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『世界を超えて私はあなたに会いに行く』イ・コンニム 、 矢島 暁子

『世界を超えて私はあなたに会いに行く』

号泣度100%!ドラマ&映画化決定!第8回文学トンネ青少年文学賞大賞!
【韓国で10万部突破】【ドラマ&映画化決定!】
2016年を生きる母のいない少女ウニュのもとに、1982年を生きる別の少女ウニュから手紙が届く。その手紙には母を探しだしてくれるとあるが…。失った家族を取り戻すタイムリープ物語。
●あらすじ
【第8回文学トンネ青少年文学賞大賞作品】
2016年を生きる15歳のウニュは、自分に無関心な父と会話のない2人暮らし。生まれたときから母はおらず、どうしていないのかも父は教えてくれない。ある日、同じ名前の少女ウニュから手紙が届く。そのウニュは1982年に生きていると言う。最初はいたずらかと怒るウニュだったが、「幸運のコイン」をきっかけに、この不思議な手紙を信じるようになる。過去のウニュは、未来のウニュのために母を探しだし、なぜいなくなったのか調べてくれると言うが…。韓国で10万人が泣いた、失った家族を取り戻すタイムリープ物語。

 

帯に「号泣度100%」って書いてあるから衝動買いしたこの1冊。

手紙でのやり取りだけで進んでいくけど、ふたりのウニュの気持ちやその時代背景が移り変わっていって面白いのと、過去の韓国のことも知れて良かったと思う…。

ネタバレはしない方がいいと思うのでサックリ書くと、最初は二人をそっと覗いている感覚で読んでいたけど、そのうちにウニュが成長し、それぞれの立場で読むようになると共感し、平面的な文章からそれぞれの時代を生きてきた軌跡が見えてきて、そこには奇跡的なめぐり合わせと意味がある。一人で生きている風に感じてしまう少女ウニュ、でも生きていればそれまでの物語を誰もが持っていて、自分自身だけでは作り出せないもの。必要とされている・いない、ではないもっと尊いものが描かれていて良かった。

 

オススメ♪

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2022.11.24 Thursday 08:27 | comments(0) | - | 

『椿の花』 金裕貞(キム・ユジョン)

Amazon.co.jp: 旅先で恋に落ちる確率 シーズン1:春川を観る ...

ドラマ『旅先で恋に落ちる確率 :シーズン1 <春川>』

春川(チュンチョン)を旅していて【金裕貞文学村】にも訪れている。ここは韓国の短編小説家の金裕貞(キム・ユジョン)の故郷にある文学館で生家を復元してあり銅像もある。金裕貞(キム・ユジョン)「椿の花」という作品も発表していて、ヘジはこの小説にも触れているのよね…。気になるじゃない…。

 

『物語がある江原道』

 

『韓国の中高生が読む近代小説 「동백꽃(椿の花」』

↑全文が書いてあるわけじゃないと思うけど(予測)、大体の内容がわかる。

 

『金裕貞(キム・ユジョン)の短編小説「椿の花」』

↑これも全文じゃないと思うけど、大体分かるかな…。

 

『韓国のツンデレ少女(『韓国文学を旅する60章』より)』

↑なるほど…。

リンク頼り…。

 

金裕貞(キム・ユジョン)の作品は植民地時代の作品になり、短期間に沢山の作品を発表していて、田舎の雰囲気を感じ、愛を感じさせる作品が多いようです。……知ったかぶりです。WEB情報だけなので。

リンク先を読んで(他にも検索して出てくるものは大体読んだ)、そのうえでドラマを見ると、小説のワンシーンが見えてきます。

『旅先で恋に落ちる確率 シーズン1 第4話』

数秒だけのシーンで話を広げるなんて、私もヒマだね〜

 

でも、中高生の教科書に載ってるって、どの部分重視して読んでたのかな。

日本でいうと、『羅生門』芥川龍之介 とか、『こころ』夏目漱石 宮沢賢治・川端康成とかですかね。違うかな…?

