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『永遠のおでかけ』』益田 ミリ 毎日文庫

『永遠のおでかけ(毎日文庫)』

 

いつまでもそばにいてくれると思っていた人が突然いなくなってしまったら…?大切な人を失い悲しい経験をした人も、いつか辛い別れをするかもしれない人も、どんな人の心も震わせる珠玉のエッセイ。何気ない日常のふとした瞬間は、このうえのない宝物。人は誰でも自分だけの人生を生きている。単行本未収録作品「コロンの記憶」を収録。

 

益田さんらしい表現で綴るエッセイ。この気持ち言葉にしにくい事も表現してくれるので安心する文章です。

ドライとは言わないけど、ベッタリな親子関係ではない。そんな関係で相手に気持ちを伝えるって難しい。でも思いやることは出来る。宣告から、そしてお出かけしてしまったあと、過去の行事だったり出来事を思い出すこともいい事なんだと思えたなぁ。サラリと読めてしまったけど、多分また読み返してしまうような気が…その立場になった時とかね。

2021.07.24 Saturday 08:29 | comments(0) | - | 

『おじさんはどう生きるか』 松任谷 正隆  中央公論新社

『おじさんはどう生きるか』

ピンチばかりの毎日に。夫婦の冷戦、うす毛問題、時代とのズレ……迷える日常が楽しく化ける。何度もの赤っ恥体験の末、今こそ綴る “意地を張らずに生きる" ヒントが満載。ジェーン・スーさんとのナルホド! 対談収録

 

今秋2021年に70歳となる音楽プロデューサー。この春まで5年間マナーをテーマに新聞連載したエッセーを本にしたもの。音楽の話はほとんどなく、身近に感じたアレコレ…。「おじさんって!」思ったらしいのですが、70でおじいさんと言われるのに抵抗のある人もいるようで、ふと思うことをマナーという言葉で斬っていくような…説明しにくいな(苦笑)。どちらかというと女性脳のような松任谷さん。マナーなのかマイルールなのか。面白いけど繊細で大変そうでもあるかな…(笑)

どう生きるか…なんて切羽詰まった感じはないので深刻にならなくてもいいけど、年齢を重ねての融通の利かなさと、新しいものを取り込んでいくのが…どう生きるのかに繋がっているのかな。

何か月間にちょうど松任谷さんのプライベートらしき姿をTVで見ていただけに更に面白く感じたのかも。

 

 

2021.06.15 Tuesday 04:57 | comments(0) | - | 

『人生パンク道場』 町田 康 角川文庫

頼まれごとをうまく断りたい、身体を壊したが酒をやめたくない、40代、無理なくダイエットできる方法はあるか、女遊びがやめられない…老若男女の人生の悩みを町田康が斬りまくる。パンクな思考の次元を超えた角度からのアドバイスは、病んだ心を正気に目覚めさせ日々の鬱屈をぶっとばす。読めば爆笑と共に問題解決間違いなし。目からウロコの爆笑人生相談、文庫化にあたり相談への回答を書き下ろし、文庫版あとがきも収録。

 

深刻な悩み相談ではなく、困ってます…ぐらいの質問に真剣に悩みを追求し、何故そう思うのか、ではどうしたらいいのかを真面目すぎる回答をしていくのですが、突き詰めて…自分を変えてみようといったのが多かったな。回りくどく説明していくけど、悩んでる人はそこまで思わないのかも。帯にもあったラストの悩みの部分は…グッときた。理解できたし町田さんもそう接しているのが分かるので、そうなんだなと。まぁ人の悩みというのは冷静に見れるので、そういう悩みに陥る前に読んでるとその場では少しは対応できるかもしれないね。

2019.03.29 Friday 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『山猫珈琲 上巻 下巻』 湊 かなえ 双葉社

湊 かなえ
双葉社
¥ 1,296
(2016-12-21)

