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『あの夏を泳ぐ』 松久淳 田中渉著  新潮社

 高校の水泳部でライバルだった麻子と朝子。卒業から5年たったOB会の日、麻子は不思議な書店に迷い込む。いっぽう朝子は見知らぬ男から、麻子との秘密の宝物を渡されて…。過去と現在、天国と現世がまじりあう奇跡の物語。

天国の本屋さんシリーズの最新刊。
またアロハシャツのオヤジに二人の奇妙な店員のいる本屋に1人の女性が。
彼女はまだ来るべき時が来ていないのに何故…。
二人のアサコの思い出と過去と現在が出てきて読みづらいですけど(笑)、性格の違う女性が1人の人を好きになった時にどんな風に行動に出たり感情が表れるのかが松久流にロマンティックというかちとベタ風に描かれていて、良かったです。

あと楽しめるといえば、やはり話や設定のリンク。
とはいっても今回は水系のお話が共通なのかも。
天国の本屋は相変わらずなのですが、麻子が子ども達に水に関する絵本ばかりリクエストされて朗読を…。子ども達がいるっていうのがちょっと悲しいですね。
でも実際にある絵本を読んでるのですが、どれも私も読み聞かせ出読んだ本ばかりなのにちょっとビックリ(まあ、定番の本なんですが…)。

それとどの本にもひと言名セリフがあるのですが…これも効いていて良かったです。

8点

そうそう・・・
また珍しくカッコイイ男性のイラストが入ってました…(笑)
2009.06.22 Monday 14:25 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ウォーターマン』 松久淳+田中渉  講談社

ウォーターマン
ウォーターマン

海と共に生きる人たちの7つの短編、その中で一人一人クローズアップされて魅力的に描かれている。「人魚岩のおばば」「海と書」「ブラックバード」など読み進めていくと結構人物も出てくるしいろんな人が描かれている。
そして8編目の最後にメインとなる話が始まる。
つまり7編はこの最後の中編の為に書かれていたことになる。

「千の波」(中編)
ホノルルの不動産会社に勤める千波は、ある日、母の久美子が一人で食堂を開いているKОNAMI海岸を大手リゾート会社が買い占めようとしているという情報を耳にする。慌てて久しぶりに母の元に戻ってみるが…。

松久+田中コンビの作品は、実に人物と舞台背景が上手に組み合わされているが、この作品もそう。しかも細かい部分まで合わせてくるあたりがニクイなあとニヤリ、笑わせてくれる。
基本的にシリアスなのだが、色んなところから話が繋がっていくのが見事。
そして時間をも繋げてしまう大技も炸裂してます(笑)

『待つ、そして逆らわず』

この意味がジンワリ効いてきます。

サーフィンを知らなくても全然読めます。キザでロマンティックな言葉もこれでもか!とあれば、それはそれで気持ちいいかも。読み終わる寸前までドキドキさせられます。

8点
2005.09.09 Friday 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『うつしいろのゆめ 天国の本屋2』(再読) 松久淳+田中渉 木楽舎 

うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉
うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉

29歳のイズミは結婚詐欺師、、今も金持ちの男性と新婚旅行でハワイに向おうと空港にまで来ていたのに、突然アロハシャツのジジイにバラされた。。

『天国の本屋』の続編という事で、天国の設定とかは同じ、主人公が女性に代わるのだが、更に荒っぽい女性でちょっとヒネている(理由があるのだけど)が、今回は本屋ではなくヘルパーとして過ごす。そのヘルパー先のお爺さんもナカナカ頑固な人。二人のやりとりもまあ面白いのだが、二人の背景にあるものや本との繋がりが分かると、なるほど…と思わせてくれる。
思い出の中の謎だったり忘れていた事が繋がることで、イズミの気持ちの中が整理されてく様子は良かったと思う。
話のその後、イズミはスッカリ忘れているのだろうけど…その後の天国の本屋も知りたくなる。

7点
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2004.08.03 Tuesday 21:06 | comments(2) | trackbacks(1) | 

『天国の本屋』(再読)松久淳+田中渉  かまくら春秋社

天国の本屋
天国の本屋

やる気の無い大学生のさとしがコンビニで立ち読みをしていたら、アロハシャツを着たおじいさんに声を掛けられた。本人の意思とは関係なく天国の本屋に連れてこられ、強引にもさとしは本屋の店長代理にさせられていた。その本屋には緑色の目をしたユイがいた。さとしは彼女に興味を持つが…彼女はそっけない態度しか取らない。