 

『オリオンと林檎​ (韓国文学の源流 短編選2) 単行本』

日本植民地時代の1930年代韓国は、プロレタリア文学とモダニズム文学との相克の時代。揺れ動く時代を背景に、若い男女の交友関係を軸として、社会運動にのめり込んでゆかざるを得ない暗い時代が描かれる。実りのない恋愛を通して強く自立した生き方を模索する愛と葛藤の日々が、読むものの心に深く響いてくる。
下水道工事を巡り、日本人請負業者の賃金未払に怒りを爆発させる労働者たちの抵抗運動「下水道工事」。百貨店に勤める日本人女性ナオミと読書サークル仲間の恋の駆け引き「オリオンと林檎」。山間の村。ふとしたきっかけで住み込みで働くことになった若い女への期待と裏切り「山あいの旅人」貧困から抜け出せない農民たちが賭博によって 仲間のわずかな財産を奪い合う「鼠火」。旱魃に苦しむ小作農と利己的な村の自作農との軋轢を描く「模範耕作生」。芳蘭荘という赤字続きのカフェを営む画家の満たされぬ日々「芳蘭荘の主」。体を壊して働けなくなった父と港でいかがわしい酒売りの仕事で稼ぐ母を持つ少年の成長期「草亀」。平壌を訪れた作家が目にした廃れゆく文化と哀しい人間模様を描く「浿江冷」。

 

 

Amazonで見つけようとするとこの本にある「山あいの旅人」ぐらいかな。。

 

 

 

(*'ω'*)<WEB上に作品についてUPしてくれた方々、ありがとうございます。

 

…プロレタリア文学とモダニズム文学って?

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2022.09.26 Monday 00:01 | comments(0) | - | 

『HANDBAG SERIES 07 韓国人が最も愛する詩、キム・ソウォル詩の世界 ツツジの花』

Googleロゴ「金素月」に」ということで2020年9月7日に生誕118年を記念したロゴを発表していました。

プロフィール写真そのままのイラストに代表作のつつじの花がバックに描かれてます。

この一か月で覚えた知識でも分かるイラストですね…でもなぜ118年を記念した?

ということで、今年は生誕120年。偶然ですが、知ってから一か月ほどでその日に遭遇しました。

詳しくはリンク先で分かると思います。

 

『HANDBAG SERIES 07 韓国人が最も愛する詩、キム・ソウォル詩の世界 ツツジの花』

 

韓国人が最も愛する詩、という本書のタイトル通り、金素月(キム・ソウォル)の詩は約100年余りの年月を経て、現代を生きていく韓国人にたくさんの霊感を与え、なお熱烈に愛されている。韓国戦争の最中にも関わらず枯れの唯一の詩集である『ツツジの花(1925)』が増刊されたという話しは有名だ。
なお、「昔はまだ知りませんでした」、「忘れられず思い出すでしょう」、「山有花」などは歌曲として広く愛されており、童謡として編曲された「母ちゃん、姉ちゃん」は韓国人であれば幼い頃から聞き慣れた子守唄であり、ソウル・ソングと言っても過言ではない。
金素月は33年という短い人生の中、約6年余りの文壇生活の間、154編の詩と詩論『詩魂』を残した。ある詩論家は「その旺盛な創作意欲と作品の伝統的価値を考慮すると、1920年代において天才という撫で呼ばれうるほぼ一人の詩人」と金素月を評価する。7・5条の定型率を駆使、韓国の伝統的な情緒であるという「恨」を詠った詩と評価され、濃い郷土性を伝統的な情緒で詠った彼の詩は今日まで広く愛されている。
本書は彼の唯一の詩集である『ツツジの花』野全ての詩を韓国語と日本語で収録した。当時の詩語と感性が多少難しく感じられるかもしれないが、植民地時代に創作されたのにも関わらず、現代の韓国人が愛してやまないその普遍的な感性を日本の読者が理解するのに役に立てればと願う。

 

私は映画キッカケでこの本に出会ったわけですが、韓国を意識したいとかではなく、ボキャブラリーとか語彙力とかに乏しい私にはとっても自分に入ってきやすい言葉が多く、経験したことのない詩は新たな経験として入ります。

