。。

8点
2004.09.28 Tuesday 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『1ポンドの悲しみ』 石田衣良 集英社

1ポンドの悲しみ
1ポンドの悲しみ


30代前半の恋愛が書かれた10篇の短編集。
『スローグットバイ』の20代後半の男女を書かれた作品よりも
こちらの方が、淋しさ切なさ度があるかな?
経験と強さを持ちながらも淋しいと感じてしまう、独身の男女。
少し落ち着いて相手を見られるようになったときに出逢う人たちの
日々の断片が書かれている。

「ふたりの名前」
持ち物には自分のイニシャルを入れておく・もしも別れる時にトラブルにならないから、とドライな同棲生活をおくる男女。
大人になると、簡単や面倒なことやトラブルを上手く避けてしまう
・・・相手のなかに入り込まない事をヨシ、としてしまう。
しかし、子猫を貰ってきてから、ふたりの感情に変化が起き、相手の気持ちに気付く。。。なかなか良かった。

「誰かのウエディング」「声を探しに」「スローガール」「秋の終わりの二週間」とかが好きかな。

綺麗・甘い・・・、ストレート。
恋愛モノは、そのぐらいの方が良いのかもしれない。

8点
2004.04.17 Saturday 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『LAST』 石田衣良 講談社

LAST
LAST

直木賞受賞後一作目、7編からなる短編集。

7人それぞれの追い詰められた人たちの話、行きつく所まで追い詰められたその先、最後の選択を求められた時どう行動してしまうのか・・・。
殆どが追い詰められるのはお金・・落ちる所まで落ち、一発逆転、などとは出来ない。
救いがない状態だから・・・話のラストも落ちたまま・・・。7人の不幸を覗いてしまったようで、後味が悪かった・・・。
これを読んで何かに気付かなければいけないのかも知れない。どん底に落ちる人生もある、それはとても身近な所にあるのかもしれない。

しかし、できれば私は救いのある話のほうが好きなので、私には合わない内容だった。

4TEENとはまったく逆のモノを書いて読者を驚かせたい〜とイン・ポケットのインタビューで書かれてたけど‥いい驚きではなかった。
私は青春系?の方が読みたい。

7点
2003.11.02 Sunday 09:32 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『娼年』 石田衣良 集英社

娼年
娼年

20歳のリョウはバーでアルバイトをしている学生。
少年時代、母を失ったトラウマが彼の性格を作ってしまったのか、毎日がとてもつまらなく思えた。
ある日、バーに来ていた御堂静香にコールボーイとしてスカウトをされ、退屈な日々が一転する。

リョウがいろんな女性と会うことで、性的な感情とは別に色んな人間の内面を知る。
別にエチしなくても分かる方法があるでしょう・・・と、言ってはイケナイか。実際此処まで無くても似たようなのはあるんでしょうね・・・。
リョウがこの仕事をして自己理解・成長出来たかどうかは分からないが、リョウが静香の言葉を正当化しすぎて捉えてるのがちょっと嫌だった。
同級生の女の子の意見の方が、もっともだし偉いなぁと。静香の方がもっともらしく言っていながら、しかし愛情があったら、コールボーイとしてはスカウトなんかしない、自分の経験があれば・・・と思うけど。

7点
2003.07.23 Wednesday 14:11 | comments(0) | trackbacks(2) | 
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