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2017.06.18 Sunday  | - | - | 

『猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷』  小路 幸也 徳間文庫

ある日、若き研究者・和野和弥が帰宅すると、妻が猫になっていた。じつは和弥は、古き時代から続く蘆野原一族の長筋の生まれで、人に災厄をもたらすモノを、祓うことが出来る力を持つ。しかし妻は、なぜ猫などに?そしてこれは、何かが起きる前触れなのか?同じ里の出で、事の見立てをする幼馴染みの美津濃泉水らとともに、和弥は変わりゆく時代に起きる様々な禍に立ち向かっていく。大人気『東京バンドワゴン』シリーズの著者が贈る穏やかで不思議な世界。懐古的幻想小説。

あくまで淡々と書かれているのだが、本人は陰陽師的な力を持ち妻はある日猫になるという…しかし、実に日常の事のように描かれている。え?猫に?なんて言ってるのが、もうこの世界に入り込んだ瞬間なんですよね。現代に一枚ペールを掛けた世界になってしまう。
唐突に話が進んで行ってしまうので、追っかけているうちに別世界。何が何だかだが面白かった。あれこれ説明が少ないので謎は謎のままなんですが、タイムスリップ感がすごい。しかし家族愛だったり、村を、そして先祖から受け継がれる血筋を大事にしているというのが伝わってくる。

ほのぼのしてますがファンタジー要素もあります。
2・3度読み返すと面白さはあがりますよ。
2014.12.11 Thursday 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『人生余熱あり』 城山 三郎 光文社文庫

城山三郎
コメント: 『人生余熱あり』 城山 三郎 光文社文庫

 老いることは、悲しむべきことではない。老後には自由が満ちている。会社からも、家族からも、時間からも自由、世評からの自由もあれば、他人の目からの自由もある。自分を偽らずに、好きなことをするために、ボランティアに、発展途上国に、小さな会社に身を投ずる人々。著者自ら足を運び取材した、“熱情いまだ冷めやらぬ男たち”の雄姿。

このタイトルの余熱とは定年後第二の人生も熱く生きる人たちのこと。
今までの仕事とは別にまた熱く生きるとは・・その情熱はまだまだ覚めずというところ。
書かれてる人たちは大手企業でバリバリ働いていた人たちなので、自分たちと重ねるのは難しいと思うけど、こう生きられる人は羨ましいし、その情熱を傾けられるものを見つけるのはマネできそう。
迷走し続ける私には眩し過ぎるかな。。

2012.10.30 Tuesday 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『あぽやん』 新野 剛志 文藝春秋

遠藤慶太は29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされて」きた。返り咲きを誓う遠藤だったが―パスポートの不所持、予約消滅といった旅客のトラブル解決に奮闘するうちに空港勤務のエキスパート「あぽやん」へと成長してゆく、個性豊かな同僚たちと仕事への情熱を爽やかに描いた空港物語。  

この物語の珍しいのは、お客さんのチケットを預かってから無事出発するところまでを見守る職業を狙ってるところ。まずチケットを持ってるか、パスポートを持ってるか…から始まるわけですが、色んなお客さんや家族がいるわけで、それにいちいち過剰に反応していてはいけないのですが。。
新人なゆえのプライドや失敗、上司のおちゃらけているようでちゃんとしたプロ意識。など、いろいろな人間模様が見えて、ドキドキはさせられるけど、それでもライトに書かれていて面白かったです。

またシリーズとして、続きが出てるようなので、そちらも読んで見たいとおもいます。

8点
2012.08.31 Friday 11:47 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『どうせ、あちらへは手ぶらで行く 』 城山 三郎  新潮文庫

「五月十六日『楽しく楽に』を最優先。不快、厄介、後廻し。楽々鈍でどんどん楽」―作家が手帳に記していた晩年の日録には、自身の老いを自覚し、見つめながら、限られた人生を最期まで豊かにしようとする姿があった。執筆への意気込み、友との交遊の楽しさ、家族への愛情、そして妻を亡くした悲しみなど、作家が世を去る三ヶ月前まで、九年間にわたって綴っていた感動の記録。