ムック本で軽く文庫本より少し大きいぐらいのサイズで、手に取りやすいのもいいですね。

 

あと、いくつかの章に分かれていて、一気に読まずとも、その時々で開くページで読んでみるのもいいかも。たまたま手に取り、開いたページに良い詩があればラッキーです。

またページを開いて左に韓国語・右に日本語の訳が乗っているので韓国語の勉強をされている人にも向いてます。(私は読むだけですが)

今日、私が偶然開いたのは【花燭をともす夜】。なかなか心揺さぶる詩ばかりです。この詩は作者のどのタイミングで書かれたんでしょう?気になりますが、何故自分がこの詩たちが気になるのかも気になります…。

 

‥‥と、作者の事も本の内容にも触れてませんが…手にした人が感じることで、それはそれぞれの解釈があっていいかと。イラストも無いので更に自由です(笑)

 

ついこの間まで知らなかった作家さんの何故か生誕120年にその人の本を持ってるという…。

 

2022.09.07 Wednesday 00:44 | comments(0) | - | 

映画『飛べない鳥と優しいキツネ』に出て来る詩集「 ツツジの花」ムック本

『飛べない鳥と優しいキツネ』という映画で授業で使われた詩があり、それがキム・ソウォルの『行く道』でした。(教科書に載ってるってことかな)。作中では一行しか読まなかったけど、調べてみたら私の知っている詩人、ナ・テジュがこの方の詩を絶賛している記事もありました。コチラ

『HANDBAG SERIES 07 -韓国人が最も愛する詩、金素月(キム・ソウォル)詩の世界― ツツジの花 ムック –』

 

Contents
【貴方へ】
遠い後日 / 草取り / 海 / 山の上に / 昔話 / 貴方の歌 / 失題 / 貴方のお言葉 / 貴方へ /乾いた川の丘で

【春の夜】
春の夜 / 夜 / 夢でくる一人 / 夢見たその昔

【ふたり】
雪の降る夕べ / 紫雲 / ふたり / 忘れられず / 鶏の鳴き / 以前は、まだ知りませんでした / 寝ても覚めても座っても立っても / 日が山の峠に暮れても

【無州空山】
夢 / 心の引ける日 / 空の果て / アリ / ツバメ / フクロウ / 万里城 / 樹芽

【一時一時】
タバコ / 実題 / 両親 / 父母 / 再嫁の暮らし / 忘れていた思い / 絹の霧 / 記憶 / 愛慕 / 悪い夢 / 春雨 / 彼を夢見た夜 / 女の匂い /粉顔 / ソウルの夜 / 妻の身

【半月】
秋の朝に / 秋の夕方に / 半月

【コオロギ】
逢おうとする心思 / 昔 / 深く信じる心性 / 夢 / 仕事と友 / 紙凧 / いらっしゃる雪 / 悲しみの塊 / 楽天 / 風と春 / 雪 / 深くて深い口約束 / 赤い潮 / 私の国の地 / 千里万里 / 生と死 / 漁猟 / コオロギ / 月光

【海が変わって桑木の畑になると】
不運に泣く君よ / 海が変わって桑木の畑になると / 心にある言葉といって全部言うものか / 黄ロウソクの火 / 後道 / 夫婦 / 我が家 / 明け方 /雲

【夏の月夜 (他2編)】
夏の月夜 / 来る春 / 水枯らし

【捨てられた体】
捨てられた体 / 我が家 / 野原巡り / 願うには私たちに私たちの鋤のへらを付ける土があったなら/ 畑の畝の上で / 夕方 / 合掌 / 黙祷 / 厳粛

【孤独】
熱楽 / 鬼神に声を出し祈る夜 / 冷たい夕べ / 招魂 / 墓

【麗水】
麗水1 / 麗水2

【つつじの花】
道 / 小川の歌 / 小川 / 行く道 / 往十里 / オシドリ枕 / 無心 / 山 / つつじの花 / 朔州構成 / 板飛びの板 / 春香と李郎 / 接動鳥 / 家思い /山有花

