<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』   角川文庫

赤川 次郎,有栖川 有栖,小川 勝己,京極 夏彦,柴田 よしき,服部 まゆみ,菅 浩江,栗本 薫,北森 鴻
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-11-22)

もじゃもじゃ頭にぼんやりした姿。だがひとたび事件が起これば誰よりも鋭く謎を解き、犯人の心に潜む哀しみを見抜く、心優しき名探偵。横溝正史が生んだ日本を代表する探偵が現代作家の手でいま、甦る!金田一耕助に正面から挑んだ快作から、ある事件の「その後」の姿を描いたパラレル作、近田一耕助や金田耕一・錦田一コンビ、金・田・一トリオが活躍する変奏作まで。趣向を凝らした豪華オマージュ競演。

赤川 次郎, 有栖川 有栖, 小川 勝己, 京極 夏彦, 柴田 よしき, 服部 まゆみ, 菅 浩江, 栗本 薫, 北森 鴻

オマージュ作品として、統一性があるようでないので、好きな作家さんのは読めてもそうでないのは、読みにくくて。。アンソロジーは私に向かないかも。。
とはいえ、自由に書かれてるので面白い。ただもっとまじめに書かれてるのと思えば、パロディに走っただけっていうのも。。
待ち時間には読みやすいかな〜

2013.04.07 Sunday 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『わたしたちができるまで』  岩館 真理子, 大島 弓子, 小椋 冬美    角川文庫

恋した時も、淋しい夜も、揺れ動く少女たちの心をいつも力づけいやしてくれる少女漫画。中でも、才能と香気あふれる作品で、読者にはかりしれない感動と影響を与え続けている少女漫画家、岩館真理子、小椋冬美、大島弓子の3人が、自分の世界を初めて見せてくれました。

昔も今も活躍されているマンガ家三人の質問やインタビュー満載の一冊。
本自体は薄いけど・・・。
1993年初版なので、新鮮さには欠けますが、ファンの方には必見かも。


2013.04.01 Monday 16:48 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『作家と猫のものがたり 』  新潮社

 猫と文学のふか〜い絆とは? 小池真理子、乃南アサ、島本理生、村山由佳ら10人の女性作家が綴る、愛猫エッセイ&フォト・アンソロジー。作家自ら撮り下ろした猫写真も満載。

作家と猫…という本は複数出ている。これはその最新版ってところかな。
猫は気ままというけれど、従順というより、立場は対等だったりするから、家族というくくりもあるが、友人・同士という付き合い方になる。
今回出ている作家さんたちと猫との付き合いの始まりは野良猫との出会いとなる。
外で暮らしていた猫が家猫になるには、それなりのドラマがある。だからこそ、別れの時には、その出会いからの思い出が一気に蘇る。

小池真理子さんと猫も長い歴史がある。若い小池真理子さんとの写真がそれを物語ってる。
乃南アサさんは21年間ずっと連れ添ったソックスのことを、新たに来たクララを見て不器用な猫だったと思い返す。
村山由佳さんは前に住んでいたところから呼び戻したもみじのことを戦友と言った。
向田邦子さんの愛猫について、妹さんが写真と共にエピソードを披露、羨むほどの二人?の仲は、時に辛いものがある。
…。

作家自身が撮った写真はどれも愛情があふれていて、どれも可愛らしいものばかり。
そういえば殆どMIXだった。
いいよね〜、猫。。

2010.10.21 Thursday 17:25 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『作家の手紙』  有栖川 有栖ほか 角川書店

作家の手紙
作家の手紙

巧みな手紙の書き方は、文章のプロに学ぶ!
催促、苦情、お願い事。とかく手紙は、書きにくい。言いにくいことをうまく伝える方法は? 後腐れないような言い回しはないだろうか? 悩んだときは、文章のプロの見本に学ぶ。文字で思いの丈を伝える一冊!


北方謙三 角田光代 中村うさぎ 小池真理子 森絵都 奥田英朗 姫野カオルコ 有栖川有栖 新津きよみ 佐藤正午 枡野浩一 大島真寿美 歌野晶午 酒井順子 又吉栄喜 五條瑛 楡周平 近藤史恵 江上剛 盛田隆二 豊島ミホ 日向蓬 蜂飼耳 菊地秀行 池上永一 逢坂剛 伊藤たかみ 素樹文生 中村航 松久淳 西田俊也 川端裕人 野中柊 星野智幸 小林紀晴 古処誠二

36人の作家が、目的別に書いた手紙なんだけど、実際いる相手に送る手紙のほかに、フィクションの手紙だったりと、結構面白い。 また、それぞれに送る相手のシチュエーションも書いてあるけれど、とても細かい設定となっている。
まぁ手紙は1対1のやりとりだけに、随分踏み込んだ話だったり、こちらの気持ちをやんわり伝えようとしている努力が見えてくる。

それにしても36通りの手紙があるわけだが、クスッと笑えたりシビアだったり、ブラックだったり…。
続きを読む >>
2007.09.08 Saturday 00:58 | comments(4) | trackbacks(1) | 