『そうか、君はいないのか』に続いての城山さんのエッセイ。
実はこの作品も城山さんが亡くなった後に編集者と次女が城山さんの日記からの一部を抜き出したエッセイとなっている。
前作は仕事にまっすぐな姿と奥様への最後の別れまでが書かれていたが、今回は仕事に支障をきたしそうな物忘れの激しさからくる老いへの不安だったり奥様との別れの辛さ、それを家族には言わず、家族への感謝など。日記だからこその心の声が短い言葉ながら綴っている。
日記だからこそその心の変化や身体の衰えが見えてくる。その中でも城山さんは自分を鼓舞し続ける、そしてよくコースを回ってたゴルフも、お酒もやめ、奥様のことを綴る事に専念しだす。夢の中ではよく二人は会っていたようで、二人でしか分からない会話もあった。

最後に書かれていた奥様への手紙はとても情熱的で素敵。

お時間があれば是非。
2012.02.10 Friday 07:49 | comments(1) | trackbacks(0) | 

『そうか、もう君はいないのか 』  城山 三郎  新潮文庫

 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる―。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ…。没後に発見された感動、感涙の手記。

再読です。前回買おうかな…?なんて書いてましたが、買いました(文庫本で。)
奥様の最初の出会いを妖精が舞い降りた運命的な出会い、仕事ではただ見守り、それ以外では二人で旅行したり食事に出たりと仲むつまじい、経済小説と言われる作品をかかれてた作家さんのイメージとは違う一面があって、ビックリしましたが、実はこのエッセイは奥様が亡くなられてから書かれたもの。本としては城山さん自身が亡くなった後という遺稿を編集したもの。
きっと城山さんは原稿を書きながら奥様と過ごした日々を思い出していたのでしょう。ロマンティックでドラマティックな言葉も奥様への想いが感じられます。
奥様への不満は一つもなくただただ大切な人だったんですよね。
シンプルな文章ながら、ダイレクトに伝わってきます。
タイトル…も、まだ奥様がいなくなった事を忘れるぐらい心の中に常に一緒なのでは…と思わせます。


文庫の方では児玉清氏が解説を書かれています。
そして数年前にドラマ化もされてたんですね…一時期話題になった本…らしいですが、そのときの流行に全然気付いてませんでした(笑)
まぁ今読めってことでしょうね。。
続編も文庫で出ております…これも買わせていただきます…。


オススメ♪

2012.02.08 Wednesday 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『KAGEROU』  齋藤 智裕  ポプラ社

 第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』―儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。

密林で酷評を書かれてるんですよね…。と、知りつつ手に取ったのですが、私的には、まあまあ良かったと思います。賞に応募した作品ですし、大衆に読んでもらうというより、審査員の目に留まり且つ意外性を持たせたというのが作品の狙いの一つだったと思うので。
というのも考えつつ後半までは結構サクサク読めたのですが、心臓云々のあたりから…。
それでもラストでは、そういうことね…と、ちゃんと収まってたので良かったと思います。
『死』を扱いますが、雑になってないところはいいですね。
感動するかどうかは…。
でも妙にドラマチックになりすぎず、不快感はゼロなので手に取る機会があれば…。

7点
2012.01.07 Saturday 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『さざなみ』  沢村 凜 講談社文庫

 三つ揃いを着て、雇主を「貴人」と思うこと―借金まみれで自己破産寸前に追い込まれた「俺」は住み込みの執事として雇われることに。賄いとガードマンと秘書にかしずかれて銀杏屋敷に住まう謎の若き女主人・絹子さんの無理難題に応えようとして思いついた「波紋のチンギスハンのシマウマ作戦」の反響は。