【花燭をともす夜】
花燭をともす夜 / 富貴孔明 / 追懐 / 無神 / 生きていたら人は死ぬこと / せめて死んでほしいと言うのが正しいのか/ 希望 / 展望 /私は世の中知らずで生きてきた / 夢路

【糸芝】
糸芝 / 川村 / 初スカート / お月見 / 母ちゃん、姉ちゃん

【鶏はコッケコッコ】
鶏はコッケコッコ

付録)
1. 金素月年譜
2. 本書解説
3. 視聿 カリグラフィー作品

 

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2022.08.02 Tuesday 01:48 | comments(0) | - | 

『おなかがすいたら ごはんをたべるんだ―韓国の賢者による「短いお話、長い考え』イ ギュギョン (著), 黒田 福美 (翻訳)  ポプラ社

『おなかがすいたら ごはんをたべるんだ―韓国の賢者による「短いお話、長い考え』

 

あたりまえのことを知るために、人は結構まわり道をするんだね。 ほのぼのとしたイラストと、味わいのある文章で綴る「韓国流、日々の哲学」。「幸せとは、空にかかる虹を仰ぐこと。不幸せとは、その虹をつかもうと地団駄を踏むこと」――。自分の心に残したい言葉、あの人に贈りたい言葉が必ず見つかる本です。

 

帯に

「韓国流 日々の哲学」

「あたりまえのこと」がわかるまでに、人は結構まわり道をするんだね。

…とある。

 

当たり前って何だろう…?個々によって違うものでは?…それぞれ違う基準があるのでは?常識って何?

それをひっくるめての…あたりまえって何?

なかなか自分に問うってこと、しないと思う。誰も聞いてはこないこと。

そういうことを気づかせてくれるような本に思う。

特にあまり人に会ったり、自身が年齢を重ねて、気を使われる立場になった頃には。

 

本には当たり前のような事が短い文章で書かれているが、ひっかかる文章が出てくる。

それは毎回同じかもしれないし、同じじゃないかもしれない。

私も気になる言葉に付箋を付けたら、段々増えてきて、今20枚ほど貼ってある。

「勇気と幸せ」「秘密」「わかっていれば」「欲望と希望」「秤」「わかっていたら」「私は誰」…

 

かわいらしいイラストと共に詩のように短い文章で書かれているので、分かりやすいし受け止めやすいので…私向きだ(笑)購入して一か月だけど、毎回開いてしまうのは何故だろう…何か気づきたいのかも。

もう少し何回か読み直してみたい。

 

2022.06.30 Thursday 06:08 | comments(0) | - | 

『世界の果て、彼女』 キム・ヨンス クオン第1版

ドラマから飛んできた人向けで、本の内容には触れてません。

『世界の果て、彼女』日本語版

 

『世界の果て、彼女』 『君たちが皆、三十歳になった頃』 『笑っているような、泣いているような、アレックス、アレックス』。 ユーモアと人間に対する、著者の愛情たっぷりの7つの作品集です。 ある青年が図書館に貼ってある詩を偶然読むことから始まる恋愛ストーリー 『世界の果て、彼女』。 新婚旅行にソウルにきている日本人のハトコを案内する、30歳になったばかりのアタシ 『君たちが皆、三十歳になった頃』。 世界のいろんな都市のガイドブックを作って放浪する若いカップルの物語 『笑っているような、泣いているような、アレックス、アレックス』。 など、ユーモアと人間に対する、著者の愛情たっぷりの7つの作品集です。

 

『世界の果ての彼女』韓国版

 

愛し愛されるキム・ヨンスの「世界の果ての彼女」
「世界の果ての彼女」は2007年から2009年まで書いた短編9本を集めて作った本で、
見出し、話一つ一つが伝えたい意味と象徴を持っている。
彼が小説で語りたかった人生と人の本当の意味についてもう一度振り返ってみよう。

