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『 読まされ図書室』 小林 聡美 宝島社文庫

小林聡美さんが、各界著名人から推薦された本を読むという、いっぷう変わった読書本が文庫になりました。推薦した人は井上陽水さん、群ようこさん、よしもとばななさん、飯島奈美さん、長塚圭史さん、酒井順子さんなど、14人。文庫用のあとがきも収録です。

 

雑誌の連載で始まった、おススメの本を読む企画。いろんなジャンルの方から聡美さんに合うだろうという本から、読まなさそうな本まで。感想が書きにくいだろうなといった本もあったけど、そこは聡美さんのバイタリティで答えてるのがすごいかも。

 

個人的にはおススメしている本に私自身は興味が持てなかったので・・・なのですが、別のジャンルの本が読みたくなったら…かな。

 

 

 

2017.08.07 Monday 13:50 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『無菌病棟より愛をこめて』  加納 朋子  文春文庫

愛してくれる人たちがいるから、死なないように頑張ろう。―急性白血病の告知を受け、仕事の予定も、妻・母としての役割も、すべてを放り出しての突然の入院、抗癌剤治療の開始。辛い闘病生活の中で家族と友人の絆に支えられ、ユーモアを忘れずに人気ミステリ作家が綴る、たくさんの愛と勇気、温かな涙と笑いに満ちた闘病記。

最近お見かけしないと思っていたら、闘病生活を送られていたのですね。作品の雰囲気とは違って、ユーモアを交えながらも、日記風に結構細かく書かれてます。でもシビアな闘病生活で身体的にも精神的にもキツいもの・・・。まさに生きたいという気持ちを強く持たないとできない治療だし一人で乗り越えられるものではないといった感じでしょうか。
読むタイミングというのはあると思います、あまりにもピンとこなさ過ぎても入ってこないかも。。私は読むタイミングだったと思うし自分に置き換えてしまってかなり凹みますが、家族もしくは自身が病気になってしまったとき、読んでもいいかもしれません。かえって落ち込んでしまうかもしれませんが・・・
加納さんの他の患者さんに参考に出来ればという今までにない闘病日記…です。



 
2014.09.01 Monday 19:02 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『散歩』  小林 聡美   幻冬舎

散歩はひとりに限る。身軽な格好で、好きな路地を選んで、ふらふらウロウロするのは、かなり贅沢な行為だと思う。人ごみで息を止めれば、自分の姿形まで消えてしまうような錯覚は快感ですらある。この本は、そんなひとり散歩大好きなワタシが、ふたり散歩に挑戦した汗と涙の記録です。
(おわりにより)
個性派女優が、柳家小三治、井上陽水、もたいまさこ、石田ゆり子、加瀬亮などなど、気の置けないひとたちと、気ままに散歩。行ったところは、東京タワー、中目黒、箱根、駒沢公園、浜離宮……。気の向くままに歩きながら、時に笑い、時に深く、語り合った記録。


1対1で散歩しながらのトークをまとめたもの。なかなかのメンバーに驚くものの、中身は緩々でまあまあ面白いかな。写真もあるけど、挿絵のように入れてもらえてたらもっとわかりやすかったのになぁ。

2014.02.26 Wednesday 01:38 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『すべて真夜中の恋人たち』  川上 未映子  講談社

 <真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。
それは、きっと、真夜中には世界が半分になるからですよと、いつか三束さんが言ったことを、わたしはこの真夜中を歩きながら思い出している。>
入江冬子(フユコ)、34歳のフリー校閲者。人づきあいが苦手な彼女の唯一の趣味は、誕生日に真夜中の街を散歩すること。友人といえるのは、仕事で付き合いのある出版社の校閲社員、石川聖(ヒジリ)のみ。ひっそりと静かに生きていた彼女は、ある日カルチャーセンターで58歳の男性、三束(ミツツカ)さんと出会う・・・。

初読みの作家さん。
人付き合いが苦手な冬子は、自身の心の描写の部分でも取り留めなく考えていて、とにかく暗い。そこに真逆の性格の聖と年上の男性が出てくる。
聖とはただただ、聖の話を聞くだけだが、三束さんとは『光』についての冬子の言葉の投げかけに三束さんは答える…週一回会う…ただそれだけの関係だが、それが冬子の楽しみとなる。