まず、横書きの文字、絵本と同じような紙でカラーの挿絵。普通の小説ではなく絵本に近い読み物なんだという、意識を持ったまま読み始められた。
天国という設定からしてファンタジックで面白く「天寿はみな100歳、ここはその帳尻合わせの場所」というのは、子どもに「天国」という場所の説明をしやすいような設定になっている。またアロハシャツのおじいさん、ヤマキは色々役割を持っていて都合がいい〜って思うが…、この都合よく出来るこのお方はひょっとして??(笑)

王道のラブストーリーもあり、本を通じて癒されてたり、また思い出の本などを思い出させてくれたり。純粋で綺麗過ぎるぐらいの話だけど、嫌味っぽく感じないのが不思議。
ラストの一行を楽しみに読んで貰いたい本です。

8点
2004.08.02 Monday 21:08 | comments(0) | trackbacks(2) | 

『ラブコメ』松久淳+田中渉 小学館

ラブコメ
ラブコメ

某サイトで応募してみたら当たり?パイロット版が送られてきたので
発売日前に読むことが出来た。

「ノッティングヒルの恋人」や「ラブ・アクチュアリー」を見終わったあとのような、圧倒的に幸せな読後感が味わえる、と、前置きにあったけど、どっちも見てない・・・。

花屋の店長を務める真紀恵は1年11ヶ月恋をする暇もなく近所の商店街のヤツラとバカ話をする毎日だったが、ある日突然元カレと、幼なじみと絶妙なタイミングで告白される…。

まず弁士のような語り口、ちゃきちゃきの江戸っ子気質の主人公、カッコイイ元カレ、オタクな幼なじみと、典型的コメディパターンと、場面が変わるたびに行間を使って場面転回したり、とにかく特徴ありすぎ・読み進むたびにツッコミを入れたくなる小ネタのオンパレード。面白いのと、もうしつこい!(笑)クスリと笑ってしまう・・・とTVやビデオのコントを見てるような面白さ。
それに不器用な主人公を中心に周りが振り回されながらも楽しく進む話を合わせた、お約束に近いパターンのラブコメディ。。。
『天本』の流れの純愛小説と松久氏一人で出している『愛があるから大丈夫』を足して2で割らないような話。
情景も細かく(しつこく?)書かれているので、場面がイメージしやすく映画を見ているような・・・という感覚は出来る。
楽しいのに切ない、ちょっと変わってて面白かった。

9点
2004.05.17 Monday 22:28 | comments(0) | trackbacks(1) | 

『四月ばーか』 松久淳+田中渉 講談社

四月ばーか
四月ばーか

1997年3月、東京。その日、デザイナー守山亨の部屋に、2人の友人が転がり込んできた。一人は10年来の親友で美容師の今野新一。そして一人は、10年以上海外暮らしをしていた旧友の北村朋子。その日から共同生活を楽しむ3人だが、3人はそれぞれにある問題を抱えていた。友人たちに告白することもない、それぞれの物語。しかし、彼らの知らないところで、その物語たちは互いに絡まりあっていた。やがて4月を迎えたとき、3人は……。

スイマセン、コピペしました。
松久淳+田中渉の作品の登場人物はキャラクター設定がシッカリしていて、どの人も大事な存在。主人公守山は初出だと思うけど、今野・吾妻は『愛があれば大丈夫』に出てきたキャラクターで、いい味出している。

「子供のころ30歳っていったら、えらい大人だったような気がしないか」
「こんなのだとは思ってもみなかったな」
・・・と、大人になりきれてない大人が、かえってリアル。
話の進み方もリアルタイムに合わせた日付で動いていて、自分に重ね合わせて読めたりする。
話自体は全部が解決もしないまま終わってるので物足りなさの方が大きい。
でも、このキャラクター達はまた出てくるような気がする。

>この話は『プール』にもリンクしてるらしい・・・もう一度読み直さなければ・笑

8点
2004.04.28 Wednesday 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『天国の本屋』 松久淳+田中渉 かまくら春秋社

天国の本屋
天国の本屋

さとしは卒業真近の大学生、就職活動してもやる気の無さが
分かってしまうのか全部不採用。
そんなさとしが深夜のコンビニで立ち読みしていると、
アロハシャツをきたおじいさんが近づいてきた・・・。
気が付くとコンビニではなく本屋にいた・・・。