『生協の白石さん 』 白石 昌則,東京農工大学の学生の皆さん 講談社

生協の白石さん
生協の白石さん

東京農工大生協の「ひとことカード」に寄せられる要望やユニークなメッセージに、誠実で機知に富んだ回答をしてくれる生協の白石さん。おかしくて癒される、学生と白石さんとのコミュニケーション「ひとことカード」の傑作選。

…すでにブームは去ってるのですが、立ち読みではなくシッカリ読んでみました(笑)
うーん、生協以外の恋愛相談や明らかにネタ振りのような質問も粋なお返事で返している。うむ、センスいいコメントです。全く違う話から、商品を紹介するセールス的なコメントには脱帽、営業力もありますし、ちょっとだけですが白石さんの母も登場したりと親近感も沸いてきます。
またプロ野球チップスの野球カードでは、土橋カードで随分アピール。
若い学生達に名選手を紹介し、またカードを集めることで売れ行きも好調〜と、学生達と時には親子のような関係だったり、友人のような関係だったりと、臨機応変にコミュニケションを取っているのが良いですね。
不快にさせない返事や受け答えは…出来る人のようです。

ただただ、ひとことカードのやりとりなのに、とても暖かくなる物語が見えてくる。
言葉って不思議ですよね…。
しっかり楽しませていただきました。
2007.03.23 Friday 23:19 | comments(2) | trackbacks(0) | 

『コーヒーカップ4杯分の小さな物語』 アンソロジー  書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)

コーヒーカップ4杯分の小さな物語
コーヒーカップ4杯分の小さな物語
佐藤 嗣麻子; 川口 葉子; 青目 海; 柚木 恵

監督・脚本家である佐藤嗣麻子の「ストレンジャー・イン・パラダイス」ほか、4人の女性が綴ったコーヒーにまつわる短篇を収録。コーヒーの花、ほろにがコーヒー、モカマタリ、キリマンジャロ…。コーヒーが物語を運んでくる。

128ページ という薄い本で、コーヒーと題材とした短い物語が4編収められている。書いた方々は作家という肩書きではなく脚本家・エッセイスト・詩人という面々。

私が気に入ったのは日本を舞台としたこの2作。
「すみれの珈琲、れんげのゼリー」
高層ビルが密集する街の裏手にこっそりとくっついている馬頭喫茶店には七不思議がある。一〜四までは私も実際に目にしているのだけれど、五と六については馬頭に何十年も通い続けているネモトさんに聞いたにすぎず、七にいたってはいかなる謎なのかさえ知らなかった。わたしは馬頭を訪れるようになってまだ2年目の新人なのだ。。
古びた喫茶店と七不思議が、不思議なくつろぎ空間を作り出している。常連さんに店主の二人。。街角にひっそりと隠れた喫茶店の雰囲気がコーヒーの香りと共に伝わってくる。

「雨の日はキリマンジャロ」
実際の世界で友人と辛い経験をして、すっかり対人恐怖症になっている主人公は、自宅で出来る仕事に変えた。そして、朝飲んだコーヒーの種類や仕事中に聴いた音楽をブログに綴っていた。すると一人コーヒーや音楽に共感してくれるコメントが書かれるようになった。。
顔を合わさなくても、趣味や思考が似た人に出会えると嬉しいもの、ちょっとしたアドバイスがとても嬉しい出来事になる。
主人公の細やかな雰囲気がとても素敵で、目に浮かぶように描かれている。
ちょっとロマンチックで良かった。。

コーヒーそのものではなく、それに繋がる物語といた感じ。
もう2篇は雰囲気がガラリと違ってます。ちょっと切ない感じかな。

サラリと読め、読量感もいい一冊です。

>8点
2007.03.16 Friday 15:07 | - | - | 

『小説50―あなたへの「著者からのメッセージ」 』 森 恵子, 高橋 誠 生活情報センター

小説50―あなたへの「著者からのメッセージ」
小説50―あなたへの「著者からのメッセージ」

週刊誌“Yomiuri Weekly”連載の「著者からのメッセージ」3年半の中から、50人の作家のインタビューを精選。ベストセラー小説の内側を作家自身が語る。

これもインタビューから構成されてます。
インタビュー時期は2001年10月から2004年12月まで。
50人の作家が自身の作品1冊について書かれているのだから面白い。
すでに既読の本は、後で作者の想いに気づくこともある、
これから読んでみようと思ってた本には必ず読もうと積読の山から出すだろう。

個人的には読んだことがある作家さんが半数以上だったので、読み応えは十分。また森村誠一さんの作品はテレビで紹介されていて一度読んでみたいと思ってた作品だったし、米原万理さんのインタビューも今思えば貴重かもしれない。またごひいき作家の宇江佐さんは『斬られ権佐』について触れられていて、それだけで私は満足。
また読みたい本が増えるだけなのだが、それだけ楽しみが増えるのだから…いいことにしよう。
2006.10.26 Thursday 09:05 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『執筆前夜』 アンソロジー 新風舎