かなりのネガティブで暗めな冬子なので、読んでいてヤバイな…といった感情を持っちゃうんですよね。大きな失敗や怒りが出たときにどうなっちゃうのかな。。
地味にハラハラさせられるので、落ち着かないしイライラさせられるのですが、それによって大きく人生が変わるわけでもない。
そのとき冬子にとって大きな出来事があったはずなのに、過ぎればやはり元の生活に戻ってる。そんなものかな?そうなのかも…。

…まぁ面白いのかどうかも分からないが変なインパクトはある作品と感じました。

6点

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2012.02.01 Wednesday 20:03 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『鍵のかかった部屋』   貴志 祐介  角川書店

 防犯コンサルタント(本職は泥棒?)・榎本と弁護士・純子のコンビが、4つの超絶密室トリックに挑む。表題作ほか「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。防犯探偵・榎本シリーズ、待望の最新刊登場!

『ガラスのハンマー』『狐火の家』に続く第三弾。
これも密室にこだわってます。だんだん弁護士の純子が天然になってるのが残念ですが、深刻になりすぎてないのが読みやすさになってると思います。

「佇む男」話としてはパンチが弱いのですが、それでも密室にしたトリックは面白かったです。

「鍵のかかった部屋」サムターンの魔術師と言われたプロが目の当たりにした鍵の掛けられた密室の部屋…プロと言われた会田がその部屋の鍵を解くのに随分苦労させられる。ようやく開けて中に入るとそこには甥っ子が亡くなっていた。現役と引退した窃盗犯が並んでるという不思議な光景、犯人も分かってるのに密室の謎が解けない・・・。まさに密室の謎解きがメイン。途中で純子の推理も入るけど、まぁ無理のある推理。でもこういう密室を作り出す犯人は、その密室の謎が解ければすべてアウトになる事に気付かないんでしょうね。。面白かったです。

「歪んだ箱」欠陥住宅、悪徳業者とまんまと騙された男、トラブルになるのは見えてるんですが、その欠陥住宅を密室に見立てた殺人事件。うーん、やっぱりこの手の犯罪をする人は高飛車な奴なんですが、その仮面が剥がれていく様子がいいですね。

「密室劇場」これは前作にあった「犬のみぞ知る」の続編です。。
続編…またあの劇団に事件が。売名で事件が起こるのもありえる人たち。
あー殺っちゃったか…という展開に苦笑です。

8点
2011.12.06 Tuesday 00:22 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ツクツク図書館』  紺野キリフキ  メディアファクトリー

 つまらない本しか置いていないツクツク図書館は、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん、と職員もへんてこぞろい。そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。仕事は蔵書を“読む”、ただそれだけ。なのに女は働かず、来る日も来る日もわがまま放題。だけど図書館にある“伝説の本”の話を聞いて…?「図書館」好きの人たちの心を掴んだ作品、ついに文庫化。

つまらない本ばかり並んでいる図書館、しかも見つけにくい場所に立っているという。迷路のような内部に変わった職員が沢山いる。
面白くなくても読んでもらえたら本も嬉しいと思うけれど、面白くないが前提なんで(笑)
ジャンルとしたらファンタジー?短編ながら1冊の本となってるけど…
……あんまり面白さが感じられなかった。この世界観に入りきれないと難しいと思う。

5点
…いちおう最後まで読んだので(苦笑)。

もう一冊『はじめまして、本棚荘』もあるけど、そちらの方が面白いかな・・。
2011.12.03 Saturday 09:38 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『狐火の家』 貴志 祐介  角川文庫

 築百年は経つ古い日本家屋で発生した殺人事件。現場は完全な密室状態。防犯コンサルタント・榎本と弁護士・純子のコンビは、この密室トリックを解くことができるか!? 計4編を収録した密室ミステリの傑作、登場!