さとしが連れて行かれた場所は、この本でいう
「天寿をまっとう出来なかった人が集まる場所」
いわゆるファンタジ−の部分だが、幼くして・若くして亡くなった人が
その場に行けるのなら・・・と思うと、ファンタジックな部分も良いのでは・・と思う。
この本屋さんでさとしは指名されれば朗読をする。
幼い子に頼まれて読んだ「泣いた赤鬼」など、朗読していくうちに
自分の幼い頃のことを思い出したり、アルバイトのユイとの出会い。
元のこの世の世界に戻される時は記憶をも消されてしまうのに・・・
という、純愛青春ファンタジーにもなるのかな?(こんな括りあるのか・・笑)

『恋火』を先に読んでいたせいかスンナリこの世界に入れた。
ありきたりなロマンティックな話になるのかもしれないけど、
たまにはこういう真っ直ぐ過ぎるものも良いかな。

8点
2004.04.05 Monday 23:25 | comments(0) | trackbacks(2) | 

『ホワイトグッドバイ』 松久淳+田中渉 幻冬舎

ホワイトグッドバイ
ホワイトグッドバイ

最期のとき、あなたは誰と何を見ますか?

夫殺しの容疑を掛けられたまま元妻が死んだ。この事件をずっと追い掛けてきた刑事は残された娘を注目していたが…。

良かった(T_T)〜!!!でも女性向きかな。
刑事と容疑者と思われる親子との関係。もう残された時間は少ないと、最後に思い出の地にやって来た水川。その水川を追ってやってきたユーロポールの一瀬。。。
12年前の事件と今とが上手く合わさって、長かった一つの事件が終わる。

ラストがとても美しい。雪の北海道を舞台にロマンティックに進む純愛モノ。
少し登場人物が出入りしすぎるが、それも良しかな。
単純に読み感動したい人向け・・・。ミステリ色が強い話。

松久淳+田中渉コンビの作品の中では一番好きかな(*^^*)

9点
2004.02.26 Thursday 06:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『プール』 松久淳+田中渉 小学館

プール
プール

*絶対零度の恋愛小説                      
*伝えたいことがあります。                   
*同じ時を生きているあなたに伝えることが大切なんだと思う−−。


30歳で独身、一人暮らしをしている瑞穂のもとへ差出人のない手紙が届くようになった。それは瑞穂宛ではなく誰かに宛てられた手紙だった。

この瑞穂の現在と、瑞穂の友人、自動車メーカーを突然辞め、アメリカを旅する広戸壮一の旅の様子、また、広戸の高校時代の思い出の三つのシーンを、上手く交互に進められていく。
その三つのシーンが手紙によって、次第に繋がっていく。

読み始め、登場人物も多く(実際メインの人たちは少ないのですが)どう話が繋がるか分からなかったが送られてくる手紙が本題に触れてくると段々話は繋がってくる。

活字にする事で気持ちを整理する為の手段とした、手紙の主。
今現在の思いを、日記にするのではなく手紙にしたのは、気持ちの中では整理がつかず、書くことによって、じぶんの気持ちをまとめ、今はあう事の無い相手に届けたかったのだろう。

最後に届く手紙には受け取った側の気持ちは書かれていないが、それぞれに胸に深く残る物になっていた。

ロマンチックというより、ドラマチック??・・・なかなか心引かれる言葉も多く、
この本も、また読み直したくなる本でした。

8点
2003.07.27 Sunday 14:06 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『恋火』 松久淳+田中渉 小学館

天国の本屋 恋火
天国の本屋 恋火

『天国の本屋』シリーズ 第三弾。

天国の本屋でアルバイトすることになった健太は元?ピアニスストなのに、本の朗読をする事になった。そこに来る女性と健太の意外な繋がり。

香夏子は商店街の活性化のため、十年程前まではやっていた花火大会の再開を考え、その時話題になっていた花火師に交渉に行く。

健太の(天国の)世界と香夏子の世界がだんだん繋がっていく・・・というのは読んでいくにつれすぐに分かるど、分かっていてもこう繋がるんだなと感心するのと、繋がってよかったという安心できるのが良い。

7点
2003.07.26 Saturday 14:07 | comments(2) | trackbacks(2) | 
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