執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。
執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。
CW編集部
恩田陸、三浦しをん、角田光代、酒井順子、加納朋子、群ようこ、中村うさぎ、野中柊、林あまり、鷺沢萠。
書くことで夢をつかんだ、現在を代表する女性作家10人が本音で語る「プロの仕事の舞台裏」。創作のひみつ、仕事へのこだわり、書く姿勢、ものづくりへの情熱が詰まったインタビュー集。

2003年11月よりWEB上で連載されていたインタビューの中から女流作家さん達のコメントが納められてます。
今、とても人気があり次々と作品を発表している作家さんたちの原点みたいなところが書かれていて、デビュー作の思い入れなど興味深いインタビューばかりです。
その答え方でその作家さんらしさ…なども見えてきますしね。

ここ最近読み始めた群さんのもあり、少し謎も解けたかな。
恩田さん・三浦さん・角田さんは以前にエッセイを読んでいるので予想どおりでしたが、作家になるきっかけはそれぞれで、作家になる動機やなるための道筋は決まってないんだなとも感じました。

コチラからも読めます→クリエーターワールド
2006.10.23 Monday 00:07 | comments(2) | trackbacks(2) | 

『とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記』 定金 伸治, 乙一, 松原 真琴 集英社

とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記
とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記
定金 伸治, 乙一, 松原 真琴

この3人は仲が良いのか…などと、乙一クン以外は知らない作家さん(m(__)m)に驚きつつ、謎に包まれたまま読み始めた『とるこ日記』。

3人はJUNP J-BOOKSからデビューされてるという共通項がある。なるほど、3人ともに共通する引きこもり系作家さんだったのか…。
この引きこもり3人が協調性もないまま旅に出るが、似たような行動をしてるなんて『類は友をよぶ』という言葉をすぐに思い浮かべられる…そんな作家さん達の旅日記は…それはツッコミどころ満載だし、しばらく見かけてなかった乙一クンの近影が見れたりして、面白かった。
(冒頭の著者紹介が面白い…)

定金 伸治, 乙一, 松原 真琴…この3人のファンの方達が読めば面白いと感じるだろうけど、そうでない方は…どうかな??

定金さんのちょっと自虐的な文章や、乙一クンの短編、松原さんのイラストが同時に楽しめるのはこの本だけ!

−−−ということで、とるこ日記と言っても、トルコ旅行記を某ホテルで缶詰になりながら書いた様子が綴られている日記といった感じのなんとも不思議な本でした。

それにしても、WEB上で連載されていたのを書籍化したものなので…
読みにくい!!(慣れるけど)
『図書館で借りた本』で良かった…苦笑


JUMP J BOOKS とるこ日記
↑本を読んでからWEBを読むと面白い…と思う。

…乙一クンもよく見ればイイ大人になってました。。
でもまだ20代後半なのね〜。

+++++++++++++++

追記:ふと乙一クンの公認ブログを読んでいたら
開設6周年記念コメントが載っていた。
ダラダラ読んでいると、今年末に私生活が変化する…。
……これはネタなのか?
素直には信じられないけど…。
今年末が楽しみである。。

乙一FAN!
ホームページ6周年特別企画エッセイ
2006.07.10 Monday 11:34 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『Love Letter』 アンソロジー 幻冬舎

オンライン書店ビーケーワン:Love Letter
Love Letter
Love Letter
石田衣良/島村洋子/川端裕人/森福都/前川麻子/山崎マキコ/中上紀/井上荒野/桐生典子/三浦しをん/いしいしんじ

『Love Letter』をテーマに「Timebook Town」で11人の作家が連載されたもの。
アンソロジーということで、読み慣れない作家さんの作品はヤッパリ苦手なのもあったが、新たに作品を読んでみたいと思う作家さんも見つけることが出来たかな。

石田衣良『ありがとう』
 分かりやすくて心に染みる作品。
井上 荒野『虫歯の薬みたいなもの』
 やはり私はこの文章が好きと再確認(笑)初恋の思い出をこのタイトルに置き換えルのがイイ。
三浦 しをん『永遠に完成しない二通の手紙』
 「滅菌された寒さ…」で始まるなんてしをんさんの世界にイキナリ惹き込まれます(笑)ラブレターを代筆するというのも面白いですよね。
いしい しんじ『きまじめユストフ』
 こちらも短い話なのに独特の世界へ連れて行ってくれます。名前の奇抜さとは別に優しさも感じられます。

『Love Letter』という括りがあるのに正統派なのは石田さんだけ、他は相手を思う気持ちそのものが『Love Letter』という感じでしょうか。
他にも島村 洋子『空』川端 裕人『ラブレターなんてもらわない人生』森福 都『再会』などは読んでいて心地よかったです。
2006.03.07 Tuesday 08:12 | comments(3) | trackbacks(4) | 
 | 1 / 2 PAGES | >>