防犯探偵シリーズ第2弾!
……ちなみに第一弾は『ガラスのハンマー』。よもや続きが発表されるとは思わなかった。
この『ガラス〜』も密室ものだったのですが、どうも密室にこだわったシリーズとなるようで、今回の4編も、短編ながら密室ミステリーをしっかり堪能出来る作品となってました。

「狐火の家」家の主人が家に戻ると娘が死んでいたが、家の鍵は掛けられていて、その家が見えるところで農作業してた人はだれも家に近づくものはいなかったという。『ガラス〜』で密室がお得意と言われるようになってしまった弁護士の純子は榎本に助けを請う…。
出題編のほうは密室なのは分かるが、どれもしっくりこなくて、純子と榎本コンビもスッキリしない謎解きなのですが…
以下少しネタバレするので反転↓

最近似たような事件(家の中で事件は起きてるのに犯人の足跡がない)があったが、その犯人は実は身内だということ。当たり前といえば当たり前なのだが、この作品はその先がある。
主人公二人は刑事ではないので、逮捕するとか捕まえるとかは無い。しかしそのギリギリの部分が一番盛り上がりの部分、いい感じで終わってます。

「黒い爪」この美人弁護士は結構そそっかしい…が故の事件との遭遇。今回榎本はすぐには行けず、電話での推理となるんですが…容疑者は二人電話を掛けるたびに犯人がどちらなのか揺さぶられます。いや…気持ち悪い。まぁトリックはあるのですが…私の最大に苦手なアレ…気持ち悪かった。

「盤端の迷宮」将棋の棋士がホテルで殺されていたのだが、ドアの前でチェーンもかけられていた。…密室??怪しい人物にはアリバイがある。
これは密室の謎だけでなく将棋の世界もチラリと見せていて面白い。
またいつもは純子目線で書かれているのだが、今回は榎本目線…こういうパターンもあるのか…。

「犬のみぞ知る」あとがきにも書かれていたがバカミス…確かに。変わった人達が事件を起こすとこうなるのかしら…。

あとがきまで楽しめますが、短編もいいけど長編も読んでみたい。
このお二人もロマンスなしで続けて欲しい…と思うのであります。

9点
2011.11.26 Saturday 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『七人の敵がいる 』  加納朋子  集英社

 PTA、学童、教師、夫に姑、我が子まで。上司より、取引先より手強いモンスターが次から次へと現れる!?困惑、当惑、そして笑いと涙の痛快PTAエンターテインメント!ワーキングママ、専業主婦に、育児パパ、そして未来の子持ち候補たち必読小説。

七人の敵…とは言わないまでも子育てするお母さん達には必ずぶち当たる壁(笑)ですよね。
かなりヘビーである種あんまり触れたくないテーマがズバリ書かれます。
それもこれも主人公の陽子が、かなり強めでハッキリした性格だからこその物語ですがノンフィクションに思えます(笑)。フルタイムのママさんが、みんなこんな感じ〜にも受け取れるような大胆な描き方ですが、それぐらいでないと…(苦笑)なかなか敵を作りやすい人で、人もバッサリ切り捨てますがやる事はやる……ここまではいかないけど、こんな人いたなぁ…。

私はこの7人の敵なるものを通り過ぎてきたり対処の仕方が分かってきた年頃なので、「こんなこともあったなぁ〜」なんて気楽に笑い話として読んでしまいましたが、この真っ最中の人が読んだらどう思うのか…聞いてみたいですね。。
ま、専業主婦なので、この陽子さんの言い様に!と思うこともあったりしましたが、みんながみんな同じだと思いませんが、フルタイムで働く母の気持ちは強く伝わってきます。
…でもかなり偏った考え方な気もしますね。。
そこが面白いところなんです。。

小学生のお子さんをお持ちの方は一度手にとってもいいかな。共感できたり、こんな人いる〜と思える人が出てくるかも。

7点
2011.07.18 Monday 00:21 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『張り込み姫 』  垣根 涼介  新潮社

今回のターゲットは、英会話学校、旅行会社、自動車業界、そして出版社…。リストラ請負会社に勤めるクビ切り面接官・村上真介が、仕事の意味を、働く理由を問いかける。『小説新潮』掲載をまとめて書籍化。 