好きなものは「山」と「猫」と「珈琲」。これらのお陰で怒涛の10年を乗り越えることができました。デビュー10周年初エッセイ集。特別収録/同郷のポルノグラフィティの楽曲『Aokage』をイメージした掌編小説。

 

小説は一冊も読んでないけど、TVでのトークとかは見ていてご本人にはちょっと興味があった…というところでこのエッセイ本を読むことにした。結婚して四国の島で暮らすようになり仕事もこちらで書いているそう。湊さんの生活が作品に反映されてるかどうかは分からないが、生活の中の一部の部分で小説が書かれてる様子。

上巻は各新聞に書かれていたエッセイを纏めたものとなっていて、書かれた時は震災の事に触れるものもあった。タイトルにある山・猫・珈琲は私も好きで、あともう一つ共通に好きなものがあったのでビックリしたかな。。作品は得意じゃないのでまたエッセイが出たらそちらを読むことになるでしょう…。。下巻も似たような話題だけど、あちこちから集めてきたものらしいので、逆にリアルに答えてるのかな。ラジオドラマの脚本が載せられていたりでファンの人にはたまらないかも。イラストも可愛いけど本人じゃなくて旦那さまが書いたそう。可愛い…。

2018.09.13 Thursday 15:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『夜を乗り越える』又吉 直樹  小学館よしもと新書

『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。

独特の世界観を持つ又吉だが、その元となるのは何だろう。文学というジャンルに魅了されているのは何故だろう。私も最初の入りは太宰治や芥川龍之介だった。確かにガツンときた記憶はあるけど、きっと雷に打たれたような衝撃があってそれが今も覚えてるからなのか。きっと読むタイミングが良かったのかな、何度も読み返し理解しなおしている、実は私はそこまでに至ってないのでその熱量が分からない。当然読んでない本も多くて分からない部分が多かったが、これだけ愛情を持っていられるのは羨ましい。又吉はこの本立ちに出会って自分に置き換えたりして夜を越えてきた、考えることで越えられたのかな。置き換えるのは私も違う作家さんで出来るかもしれない。だからこの本を読んで思い出してみたい、そんな本があったはずで助けられてる本や何かがある筈。太宰では思わないがこの本で思い出せるかも。この本の趣旨とは違うかもしれないが。。

2018.06.01 Friday 17:35 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『言えないコトバ』  益田ミリ 集英社文庫

「おひや」「おもてなし」「結婚しないんですか?」「今の子供は…」など、世間でよく耳にするけれど、気恥ずかしかったり抵抗があったりして、自分ではうまく使えない。そんなコトバはありませんか?時代の流れや相手との関係性で姿を変えるコトバ。「あるある」と思わずうなずいてしまう、何気ない日常の一コマを切り取ったほんわかコミックエッセイ集。文庫化にあたり5編を描き下ろし。

この頃言葉じりが気になり始めた…なんて思ってたら、ミリさんも同じようなことを考えてたようで。そういうお年頃なんですかね。今どきの若い子は〜なんて言い出す年代なんです。
このエッセイはそんな言葉で遊んでるので面白いのですが、私なんかは気持ちは若いころのままいい年になっちゃって、ちゃんとした大人になりきれてない・・・結構痛い人になってない?
…と、気づいてしまった。そんな私もちょっと安心できるエッセイかも(泣)
2015.11.05 Thursday 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『猫といっしょにいるだけで』  森下 典子  新潮文庫

五十代、独身、母と二人暮らし。仕事のスランプで切羽詰る日々だった。訪れた神社で「しあわせをください」とつぶやいた翌日、庭の白木蓮の切り株に、彼らは舞い降りた。「猫は嫌いだし、生き物は飼わない」と決めていたが、愛護協会や保健所も頼れない…。やがて始まるにぎやかで、穏やかな日常。『日日是好日』の著者が描く、笑って泣ける猫日和!

