「思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」――社の常務の姪と不倫した挙げ句、妊娠させ、結婚を迫られてしまった夫。
玉の輿を目論む夫に、妻は離婚を絶対拒否することで対抗する。はたして、夫婦の運命は……(「霧」)。
ほか、全編会話だけで構成された異色の短編を6篇収録。
初めに犯人が出ていて完全犯罪を企み実行するのですが…。大抵本人は完璧と思っていても違う角度から見れば、綻びもあっさり見つかってしまう…犯人の愚かさが見える短編集で、インパクトとしては弱いのですが、現実にありそうって思えるから不思議ですね。もちろん時代設定はずいぶん違うものですが…。
>>7点
サクッと読めます。