『 君たちに明日はない』『借金取りの王子』に続く第三弾となります。
今回は4編になりますが、どれも良かったです。

「ビューティフル・ドリーマー」は、某英会話学校を彷彿とさせる職場が舞台。その中でターゲットになった女性は、変わった履歴を持っている。面接官村上と出会うことで、自身を見つめなおしていくのですが…。
ちょっと前に似たような出来事がありましたよね、多分そこから作られてると思うのですが、被害にあった人ではなくそこに勤めていた人たちも辞めざるを得ない…そこを狙った話なんですが、一ひねり二ひねりとあって面白かったです。

「やどかりの人生」
雑誌に載っていた時にこの話題があったかな?中途半端な営業しかせず、とうとうリストラの対象となってしまったサラリーマンの主人公。この人もちょっと変わった履歴を持っている、なのに何故長続きしないのか…。村上も「コイツ…」なんていうぐらい注目の主人公はラストにどでかい事をやってくれます。だから人生は面白いのか。どれも同じ人生はないのですが、どの人もドラマチックになるもんです。

「みんなの力」
独立系ディーラーのマスダに勤める主人公は、自社の車の整備について一切妥協をせず利益をもど換えしにしてしまう整備士だが、店舗統合の為遠くへ転勤かもしくは…という選択に迫られていた。
車を愛し決して無茶な整備はしない、それには理由があったのだが…。
辞めても転勤しても今自分についている顧客に迷惑が掛かるのは目に見えてるのだが…そこに現れたのが…。
真面目すぎるがゆえに苦しむ主人公。しかしこの場面にきて自分がどうして行きたいのがが見えたりする。真面目にやってさえいれば、きっとみんな見ていてくれる。なかなかカッコイイ話となっていてよかった。(これも聴いた事のある会社や車種が出てましたね)

「張り込み姫」
写真週刊誌の記者として女性として花の年齢をすべて仕事に費やしてきたが、その雑誌がとうとう廃刊となる…。やりがいを無くし、同僚や上司との関係もギクシャクするのだが。。
働きざかりの女性が、ハタと立ち止ったときに何が見えるのか。
忙しいかった中、自分がしたかった事がなにか見えてくる。

…どれもどっかで聞いたような話なので、とても現実的だし、その業種の内情も結構しっかり書かれているので、なるほど、こういう風にリストラの対象にされたりするんだ…と更にリアリティが増して感じられ、ついついのめりこんでしまう。

毎回そうなんですが、村上は、はっきり目標を決める〜というのではなくて、見つけるための一歩を出せるようにする…っていうのが良いですね。当たり前ですが無理強いなんてしません、がリストラ対象となって気付かされることは沢山あって、そこでどういう風な気持ちになれるか・それを自分で見つけることが大事になってくるんですよね。村上はそこまで考えてないかもしれませんが、自然と出来ちゃうんでしょうね。

なかなか暗くなるような題材ですが、読了感はとてもいいですよ。
村上の仕事の顔とオフの時とのギャップも良いですよね。主人公も脇役もしっかりしていて面白かったです。


10点
2011.01.10 Monday 11:48 | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ワタシは最高にツイている』  小林聡美 幻冬舎文庫

 ささやかな出来事が、簡単にシアワセにしてくれる。どうにも笑えて、味わい深い。3年間に書きためた、待望のエッセイ集。

単行本は2007年9月に出てるのでそれ以前のエッセイになります。
小林聡美さんのエッセイといえば旅ものも多いのですが、今回は仕事2割、他はプライベートでのことが多く、普段の生活の一部を覗かせてもらってる感じです。
仕事がオフになれば主婦業に専念されてるんですが、そこでは同居人?の犬猫ちゃんのお世話から、自宅の整理整頓に目覚めたり、庭いじりにも嵌りはじめてるようで…本当共感するところが多くって、とても面白いです。
また語り口がいいんです。

また仕事の部分では、丁度『かもめ食堂』や『めがね』を撮影されてるときと重なっていて、そのあたりの話…といっても映画の内容より、そこでどう過ごしたか〜なんてことが書かれていたりして。

あっと読めてしまうのが勿体無いのですが、読んでるときはホッコリ…別の時間の流れを感じさせるエッセイでした。

2010.03.04 Thursday 22:32 | comments(0) | trackbacks(1) | 
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