まだまだ未婚である作者とその母の二人暮らしの生活のなかに、突然やってくる猫との生活。
その割にはなんとなくこんな感じといった風に気負いもなく飼いはじめてるのがすごいかも。猫を通して母と娘との会話が増えたり、コミュニケーションが取れるようになったり…日々の生活に+α何か微笑みが増える。
タイトル通り、いるだけでいい、それ以上求めない。そういう生活も幸せの一つなんです〜よね。





 
2014.11.03 Monday 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『銀座缶詰』 益田 ミリ 幻冬舎文庫

街中で若い女性に配られるポケットティッシュを差し出されなくなった。自分より若い人とご飯を食べる時、お開きの時間を気にするようになった。それでも、まだたくさんしたいことがあって、夜遊びだってする…。40を過ぎて気づく、既に失われたかけがえのない「若者」だった時間と、尊い「今この瞬間」を掬いとる、心揺さぶられるエッセイ集。

こちらもアッという間に読了…自身が43歳のころのエッセイなんですよね。そんなに年齢重ねてるわけでもなく、毎年毎年同じように過ごしてるのに気づけば、周りに気を使われたりこちらから気を付けなければならないことが出てきたり。。分かるわ〜(笑) でも疑問をそのまま表に出せるっていいな。。気ままに旅行にいったり映画にいったり、思い切った買い物ができるのも40代だからなのか。同世代(私)には羨ましい生活に見えるけど、羨ましくおもうものなのかな。でも独り言のようなエッセイは面白い。これからは積極的に読んでみたいかも・・。


 
2014.08.30 Saturday 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『女湯のできごと 』 益田 ミリ  知恵の森文庫

「家にお風呂があったらいいのになぁ。いつもそう思っていたけれど、お風呂がなかったからこそ見えた世界もあった、と今では思う」(「あとがき」より)。女湯のおばちゃんの「もったいない魂」って何?「ええお湯」は一体どんなお湯?前途多難なワキ毛問題とは?好評既刊『お母さんという女』に続く、しみじみイラストエッセイ第2弾。

ちゃんと読んだのは初めてだけど、すーちゃんのシリーズはいつも身近な話題を扱っていて面白い。
この本は自身のエッセイだけどやっぱり身近で面白い、たぶん年齢が近いからだろう(笑)。
銭湯は今も昔も地域の社交場には変わらないようで変わらない出会いもあれば、その日だけの出会いもある。それぞれのマイルールもあって面白い。今は銭湯も少なくなりスーパー銭湯に変わっていってるところもあるけれど、そこでも人間模様も観察できるのかな。
私は昔キャンプに行ってた頃、近くの温泉や銭湯をよく回ってたのが最後かも。懐かしさばかり浮かんでくるけど、家風呂が壊れたらお世話になるかも・・。銭湯…町に一つは残ってほしいな。
2014.08.29 Friday 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『さよなら私』  みうら じゅん 角川文庫


「自分」へのこだわりを捨ててラクに生きよう。仏教でいう「空(くう)」を知ろう。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。気持ちが軽くなるMJ的人生指南。 

「私らしい私」なんて、どこにもいない。「自分」へのこだわりに別れを告げれば、人生はもっとラクに、楽しく生きられる。

タイトルを見るとヤバそうだけど、こだわりの自分を捨てると楽になれるよ・・みたいな。ちょっとザックリしすぎ?
自分のこだわりだったり自分らしさが自分を縛ってる・・・こだわりが無くなったら自分が自分でなくなる…なんて私は思うけど、そんな考え方が自分というものを小さくしてるのかも。
まぁライトな文章だし、コラムのように書かれているのであっという間に読めるけど…
いいかげんなようでいい加減、深く考えてのいい加減なのだ。
読み手によって解釈が変わると思うけど、誰にでも思いはめられそう。
また間をおいて読んでみたい。また感じ方が違うかも。
2012.10.19 Friday 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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