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2017.01.13 Friday  | - | - | 

『Pの密室 』  島田 荘司  講談社文庫

 完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小二の御手洗少年は真相を看破する。表題作ほか名探偵・御手洗潔の幼少期を描いた「鈴蘭事件」収録。ファン垂涎の一冊。


事の次第は犬吠里美が持ってきたセリトス女子大で見つけたアルバム、そこには幼稚園児の御手洗清が写っていた。。
「鈴蘭事件」は御手洗さんがまだ5歳、幼稚園児だったころのもの。
事件の不自然さを見つけ、大人に伝えようとするけど、大人は子供の話は聞いてくれない・・そんなジレンマを何度も感じてるんだろうなと思わせる記述があったり、大人御手洗氏がどうして女性に厳しいのか・・・御手洗の不思議な性格の根源を思わせる作品。
それにしても5歳児で分かるかな・・と思うけど、あのキャラ設定ならそれも読ませてしまうかな。(ただコナンを思わせるような中身は大人で…)

「Pの密室」は7歳、小学2年生ながら密室の謎を解くという…。もちろん子供だから最小限の情報しか入ってこないのだが、安楽椅子探偵のごとく大まかな推理は出来てるという・・・。
大胆なトリックながらも空しくなる事件にキヨシ少年は答えを出していいかどうか迷うところがまだ子供らしいところなのか・・・。

ミステリーとしては賛否両論ありそうですが、少しは御手洗氏の謎が解けたような…。
子どものころから賢くてクール、そして生い立ちが分かるのでそれは楽しめますよね。事件としては空しさが残ります。。


>7点
2013.01.16 Wednesday 17:05 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『御手洗潔のメロディ 』   島田 荘司  講談社文庫


何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在するとき、見えない線が光り始める。御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」などバラエティ豊かな4つの傑作短編を収録。

発表した雑誌も時系列もバラバラで、一冊の本と思うと読みづらさがあって、中途半端にシリーズを読んでるとちょっと楽しめないかも。相変わらず御手洗さんのもったいぶるシーンにイラッと来ますし(笑)。
とはいえ「IgE」「ボストン幽霊絵画事件」は面白かったです。
他の2編は御手洗さんのエピソード的な話なので…御手洗ファンならキャッと…くるのかな?

7点
2012.10.21 Sunday 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『透明人間の納屋』 島田 荘司  講談社文庫

 透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが


かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド〜の文庫化。
時代が昭和50年代という、記憶の中にまだある昔が舞台。
透明人間や宇宙人など、子どもが興味を持ちそうな話なのだが、内容としてはかなり重め。小学生ぐらいにはちょっと分かりにくいし、かなり大人びた主人公。
しかし、大人が読み進めるには十分に興味の持てる展開。
話の冒頭から、地名は何となく読める場所。そして不可解な事件はまるで繋がらないのだが…
ラストまで読み進めると、なるほど。と思える着地点。
しかしそれは急に現実に戻されたのと、ただただ寂しいのみ。
ミステリーとしては面白いけれど、心は寂しいだけ、といった読了感。

ライトには読めない少年少女向け小説…自分の子が小学生だったら積極的には勧めないかも。

8点
2012.10.01 Monday 00:45 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『島田荘司読本 』  島田荘司  講談社文庫

 島田荘司の現在(イマ)がわかる!

御手洗潔の父、直俊は太平洋戦争前夜、日本が負けることを確信していた。直俊は軍を説得しきれず、日本は焦土と化した。暗黒時代の青春、絶望と再生の物語──。(「天使の名前」)名探偵・御手洗潔のルーツを探る感動的な巻頭書き下ろし小説を始め、評論・全作品を網羅した著作ガイドを含む、完全版個人読本。


…っていっても、すでにこの本が出て結構経ってるので最新ではないんですが、素人ファンにはありがたい一冊。シリーズも相当出てるので、順番をしったり、ある程度知ってたほうが読みやすいので…。とはいっても、これから長編があると思うと、戸惑いも(笑)
すでにブック●フとかでないと手に入らない本もあるので、収集好きの私には楽しいのですが…。
それにしても御手洗さんは追っかけきれず…石岡君がいてよかった…。
またボチボチと読んでいきたいと思います。。
2012.09.03 Monday 15:17 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『最後のディナー』 島田荘司 文春文庫

ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは?「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場。表題作など全3篇。 

…読む順番を間違えた…けれど、 違和感はなく読めた。
「最後のディナー」は、結構読み応えがあってかなりよかった。
石岡くん・・・いい年齢になってるけど、どたばたしちゃってます…。
里美さんってどんな人なんだろう、気になります。
やっぱり順番はあるていどは気にしながら読んだほうがよかったな。。

8点
2012.08.21 Tuesday 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『本格ミステリー館』 島田 荘司, 綾辻 行人   角川文庫

ミステリー界のトップランナー二人の興味深い創作現場を覗くことができる待望の対談集。ミステリー作家を志す人たちには、創作上の指針と刺激を与える格好のテキストになるだろう。(笠井 潔)