■ 目次

ケイケイの名前を呼んでみた
記憶すべき通り過ぎ
世界の果ての彼女
あなたたちみんな30歳になった時
みんなに幸せな新年 - レイモンド・カーバーへ
私には休暇が必要だ
あなたがだれでも、どれだけ寂しくても
笑うように泣くように、アレックス、アレックス
月に行ったコメディアン
解説
作家の言葉

 

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ドラマ『ボーイフレンド』で、キューバでジニョクが読んでいたのが韓国版『世界の果て 彼女』。

「好きな詩集です。読んでみてください」と、ナ・テジュの『花を見るように君を見る』をスヒョンに紹介してましたね。

 

この本は短編集で『世界の果て 彼女』はその中の一つ。ドラマではメタセコイアの木について話したり夜の散歩についても話してたと思うのですが、この短編の中にも出てくるので、この本になぞられているし、メタセコイアの木がある場所は実は近く、でもその場所が世界の果てだという意味の捉え方が似せてあるんだと思います。また、本では元国語教師で詩を愛す老婦人と、その老婦人を師とする弟子の一人との事も出てきます。随分歳の差のありますが、年上女性と年下男性の話でもあるので、それも似てるのかな。。

でもドラマでは使われてません。

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…ですが…。

ドラマ関係なく、この物語は短編ながら凄く奥深く、ドラマになぞられて読もうとしてましたが、根本的にシチュエーションが似てるだけで、本質は全く違うし、とにかく世界観が凄いので、何度か読み返すことに…。というかサラリと読めないんですよね。。その言葉ってそのことに掛かってるの?なんて振り返ったり読み返してたりして、また付箋だらけに。

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2022.02.25 Friday 00:57 | comments(0) | - | 

『言葉の温度』イ・ギジュ 光文社

『言葉の温度』

 

あなたが日々何気なく発する一言の、「言葉の温度」は何度ですか?私たちが紡ぎだすひとつひとつの言葉には、それぞれに固有の温度がある。心地よい温かさで人を癒す言葉、熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉…日々の何気ない会話に耳をそばだて、本や映画の胸を打つ一節を心に留め、それらの言葉のもつ大切さや切実さを語りつくす―韓国で異例の150万部突破、社会現象にもなったベストセラーエッセイ。

 

エッセイなので読みやすい。映画や他の作家さんの言葉で気になった言葉や、友人が話してくれた言葉など、気になったことからの自分がどう思ったかか綴られていて、私自身も気づき・共感できて…付箋だらけです(笑)

特に多いのはお母様の事、離れて暮らす母との思い出、久しぶりにあった時の事など作者は色んなことを思い空想する。また言葉は捉え方とか、言葉も由来なども書かれていて、もともと使われていた経緯など彼の興味は膨らみ、すべてに意味を持つことに気づいてる事に改めてビックリ。私のボキャブラリーの無さを痛感し、そして暖かくなる。だれも傷つかない言葉は素敵だと改めて思った次第…。

また映画などから、そのストーリーにあるテーマにも敏感に感じてるようで、例えば映画『海街diary』での姉妹についても書かれてたりして。これは私も同じ思いで見てたので嬉しかったなぁ。

 

…きっとというか、もう何回も既に読んでるけど、また読み返すと思うので近くに置いておきたい本となった。

 

 

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そもそもドラマ『ボーイフレンド』を見てこの本を手にしたわけですが、そのドラマに使われてる部分。

【いまもあなたを気にかけています】の一文を引用しています。

ドラマではジニョクが、僕たちの関係は【サム】友達以上恋人未満じゃないかと言います。

確か字幕では

「恋の始まりは好きだという確信と疑心の葛藤だそうです

 確信と疑心が満ちては引いていく

 疑心が消えて確信が残ったら 愛が始まるんです

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 葛藤…

 この感情が どういう意味を持つのか

 確信と疑心の葛藤に任せてみませんか?