「銀杏屋敷」「奥山史嗣」「ケース」と、三つの舞台をそれぞれ平行して描かれていて、それがだんだん繋がってくる…
…なんてことはなく、最後の最後でやっと…というので、実に読んでいて??が何度も出てくるし、登場人物に感情移入も出来ないので、最後まで楽しめるか…というと、私としては?だった。
ただタイトル『さざなみ』の意味はなんとなく分かった。
最後まで読めば納得なのだけど、ラストへいくまでの読み手(私)のモチベーションが続かなくって残念。
だらだら読まずに一気に読めばよかったのか…。
前作〜というか4文字シリーズ?は、とっても好き、好きすぎ!だった…がゆえのこの気持ち。

でも次回も4文字シリーズがあればやっぱり読むかな。

6点
2011.07.17 Sunday 01:05 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『そうか、もう君はいないのか』  城山三郎 新潮社

 癌とわかった妻。私は言葉が出なかった。かわりに両腕をひろげ、その中へ飛びこんできた容子を抱きしめた。「大丈夫だ、大丈夫。おれがついてる」 夫婦の絆を綴る、愛惜の回想記。「遺稿」の単行本化。

この本は城山さん遺稿から出てきたものを編集したもので、自身の奥さんとの奥さんとの色々なエピソードが書かれてます。
それから浮き沈みがありながらも、あっけらかんとした奥さんには、城山さんを驚かせられたようです。けれどそれは城山さんにしてみれば、ゆったりとして、そして愛情のこもった言葉ばかりだったと思います。

奥さんが亡くなられてから書かれた妻との思い出を振り返るとき…こんなに明るく優しいものだったなんて、素敵です。
また次女の書かれた晩年の城山さんの様子は寂しさありましたが、話も更に心打たれるものでした。

図書館で借りた本でしたが…何度も読みたいので購入しようかな?

オススメ♪
2010.03.13 Saturday 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『アントキノイノチ』 さだまさし  幻冬舎

杏平は同級生を2度殺しかけ、以来うまく他人とかかわれないでいた。遺品整理業に就いた杏平は、故人のために汚れ仕事も厭わず働く先輩達と接するうち、少しずつ心がほぐれてゆく。だが、同僚ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。

さだまさしさん原作の映画はいくつか目にしてきましたが、小説は初めて。
タイトルがちょっとシャレっぽくて、ユニークな内容と思いきや、全然違います。

現在19歳の杏平の仕事と、その合間に思い出す高校生の頃の自分が繰り返し描かれていきます。
高校生の頃の度重なる辛い出来事…現実の仕事もかなり辛い仕事です。
でも、その中での心の成長の違いってこうも違うものなのか。

ギッシリ文章のある小説ではありませんが、読み応えがあります。
タイトルの意味も最後になって判りますが、深いです(笑)

久しぶりの当たり本です。

10点
2009.12.05 Saturday 16:42 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『超魔球スッポぬけ!』 朱川 湊人  幻冬舎

直木賞作家・朱川湊人の妄想力全開の初エッセイ!

スポーツの秋;スピーチは苦手です;ホントにあった怖い話;テレビに出ましたよ;ペンネームの秘密;セカセカの頃;年末にアレコレ思う;デビューするまでの話;カンヅメになってきました;試験に出る「花まんま」〔ほか〕
 

幻冬舎のWEBマガジンで、連載されてたのをエッセイとして本科されたものです。
『花まんま』は辛うじて読んでいたものの、ホラー系?は苦手な私には手に取りにくい作家さんの1人ですが、名前は知っているので、このイメージとかけ離れた表紙とタイトル、そしてエッセイということで読んでみたのですが…

かなり作品とギャップのある方・・・むしろ私的にはこちらの方が面白くて良いんですけど。。
壊れ感がいいですね。
自身の子どものころから今までの生い立ちを軽いノリで紹介してたり、仕事っぷり、直木賞を受賞した時のエピソードなど・・・
笑わせていただきました。
面白い方なんですね。。
特撮好きとか熱く語ってるのを読むと、『花まんま』のノスタルジックな雰囲気が何となく分かる気がします。

またエッセイの方を読みたいな・・・
なんていうのは間違ってますよね(苦笑)
でも面白かったです・・・(あの世界観が好きな人はオススメできないかな〜)
2009.10.12 Monday 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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