先月読んだ『本格ミステリー宣言』ににているが、コチラは対談なのでもう少し幅のあるミステリー論になってると思う。こちらも20年前に出た本なので、時代が出てしまってるが、いい本は今も昔も良いし、ここで出てきた作家さんは皆さん今も現役だ。
そんなにミステリーにこだわらなくても…と思うかもしれないが、このミステリーにはブームがあり、それが何年かに一度またくるのである。世間的にもワタシ的にも。(…で、今私にきている。)

…ああ、集中力が欲しい。

2012.04.02 Monday 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『本格ミステリー宣言』 島田 荘司  講談社文庫

 真の本格とは何か。“本格ミステリー”の理想は?幻想味あふれる謎と高度かつ精緻な論理性なくして“本格”と呼べるのか?鬼才・島田荘司が、ミステリーを愛する人びととミステリーを志す人びとに贈る“本格”への熱き思い、熱きメッセージ。本格よ、甦れ!ミステリー界を震撼させる、堂々の宣言書。

平成元年頃に出版された本(〜を文庫化)で、『本格』という言葉が出てきた頃、それは島田氏が綾辻さんなどがデビューし始めた頃だと思う。
『本格とは…』の定義のようなものを島田さん自身の理論を唱えるとともに、島田さんがこれからミステリーというジャンルを気付いていくだろう4人の新人作家を紹介、また対談も。

本格もしくはミステリー小説と呼ばれる前に、推理小説、その前に探偵小説とも呼ばれていた。
作家としては江戸川乱歩や松本清張の作品を例に出し語られている。

。。。と、読んでいてまだピンとこない。
新人作家として出ている方々、今ではベテランで残ってる方々ばかりなので、島田さんの先見の目は確かなのですが、それぞれこの時点での『本格』と呼ばれるもの理解はそれぞれ違っている。近いものはあるけどそれぞれの受け止め方がある…ということ(だと思う)。
だから、この本格とはなんぞや…に答えはない気がするけれども。

ただ、探偵小説・推理小説と呼ばれてきた時代の作品名がならんでたりして、読んでみたいと思う。
2012.03.04 Sunday 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『水晶のピラミッド 』 島田 荘司  講談社文庫

 エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが500年の時空を超えて突然蘇り、空中30メートルの密室で男が溺死を遂げる。アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格推理の名作。


アメリカ・エジプトと場所がそれぞれ移動しつつ、奇妙な殺人トリックとピラミッドの謎を解決。
前半は今回の事件にこれまでページ数をさかなくても…と思いますが、昔の人の人類、家系の血(DNA)に呪われた人たちも描かれていて・・・
とにかく長い、話が。
『暗闇坂〜』で出てきたちょっと?高ビーなレオナ嬢と奇天烈の御手洗、そして物分りの悪い石岡くんに、ちょっとイライラしながらも、壮大なトリックを見せ付けられます。
短編だと気にならずに読めるのに…。

7点

2012.01.05 Thursday 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『御手洗潔のダンス 』  島田 荘司  講談社文庫

 人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして4日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで!画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。

4編の短編集です。
「山高帽のイカロス」
売れない画家が何故電線に引っかかって死んでいたのか。トリックはかなり大胆なもの。その工程は奇天烈ながらも面白い。よほどの発想力がないと解決出来ないなぁ。

「ある騎士の物語」
これも大胆ですが、男と女の感情の入り方が違うというものでしょうか。偶然が偶然を呼ぶ展開で、なんだか…とは思わない。強いて導かれるように出来た犯行のように感じられた。

「舞踏病」
これは御手洗さんのもう一つの才能医師として才能が充分に生かされた作品。鍵を握るのは痴ほうの症状が出てきた老人。急に踊りだす病気って…。いやはやクスリって怖いですね。

「近況報告」
これは普段の御手洗さんってどんな生活送ってるの?どんな所に住んでるの?など、御手洗さんたちのファンからの要望に答えての書き下ろしとなっている。とはいえ、まだまだ謎が多いのだが。

大胆なトリックだけでなく、事件に至るまでの経緯も良かったです。

8点
2011.12.09 Friday 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『暗闇坂の人喰いの木』 島田 荘司   講談社文庫

 さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。本格の旗手が全力投球する傑作。

御手洗シリーズでいうと『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』の次のストーリーとなる。
かなりの長編で、しかも数十年も前からいわく付きの大楠、その敷地に住む変わった一家。数十年の時間とともに隠された狂気の世界に御手洗さんが鋭く飛び込んでいくのですが…。
…いや〜読んでいて気持ち悪い。終戦の時代から現代まで繋がっていて怖いです。(タイトルそのものも怖い)
犯人の動機はなんとなく分かりますが、何でこんなに大仕掛けになっちゃうのかしら…いやはや、それが人間の怖さ?
それにしてもこんだけぶっ飛んだ事件が重なるとまともな人も平常ではいられないと思うんだけどなぁ。
私には苦手な展開でしたが、それでも読まずにはいられないといった感じでしょうか。
凄惨な事件の後に御手洗さんがレオナにかけた言葉は優しく、そんな気遣いが出来たのか…なんて思いましたが、それがないと救いのない話になってしまいますよね。

ホラー度が高いのですが、このシリーズでその後も出てくるらしいレオナ嬢が初出となるので…読んじゃいましたが、読み返しはしないと思います(笑)。

8点
2011.12.02 Friday 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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