 僕たち ここで友達以上、恋人未満として再会しませんか?」

 

本では葛藤を疑いと訳されてました。どの放送で見たかによって訳し方が違ってるようですが、私は見た訳し方が雰囲気に合ってるような気がするのでそのままで。本ではちょっと違ってましたが同じニュアンスです。

なんと、親切に訳者あとがきに、このくだりが何ページに書かれてるかまで書いてくれてあります、優しさ感じます、有難い。

 

このセリフが出たエピソードを見てみても面白いかもしれません。

 

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本を手に取るキッカケは色々あると思うが、そこで気に入るか気に入らないか…何年か後に気になり始めるのか理解するのか。

私は普段から言葉とか言い方とか気になる方だったし、自分が話すときも気にしてたつもりだけど…怒りの時にはコントロール出来ていなかった。心の収め方を知らなかったと思う。本書を読んで少し大人になれただろうか(笑)

 

 

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ドラマ『ボーイフレンド』

ドラマ『ボーイフレンド』にでてくる詩集 

『花を見るように君を見る』 ナ・テジュ (著), 黒河 星子 (翻訳) かんき出版

『言葉の温度』イ・ギジュ 光文社

『世界の果て、彼女』 キム・ヨンス クオン

 

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2022.02.24 Thursday 00:12 | comments(0) | - | 

『花を見るように君を見る』 ナ・テジュ (著), 黒河 星子 (翻訳) かんき出版

『花を見るように君を見る』

 

★韓国で大ベストセラー50万部突破!
世界的人気アイドルグループBTS(防弾少年団)RM、BLACKPINK・ジスの愛読書として
話題の本、待望の日本語訳!
★韓国の人気ドラマ『ボーイフレンド』(ソン・ヘギョ、パク・ボゴム主演)劇中の重要シーンで使用され、発売から再び大ブームを巻き起こし、老若男女問わず共感を集め大反響。
★イ・ジョンソク出演『ゆれながら咲く花』のセリフで朗読された「草花」や本人のインスタグラムにアップされた「ぼくがきみを」も収録。


本書は「詩人の代表作は読者が決めるもの」という著者の理念から、ブログやツイッターなどでよく取り上げられた作品を選んで115編を収録。著者の代表作であり、集大成といえます。子どもが話しているように純粋で、温かい日だまりのような至福の詩と、繊細なタッチの花々の挿し絵が、静かに心に染み入る一冊。

 

ドラマ『ボーイフレンド』で出てきた詩集で印象的に使われていた詩がある。

日本語版だと、

 

 【あこがれ】

行くなと言われても 行きたい道がある

会うなと言われても 会いたい人がいる

やるなと言われると やりたくなることがある

それが人生であり あこがれ

まさにきみだ

 

でもドラマだと

 

  【恋しさ】

行くなと言われても 行きたい道がある

会うなと言われても 会いたい人がいる

やめろと言われても やりたいことがある

それが人生であり 恋しさ 

まさに君だ

 

(*'ω'*)<キャー‼

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2022.02.23 Wednesday 00:55 | comments(0) | - | 

『オレンジガール』 ヨースタイン・ゴルデル NHK出版

オレンジガール
オレンジガール

父は僕が4歳の時に亡くなった。それから11年、父からの手紙がおもちゃの中から見つかった。その中には「オレンジガール」との不思議な物語と、僕へのとても大切な質問が書かれていた。
その手紙を全て読み終えて、僕は父からの質問に対する答えを出さなければならない。。。。

自分が残り少ない人生と分かった時、父は息子に手紙を書くことにした、今4歳になる息子ではなくこの物語のような手紙がちゃんと受け止められる年頃になった息子宛てに。また、実際15歳という年で、偶然手紙が見つかる。
父親が、息子にした質問は、ただの自分の存在を認めて欲しかった我が儘な質問だったかもしれない、でも息子に、息子自身の存在意味を少しでも伝えたかったのでは〜と、思う。

物語は父と子が中心だ。母と娘とならこうはならないのだろう。決して難しくない、伝えたいことはとてもシンプルだった。
泣く感動はないけど、こういう伝え方もある・・・ちょっと回りくどいけどね。。

8点
2003.11.12 Wednesday 09:11 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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